【社会人野球】バイタルネット 2年連続の日本選手権出場へ王手

社会人野球・日本選手権の北信越最終予選が14、15日にハードオフ・エコスタジアム新潟でおこなわれ、バイタルネット(新潟)が代表決定戦への進出を決めた。JR新潟は準決勝で敗れた。バイタルネットは16日の代表決定戦で伏木海陸運送(富山)と対戦する。勝てば昨年に続き2年連続の日本選手権出場が決まる。全国32チームが出場する日本選手権は10月28日から京セラドーム大阪でおこなわれる。

◆14日の1回戦の結果◆
バイタルネット(新潟)7-3信越硬式野球クラブ(長野)

◆15日の準決勝の結果◆
バイタルネット(新潟)4-0フェデックス(長野)
伏木海陸運送(富山)19-3JR新潟(新潟)

14日の1回戦 4回裏 バイタルネットが逆転 喜ぶ選手たち

◆16日の代表決定戦 ハードオフ・エコスタジアム新潟◆
10:00 バイタルネット(新潟)×伏木海陸運送(富山)

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【社会人野球】“選抜未勝利”の壁を破った長谷川徹選手

4日に閉幕したJABA選抜新潟大会に懐かしい顔があった。
山形・きらやか銀行の2番打者でショートを守る長谷川徹選手。24歳。
新潟市南区の出身。日本文理高校でキャプテンを務めた。
中央学院大学を卒業後、きらやか銀行に入社して3年目を迎えた。

「高校時代以来ですね、地元の新潟で公式戦に出るのは・・・」
そう言って笑顔を覗かせた。

日本文理高校ではキャプテンとしてチームをまとめ、2006年に春夏連続で甲子園に出場。特に春の選抜甲子園では1回戦の高崎商業戦で勝ち越しタイムリーヒットを放ち、全国で唯一「選抜未勝利県」だった新潟県に初勝利をもたらした。春2勝を挙げベスト8に進出。元阪神タイガースのピッチャー・横山龍之介さんは同期だ。

「高校時代の思い出は、やっぱり春の選抜甲子園に出たこと。そこまで春は新潟県が勝ったことがなかったので勝てて嬉しかったですね」

高校時代はショートから冷静に試合を分析し、どんな時でも落ち着いて見えた長谷川選手。選抜ベスト8後の2006年6月、鳥屋野球場に選抜優勝校・横浜高校を迎えた招待野球で、日本文理は最終回に同点に追い付き、なおも二死満塁で長谷川選手に打席が回った。選抜優勝校相手にサヨナラ勝ちのチャンスを迎え、鳥屋野球場を埋めた満員の観衆は興奮に包まれた。その中で打席に立つ長谷川選手だけが冷静にボールを見極めていたことが強く印象に残っている。

「懐かしいですね。結局あの打席は三振して試合終了(笑)。でも僕たちの代は甲子園でいい結果出せたので良かった。自分たちの時はとにかく甲子園に行きたいというのが強くて、がむしゃらに練習をしてました」

長谷川選手たちの活躍を見て、日本文理高校に進学を決めた当時の中学3年生が2009年夏の準優勝メンバーだ。その後の新潟県勢の躍進の礎となった。

「それまでは北信越大会でも勝てなかったので、自分たちの時に(2005年秋に)北信越大会で準優勝して選抜に行けたのは大きかった。その結果がその後、どんどん強くなっていった代につながっていったのかな」

高校卒業後は中央学院大学へ進学。4年時にはキャプテンを務め、大学野球選手権でベスト8に進出。ベストナインも3回獲得した。

現在は山形市内の支店で融資を担当している。シーズン中は午前中に練習、午後からスーツに着替えて仕事に向かう。「最初は仕事と野球で、生活のリズムに慣れないこともありました。もう3年目で慣れましたが」・・・その話し方に少し山形のイントネーションが混じる。

初めて参加したJABA選抜新潟大会では、3試合に出場し9打数3安打。持ち前のシュアな打撃、バランスの良い守備を見せた。チームは4日の3位決定戦に勝利。久しぶりに新潟の青空のもとで野球を楽しめた。
「山形へ行ってからは、なかなか自分のプレーを見せることができなかったので、親や親せきに自分の試合を見せることができて嬉しかったです」
高校、大学と全国の舞台で活躍した長谷川選手。社会人でも全国の大舞台でプレーすることを目指す。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【社会人野球】バイタルネットが10大会ぶり優勝 JABA選抜新潟大会

JABA新潟選抜大会は4日、決勝戦がおこなわれ、バイタルネットが愛知・東海理化を1-0で破り、10大会ぶり(11年ぶり)3度目の優勝を果たした。

バイタルネットは6回、納所選手のレフトオーバーのタイムリー2ベースで1点を挙げ、守っては宮内-河田-江村-田中大の4投手によるリレーで東海理化打線に得点を許さなかった。

バイタルネットは8日からJABA東北大会に出場。16日から始まる都市対抗野球1次予選に備える。

<優勝後の三富一彦監督インタビュー>

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【社会人野球】バイタルネットが決勝へ進出 JABA選抜新潟大会

第56回JABA選抜新潟大会は3日、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアム新潟で第2ブロックの予選がおこなわれ、バイタルネットが2連勝で4日の決勝に進出した。

バイタルネットは山形のきらやか銀行に5-1、石川のHBC金沢に7-2で連勝し、昨年に引き続き決勝に進出。4日11:30から大会2連覇中の愛知・東海理化と、11年ぶりの優勝をかけて戦う。


2試合で5安打のバイタルネット・鈴木裕一選手

きらやか銀行戦で9回完投1失点の曽根瑛二投手

<バイタルネット三富一彦監督の2試合後のインタビュー動画>

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【社会人野球】JABA選抜新潟大会始まる JR新潟はブロック敗退

社会人野球の第56回JABA選抜新潟大会が2日、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアム新潟で開幕した。3日間の日程でおこなわれ、6チームが出場。地元・新潟市からはバイタルネットとJR新潟が出場し、県外からは4チームが出場している。この6チームが3チームずる2ブロックに分かれて2日間でリーグ戦をおこない、3日目に1位通過チーム同士で決勝を、2位通過チーム同士で3位決定戦をおこなう。

初日は第1ブロックのリーグ戦がおこなわれ、JR新潟が登場。初戦はフェデックス(長野)と対戦し0-10の7回コールドで敗れた。2戦目は2連覇中の東海理化(愛知)と対戦し、0-10の7回コールドで敗れ2連敗。ブロック敗退が決まった。

20130502JR新潟×東海理化②武藤
第2試合の東海理化戦で先発したJR新潟・武藤直哉投手(新発田農高出身)
20130502JR新潟×東海理化③東海理化
2連覇中の東海理化が小刻みに得点を重ねた

大会はあす3日に第2ブロックのリーグ戦がおこなわれる。前年準優勝のバイタルネットが9:00~きらやか銀行(山形)と、11:30~HBC金沢(石川)と対戦する。会場はハードオフ・エコスタジアム新潟。

(取材・撮影・文/岡田浩人)