【社会人硬式】ヤマハ・伊藤直輝投手が現役引退 日本文理高出身 09年夏の甲子園準V投手

2009年夏の甲子園準優勝投手で、社会人野球の強豪・ヤマハ(静岡県浜松市)に所属する伊藤直輝投手(28・日本文理高出身)が17日、現役引退を決断した。伊藤投手は新潟野球ドットコムの取材に対し、「現役を引退し、今後はマネージャーとしてチームを支えたい」と心境を明かした。その上で「新潟県をはじめ、応援していただいた皆さんには感謝の気持ちしかない。今後、高校野球をはじめ、野球界の発展に少しでも力になることができたら」と新たな道を進む決意を話した。

現役引退を決めたヤマハ・伊藤直輝投手(日本文理高出身)
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09年夏の甲子園では新潟県勢初の決勝に進出、準優勝に輝いた

伊藤投手の所属するヤマハは、先月行われた都市対抗野球大会の二次予選・東海大会で第1代表の座を勝ち取り、7月13日から東京ドームで開催される都市対抗野球大会に3年ぶり40回目の出場を決めた。その後、6月上旬になって室田信正監督に呼ばれた伊藤投手は「今後はマネージャーとしてチームを支える立場に回ってほしい」と告げられた。

伊藤投手は「数日間、考えた」という。「選手として未練がない訳ではない」という気持ちもあった。しかし「野球から離れる訳ではない。マネージャーとしてヤマハ野球部に携われることはありがたいこと」と前向きな気持ちになった。シーズン途中だが現役引退を決め、マネージャーを引き受ける決意を固めた。「チームをサポートしたいという気持ちがありました」とその理由を話す。現在は小粥(おがい)勇輝マネージャーに付きながら、「マネージャーの仕事を覚えている最中」だという。

4月のJABA富山大会で 今季は投手陣のまとめ役としてチームをけん引した

伊藤投手は関川村出身。日本文理高3年生だった2009年にエースとして春夏甲子園出場を果たした。夏の甲子園では新潟県勢として初の決勝進出を果たし準優勝。中京大中京高との決勝戦では9回2死から「伊藤コール」の中で2点適時打を放つなど活躍を見せた。卒業後に進学した東北福祉大では4年時に主将を務めたが、練習試合で右ひじの側副じん帯を断裂する重傷を負い、手術を受けた。その後、社会人野球の強豪・ヤマハに入社し、1年間のリハビリを経て復活。2016年秋の日本選手権では準決勝に登板し勝利に貢献、チームは初優勝に輝いた。

若手が台頭した今季、伊藤投手の登板機会は徐々に減り、4月のJABA富山大会の準々決勝で登板したのが現役最後の投球となった。

東北福祉大では主将を務めた(2013年撮影)

日本文理高校で当時、野球部監督として指導にあたった大井道夫さん(現在は総監督)は「ウチの野球部の歴史を作ってくれた選手。長い間、ご苦労さまでした」と引退の報に言葉を寄せた。印象深い出来事として、2年秋の神宮大会を挙げ「1回戦で伊藤が滅多打ちされて負けた(6対11で北海道・鵡川高に敗戦)。学校に帰った後『お前はピッチャークビだ』と告げたら、数日後に『もう一回、ピッチャーをやらせてください』と言ってきた。奮起させる意味があったけれど、伊藤の気持ちを確かめたかった。あれから伊藤のピッチングが変わった」と振り返った。そして「これからも与えられた仕事を目一杯頑張ってほしい。将来は野球の指導者になってもらいたい」とエールを送った。

小学生時代に伊藤投手に誘われて野球を始め、高校までバッテリーを組んできた若林尚希さんは「同期で最後まで硬式を続けていたので『お疲れ様』と声を掛けたい」と労った。「伊藤はポーカーフェイスと言われていたが、ピンチの場面では闘志むき出しの投球で、打者を打ち取った時のガッツポーズが印象に残っている」と思い出を話し、「地元の関川村に帰ってきたら、また『盆野球』を一緒に楽しみたい」と再び2人で野球を楽しむ日を待ち望んでいる様子だった。

現役生活で一番印象に残っている出来事を尋ねると、伊藤投手は「甲子園でのシーン、という答えを期待されるのだと思いますが、過去を振り返る性格ではないので…」と笑った。そして「今が大切、そしてこれから先がどうなるのか、という思いでずっとやってきました。今は、この先マネージャー業がしっかりできるのだろうか、という思いでいっぱい」と話す。マネージャーはチームの日程管理や対外折衝、宿泊や道具の手配などチームの運営全般に関わる業務で「早く仕事を覚えたい」と意気込む。7月13日に開幕する都市対抗野球大会に出場するチームの裏方として汗をかく日々を送っている。

「新潟の皆さんから、一言では言い表せないくらいの恩をもらいました。今後、選手としてはもう恩返しできませんが、違った形で恩返しをしたい。いつか、高校野球をはじめ野球界の発展に少しでも力になることができたら…。10年前のあの甲子園から、皆さんからもらった言葉や気持ちに、感謝の気持ちしかありません」

甲子園での準優勝、大学で主将を務め、社会人として日本一に輝いた…新潟県の選手として誰も歩んだことのない道のりを歩いた投手は、静かに現役生活を終え、そして新たな一歩を踏み出し始めた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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