【高校野球】日本文理と中越がベスト8進出 県央工と長岡大手が4回戦で対決へ

第96回全国高校野球選手権・新潟大会は21日、3回戦2試合と4回戦2試合が2球場でおこなわれ、4回戦では日本文理と中越がとものコールド勝ちしベスト8進出、準々決勝で対戦することが決まった。3回戦では新潟県央工と長岡大手が勝ち、22日の4回戦で対戦することが決まった。22日は2球場で4回戦4試合がおこなわれる予定。

なお中越×柏崎戦で中越が1試合で4本塁打を記録。新潟県高野連によると1950年の新潟大会3回戦・柏崎10-0糸魚川で柏崎が1試合4本塁打を記録して以来の大会タイ記録だという。


鳥屋野② 中越×長岡工 6回表、中越の金子雄斗選手が左越えソロ本塁打放つ

◎21日の試合結果◎
<鳥屋野・4回戦>
①日本文理14-2長岡工(5回コールド)
長工000 02 |2
文理326 3× |14

②中越10-0柏崎(6回コールド)
中越233 101 |10
柏崎000 000 |0

<五十公野・3回戦>
①新潟県央工6-3十日町
県央工004 010 001 |6
十日町002 000 100 |3

②長岡大手6-1柏崎工
柏工000 001 000 |1
大手010 002 03× |6

◎鳥屋野① 日本文理14-2長岡工◎

1回裏に日本文理が5番片岡優斗選手の適時打で先制


日本文理の先発①飯塚悟史投手


長岡工①高頭亮太投手


日本文理の1番・星兼太選手


長岡工は5回に2点を返す

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「星が(3安打で)当たりが戻ってきた。打線にフライが少なくて収穫。初戦の新潟戦がいい勉強になったのでは。飯塚の出来は普通。(あと3つだが)まずは準々決勝までは取りこぼしがないようにと選手に言ってきた。ここまでくればどの学校にもチャンスがある。一戦一戦しっかり戦っていきたい」

◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「初戦の新潟戦から比べて打線の調子が戻ってきて、大振りにならないよう、しっかりつなごうという意識でできた。春の北信越大会のようにリードされても返せるという雰囲気にチームがなってきた。甲子園に出なければ目標の達成ができない。目の前の試合を一戦必勝でしっかり戦いたい」

◎鳥屋野② 中越10-0長岡工◎

1回表、中越の1番・小林史弥選手が先頭打者左越え本塁打を放つ


1回表、中越が4番・齋藤颯選手が左越え本塁打放つ


4回表、中越の5番・小野育央選手が右越え本塁打を放つ


2回途中からマウンドに上がった柏崎①柳進也投手


本塁打を含む3安打2打点の中越1番・小林史弥選手

◇中越・本田仁哉監督の話◇
「本塁打という形は出来すぎ。公式戦をやってきて4本の本塁打は初めて。基本に忠実に逆らわずセンターへと言ってきたが、その心がけの延長が本塁打になった。自分のタイミングとポイントで捉えることができていた。(次は日本文理との準々決勝で)1つ目の大きな山とずっと言ってきた。気持ちも技術もそのために準備をしてきた。頭と体を整理して臨みたい」

◇先頭打者本塁打の中越2年・小林史弥選手の話◇
「(先頭打者本塁打は)塁に出ることだけを考えていた結果。インハイのストレート。レフトの頭を越えたとは思ったが入るとは思わなかった。これまで結果が出なかったが、使ってくれた監督に感謝している。(4番の齋藤)颯とずっと一緒に自主練習をやってきたので、結果が出て嬉しい」

◎五十公野① 新潟県央工6-3十日町◎

県央工①桑原涼投手


十日町①高橋克幸投手


4回戦進出を決めた新潟県央工の選手たち

◇新潟県央工・井口哲朗監督の話◇
「3年生が最後しっかりやってくれた。点を取った後の守りをもっとしっかりやらなければいけない。打撃では強気に振っていこうと言っている。あすも思い切りプレーしたい」

◇新潟県央工・桑原涼投手の話◇
「試合前にきょうは打たれるだろうから打たれた後も切り換えて投げろと言われていた。ピンチがたくさんあったが、ピンチでもさらにしっかり投げるようになった。外の直球を狙われていたので組み立てを替えた。あすは先頭打者をしっかり抑えたい」

◎五十公野② 長岡大手6-1柏崎工◎

長岡大手の先発で5回を無失点 ⑩五十嵐征夫投手


柏崎工①布施峻史投手


6回裏、長岡大手が6番⑰平沢知幹選手(中央)が2点適時三塁打を放つ


母校を率いて前任校の新潟県央工と対戦することになった鈴木春樹監督(中央)

◇長岡大手・鈴木春樹監督の話◇
「先発の五十嵐と三塁打を打った平沢の成長で勝たせてもらった。もう少し3年生に頑張ってもらわないと夏は勝てない。夏は想定を超える成長がないと勝っていけない。選手たちには能力的には甲子園に行く力が十分にある。(4回戦は前任校が相手だが?)県央工の生徒たちにも高校野球がどういうものか教えてあげたいし、負けられない試合。大手の選手たちの力を出させるだけ」

◇長岡大手・平沢知幹選手の話◇
「先輩たちの夏を終わらせたくないという思いで打席に立った。春は背番号9番でスタメンだったが、そこからミスやだらけたプレーをしてしまい、夏は17番になった。監督にいろいろと指導されて自分を見詰め直して謙虚に受け止め練習してきた。(4打点で)嬉しいが継の試合がすぐにあるので喜んでばかりいられない」

◎22日の4回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①糸魚川(10:00)新潟商
②北越(12:30)新発田中央

<悠久山>
①豊栄(10:00)新潟明訓
②新潟県央工(12:30)長岡大手

(取材・撮影・文/岡田浩人)


2014年夏…きっとこの場所にいたであろう少年を思いながら

7月10日に開幕した高校野球・新潟大会も早いもので3回戦が終わろうとしています。大会はこれから4回戦、準々決勝、準決勝、決勝・・・といよいよ佳境に入っていきます。一方でもう既に70チームが敗退し、3年生の野球部員は「敗退」=「引退」という道を余儀なくされていると思います。そんな3年生に少し長くなりますが、「同級生」の少年のお話しをしたいと思います。

10日にハードオフ・エコスタジアムでおこなわれた開会式で、88チームの選手たちの入場行進を眺めながら、元気でいればきっとここで行進していたであろう1人の少年と、スタンドで声援を送っていたであろう少年のお母さんのことを思っていました。その少年の名は水島樹人(みきと)くん。お母さんは水島正江さん。2人はもうこの世にはいません。

糸魚川市に住む野球少年だった樹人くんはイチロー選手に憧れ、将来はプロ野球選手を夢見る小学4年生でした。サッカーのアルビレックス新潟がJ1で活躍する様子を見て、「何で新潟にはプロ野球チームがないんだろう。できればいいのにな」とお母さんの正江さんに話していました。

水島樹人くん

ところが2006年7月9日、糸魚川市美山球場でおこなわれた大会の試合前、樹人くんはランニング中に突然倒れ、急性心不全で亡くなりました。当時、球場にはAED(自動体外式除細動器)がありませんでした。もしAEDがあったら、その場で蘇生措置がおこなわれ、樹人くんの命はひょっとしたら助かっていたかもしれません。

僕はちょうどその頃、新潟から誕生しようとしていた独立リーグ・BCリーグの取材をしていました。村山哲二代表が2006年5月に新潟市で記者会見し、その構想を発表していました。村山代表は各県を回ってリーグの賛同者・協力者を探すために奔走していて、その様子を取材していたのです。

その村山代表のもとに7月中旬、お母さんの水島正江さんから手紙が届きます。息子を亡くしたばかりであること、その息子が新潟にプロ野球があればいいのにと言っていたこと・・・「息子の夢かなえてください。応援しています」とその手紙には綴られていました。村山代表は正江さんと会い、樹人くんの思いを形にするためリーグ創設の思いを強くします。そしてAEDを普及させるために、リーグとして取り組んでいくことを正江さんに伝えました。

僕は取材の過程で正江さんと出会います。正江さんは野球を見ることが好きな女性でした。BCリーグの試合会場に足を運んでは選手たちに声援を送っていました。時にはこちらがビックリするくらいの大きな声をだし、選手を応援していました。息子の思いが形になったBCリーグを温かく見守っていました。
正江さん
BCリーグの会場で挨拶する水島正江さん 左端は村山哲二代表(去年7月)

ところがおととし、正江さんは肺炎から不整脈を併発してしまい、長期間入院してしまいます。病床からでも村山代表への手紙で「絶対に球場に行く。野球を見たい」と伝えるくらい、息子が大好きだった野球への思いを綴っていました。一度はかなり体調も回復し、球場で野球を観戦できるようになるまでになったのですが、去年12月、突然自宅で倒れ、樹人くんのもとへと旅立ってしまいました。48歳の若さでした。

樹人くんは元気でいればことし高校3年生になっていました。きっと大好きな野球を続け、どこかの高校の野球部に入り、甲子園を目指して汗を流していたと思います。そしてその姿をお母さんの正江さんはスタンドから応援していたと思います。

10日の開会式で高田農の前川峻主将が「私は野球が大好きです」という言葉で始まる選手宣誓をおこないました。野球が大好き・・・いい言葉だなぁと思いながら聞いていました。甲子園に出ることができたとしても、その夢が叶わなくても、どちらにしてもこの夏で3年生の野球部員としての日々は終わります。でも皆さんは「野球が大好き」な気持ちは変わらないと思います。

これから正念場の試合を迎える選手の皆さんには今この瞬間に野球ができることに感謝しながらプレーをしてほしいと思いますし、残念ながら敗退してしまった選手の皆さんにも、この先の人生で野球ができる喜びを・・・命があって野球ができることへの喜びを感じながら、どんな形でもいいので野球という素晴らしいスポーツを続けてほしいなと思います。

ことしの夏も本当に素晴らしい試合が続いています。恐らく樹人くんと正江さんも球場の空から皆さんの素晴らしい試合を見つめていると思います。

(文/岡田浩人)


【高校野球】再試合は新潟明訓が勝利 3回戦6試合がおこなわれる

第96回全国高校野球選手権・新潟大会は20日、3回戦6試合が3球場でおこなわれた。18日に降雨コールド引き分けで再試合となった五泉×新潟明訓は新潟明訓が勝利。春ベスト8の中越と北越はコールド勝ちで4回戦進出を決めた。21日は3回戦残り2試合と4回戦2試合がおこなわれる。


五十公野① 力投する新潟明訓①村山賢人投手

◎20日の3回戦の結果◎
<鳥屋野>
①中越7-0白根(7回コールド)
白根000 000 0 |0
中越200 020 3 |7

②柏崎10-3新潟南
柏崎103 013 002 |10
新南000 000 300 |3

<五十公野>
①新潟明訓6-2五泉
五泉010 100 000 |2
明訓022 000 20× |6

②豊栄6-4新潟工
新工220 000 000 |4
豊栄200 400 00× |6

<悠久山>
①北越7-0新潟東(7回コールド)
新東000 000 0 |0
北越700 000 × |7

②新発田中央8-1小千谷(8回コールド)
小千谷000 000 10 |1
新発中003 020 12 |8

◎五十公野① 新潟明訓6-2五泉◎

五泉①大塚翔太投手


2回裏、新潟明訓7番・勝海光太朗選手が中前適時打を放ち2点を挙げ逆転


9回表、五泉の攻撃中 ブルペンで肩を作りながら攻撃を見守る大塚投手


9回2失点で完投した新潟明訓①村山賢人投手と捕手の水澤圭太選手

◇新潟明訓・本間健治郎監督の話◇
「夏の大会の厳しさをこの2試合で勉強させてもらった。(打順変更は)前回は漆原が先発だったが、今回は村山を立てて打順も4番で戦うんだ、これがベストという布陣で臨んだ。試合展開は修正、修正、修正の連続だった。走者を置いた後の打撃でつまづいている部分がいくつかあるので、もう少し流れができたらと思う。(投手の)村山はきょうは途中から組み立てを変えた。後半のように伸びやかに投げることができれば」

◇新潟明訓・村山賢人投手の話◇
「(先制点を奪われ)焦りはなかったが、テンポが上手くつかめなかった。悪いなりに工夫しようと思った。点を取られてスライダーを見せ球として使うように組み立てを変えた。(試合が伸びたことは)影響ない。集中を切らさずにできた。(4番打者としては)打順は関係なく集中しようと思ったが、緊張した。自分が点を取られたので、(7回のタイムリーは)点を返したかった。これからも自分たちの野球をやるだけ。集中して試合に臨みたい」

◆五泉・大塚翔太投手の話◆
「(引き分けだった)前回はみんなを信じて助けてもらったので、きょうは自分が抑えようと思ったが力んでしまった。先制してもらい抑えなきゃと力が入り、制球が荒れてしまった。1年秋に明訓に勝った時は(1つ先輩の)後藤拓朗キャプテンをはじめ先輩が支えてくれた。明訓に勝って、去年夏に負けた新潟工を相手に勝とうと思っていたが、明訓に勝てなくて悔しい。最後は村山に『次も頑張れよ』と伝えた。明訓を相手に思い切り投げて、1年秋から成長できたと思えた」

◎五十公野② 豊栄6-4新潟工◎

豊栄の2番手でマウンドに上がった①曾田祐己投手


新潟工の先発①横川泰大投手

ベスト16入りを果たした豊栄

◇豊栄・小林聡監督の話◇
「とにかくウチは弱いチーム。向こうは部員が100人近くもいるチーム。簡単に勝てないぞとベンチで言っていた。(8回の)セカンドゴロエラーもいつも通り(笑)。ただそういうことでズルズル崩れるのはやめようと言っていた。(2番手で登板した)曾田が好投したのが勝因。負けん気は人一倍ある選手。緩急が持ち味。(4回戦の明訓戦へは)何とか接戦になれば。集中を切らさず最後まで戦いたい」

◇豊栄・曾田祐己投手の話◇
「強い相手だったが自分が3年間やってきたことを出すだけだと思っていた。相手はスタンドも人数がたくさんいたが、でも自分たちは負けないと思いやっていた。カーブでカウントが取れたのが良かった。(8回のエラーも)よくあることなので(笑)いつも通りできた。目標はベスト8で、エコスタで試合をすることなので、ここで浮かれず明訓戦もきょうのように強気でしっかり戦いたい」

◎21日の試合予定◎
<鳥屋野・4回戦>
①日本文理(10:00)長岡工
②柏崎(12:30)中越

<五十公野・3回戦>
①新潟県央工(10:00)十日町
②長岡大手(12:30)柏崎工

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】19日は3球場で中止 関根学園と三条が4回戦へ

第96回全国高校野球選手権・新潟大会は19日、4球場で3回戦8試合が予定されていたが、降雨のため鳥屋野、五十公野、悠久山の3球場6試合が中止・順延となった。佐藤池の2試合は2時間遅れでおこなわれ、関根学園と三条が勝ち4回戦進出を果たした。19日は3球場で3回戦6試合がおこなわれる。DSC01889佐藤池① 加茂×関根学園

◎19日の3回戦の結果◎
<佐藤池>
①関根学園7-6加茂
関根 010 100 005 |7
加茂 500 001 000 |6

②三条6-0加茂暁星
暁星 000 000 000 |0
三条 401 000 10× |6

◎関根学園7-6加茂◎

加茂のエースで主将①吉田陽祐投手 最終回までクレバーな投球が光った


9回表、関根学園の2番平野涼選手の左前2点適時打で逆転


9回裏、2死満塁のピンチで最後の打者を一邪飛に抑え喜ぶ関根学園ナイン


強打の関根学園を追い詰めたものの9回表に4点差を逆転され、惜敗した加茂

◆加茂・神保良博監督の話◆
「吉田には『この大会を通して成長していこう』と話していたが、それができた。(1回に5点取って)こんなに打線が繋がったのは今まであまりなかった。悪天候だったが、冬の練習も外でやっていて、雨でも苦にしないチーム。むしろ雨の時ほど負けるなと話していた。(9回1死1、2塁から遊ゴロ悪送球でピンチが広がり)慌ててしまったのだろう。あの辺が鍛え足りなかったのかなと。最後にエラーが出たが、ここまでよく守ってくれた。主将でエースの吉田はリーダーシップがあり、素晴らしい選手。5人の3年生と一緒に(転勤で)加茂に入ったが、この3年生と一緒に野球ができて良かった」

◆加茂・吉田陽祐主将(投手)の話◆
「最後は2アウトを取って、自分の中でこれはいけるという心のスキができてしまって、そこを関根学園に突かれた。(ミスが出て)落ち着いていこうと思うあまり、セーブして投げて連打を食ってしまった。最終回はだんだん余裕が消えていった。3年生が5人と少なかったが、やり切ったという感じ。(勧誘などしてたくさん入ってきた)後輩にはぜひ頑張ってほしい。大学でも野球を続けたい」

◎三条6-0加茂暁星◎

三条の先発①小杉悠太投手


加茂暁星のエース①泉田多聞投手


7回裏、三条が4番小杉悠太選手の左前適時打で1点を追加

◇三条・小杉悠太投手の話◇
「冬の間に(結果が良かった)去年秋の大会のビデオを見て、その投球ファームのイメージと自分がやっている動きが違って、速い球を投げよう、投げようと力が入っていた。(初戦の後)少し手をリラックスさせるフォームに修正した。きょうは力を入れなくてもいいボールが行っていた。次の試合、どこが相手でも自分たちの野球をやるだけ。ここからどんどん調子を上げていくイメージで調整していきたい」

◎20日(日)の試合予定◎
<鳥屋野>
①白根(10:00)中越
②柏崎(12:30)新潟南

<五十公野> ※試合順を元に戻す
①五泉(10:00)新潟明訓
②新潟工(12:30)豊栄

<悠久山>
①北越(10:00)新潟東
②小千谷(12:30)新発田中央

※五十公野の3回戦①新潟県央工×十日町②長岡大手×柏崎工は21日に。
 鳥屋野の4回戦は21、22日に実施。悠久山の4回戦は22、23日に実施。

(文/岡田浩人)


【高校野球】3回戦始まる 日本文理はコールド勝ち 新潟明訓と五泉は降雨引き分け再試合に

第96回全国高校野球選手権・新潟大会は18日、3回戦8試合が4球場でおこなわれている。第1シードの日本文理はコールド勝ちしたが、第3シードの新潟産大附が上越に敗れた。新潟明訓と五泉の試合は延長11回裏途中で雨が強くなり、回が成立している延長10回降雨コールド引き分けとなり、19日に再試合となった。このため五十公野の第2試合・新潟工×豊栄と五泉×新潟明訓の再試合を19日に実施し、19日に予定されていた新潟県央工×十日町と長岡大手×柏崎工の2試合を20日におこなう。他の3球場は予定通り3回戦をおこなう。4回戦は鳥屋野は予定通り20、21日におこなうが、悠久山は1日順延し21、22日におこなう。

五十公野① 五泉×新潟明訓 雨で中断しベンチで待つ五泉の選手たち

◎18日の3回戦の結果◎
<鳥屋野>
①日本文理11-0高田北城(5回コールド)
北城 000 00 |0
文理 209 0× |11

②長岡工2-1新潟第一
長工 000 000 101 |2
第一 000 001 000 |1

<五十公野>
①五泉1-1新潟明訓(延長10回降雨コールドゲームで引き分け再試合に)
五泉 000 000 100 0 |1
明訓 100 000 000 0 |1

②新潟工(19日に順延)豊栄

<悠久山>
①新潟商2-0六日町
六日町 000 000 000 |0
新潟商 000 001 01× |2

②糸魚川6-0三条東
糸魚川 210 000 003 |6
三条東 000 000 000 |0

<佐藤池>
①上越7-1新潟産大附
上越 000 200 104 |7
産大 000 000 010 |1

②帝京長岡2-1佐渡(延長13回)
帝京 001 000 000 000 1 |2
佐渡 000 000 100 000 0 |1

◎鳥屋野① 日本文理11-0高田北城(5回コールド)◎日本文理の先発③小太刀緒飛(こだちおとわ)投手

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高田北城の先発①安田皓生投手


日本文理の2番手⑩藤田優平投手

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「初戦の後、フライを打たないために、叩く練習をしてきた。小太刀はまあまあ、四球を出すのはよくない。藤田も追い込んでからのボール球がよくない。(適時打の)片岡は北信越大会から使っている選手でよくやっている。練習の成果が出ている。(北信越大会で右肩をケガした)竹石は守備で入ったけど、慣らしていかないと。これからどんどん使っていく

◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「初戦の後、学校に帰ってすぐに練習をしたが、その時から一握り短めにバットを持って上から出すことを意識した。バッティング練習をすればいつものバッティングに戻ると思っていたので焦りはなかった。自分が打つと打線も勢いづくので、チームの軸としてしっかりやっていきたい」

◇日本文理・片岡優斗選手の話◇
「(2打数2安打で打点2)北信越大会は自分でもびっくりするくらいの結果が出たが、その後打撃が不調で今大会を迎えた。練習が終わってから夜間練習を2時間くらいやったが、メンバーやメンバー外の3年生が一緒に付き合ってくれた。みんながちょっとした悪いところでも指摘してくれるのでそういうことでも今の結果に繋がっていると思う。自分がメンバーに入ることによって抜ける選手もいる。自分がしっかり結果を出すことで仲間にがんばっていることを伝えたい」

◎鳥屋野② 長岡工2-1新潟第一◎

長岡工①高頭亮太投手


新潟第一⑩高野寛投手


9回表、長岡工が2死3塁から代打・富岡稜主将の適時打で1点勝ち越し


9回表に勝ち越し打を放った長岡工・富岡稜主将

◇長岡工・冨岡稜主将の話◇
「春に練習試合で右手を骨折してから、なかなか練習ができなかったが、 チャンスに打ててよかった」

◎五十公野① 五泉1-1新潟明訓(延長10回降雨コールド引き分け)◎

新潟明訓の先発⑪漆原大晟投手


五泉の先発①大塚翔太投手


7回から登板した新潟明訓①村山賢人投手


引き分け再試合が決まり引き上げる新潟明訓ナイン


引き分け再試合が決まり引き上げる五泉ナイン

新潟明訓・本間健治郎監督の話◇
「もう少し捉えられるボールがあったと思うが、攻撃が雑になった。打者が変化球を待っている割に打ち損じが多かった。(継投は)考えていたが4時まで試合をやることは考えていなかった(苦笑)。(中断は)2度とも攻撃中の中断だったのでまだ良かったが、決めたかった。(11回表のピンチは)村山がスライダーが曲がらず痛打されたがそこからよく抑えた。再試合は仕方がない。明日しっかりやります」

◇五泉・江端利文監督の話◇
「(9回裏の中断後サヨナラ負けのピンチで)大塚はよく抑えた。そういうところからの投球が課題の選手だったので一回り成長が見られた。1、2回はボールが高かったが、3回から変化球が決まって何とかなった。展開としては試合前に何とかついていこうと考えていた通りの展開だった。11回表は(無死1、3塁のチャンスで)決めたかった。(中断は)どちらもピンチだったので、雨が降ってもやらなければいけないと考えていた。運があったと思って明日頑張りたい」

◎19日の3回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①白根(10:00)中越
②柏崎(12:30)新潟南

<五十公野>
①新潟工(10:00)豊栄
②五泉(12:30)新潟明訓

<悠久山>
①北越(10:00)新潟東
②小千谷(12:30)新発田中央

<佐藤池>
①加茂(10:00)関根学園
②三条(12:30)加茂暁星

(取材・撮影・文/岡田浩人)