【高校野球】日本文理 あす龍谷大平安戦 神宮大会

東京・神宮球場を舞台におこなわれる明治神宮野球大会に出場する日本文理は17日、神奈川県川崎市のグラウンドで試合前の最終調整をおこなった。日本文理は18日8:30から初戦となる準々決勝で龍谷大平安(近畿地区代表・京都)と対戦する。新潟県勢として初の神宮大会勝利を狙う。

打撃練習をおこなう日本文理ナイン

約2時間の練習で前半は守備、後半は打撃を中心におこなわれた。1回戦の龍谷大平安戦を観戦した選手たちは、左投手を想定してフリーバッティングをおこない、鋭い打球を飛ばしていた。池田貴将主将は「新潟よりこちらの方が暖かくて体が動く。エコスタで人工芝も経験しているので、打撃は速い打球で内野の間を抜くことを心掛けたい。龍谷大平安は左投手が投げてくると思うので、右打者へのインコースを想定して打撃練習をした。目標は優勝。そのスタートして大事な一戦なので勝ちにこだわって戦いたい」と話した。

ブルペンではエースの飯塚悟史が捕手の鎌倉航を座らせて約30球、力のあるボールを投じた。今夏は制球難に苦しんだが、夏以降フォームを修正。テイクバックもスムーズになり、直球、変化球とも低めに制球できるようになった。飯塚は「体も調子が良い。北信越大会では初回の立ち上がりで課題があったので、キャッチボールも入りを意識して投げるようにしてきた。自分のフォームのチェックポイントがわかってきて修正もできるようになった」と自信を深めている様子。龍谷大平安打線の印象については「1番から9番まで隙のない打線で、バントなどで走者を進めて点を取ってくる。回の先頭打者を出すと向こうのやりたいようにやられるので、何としても先頭打者を切りたい。優勝する気持ちでしっかりやっていきたい」と意気込みを話した。

ブルペンで最終調整をおこなう飯塚悟史投手

明治神宮大会は全国10地区の優勝校が集う大会で、北信越地区代表の日本文理は5年ぶり3度目の出場となる。新潟県勢はこの大会で未勝利。

大井道夫監督は「飯塚にしっかり放ってもらって、5回までで1、2失点で抑えて欲しい。ウチは後半絶対に盛り返せる。恐らく左投手が投げてくるのではないか。どんどん打っていきたい」と神宮大会初勝利へ向けた決意を話した。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【BCL】中越高出身の渡辺雄大投手が2次テストへ BCリーグトライアウト

プロ野球独立リーグ・BCリーグは9日、神奈川県川崎市の読売ジャイアンツ球場で2013年度の関東地区トライアウト(入団テスト)を開催した。18歳の高校生から46歳の男性まで約90人が1次テストを受験し、1次免除となる元リーグ所属選手6人を含む45人が10日におこなわれる2次テストに進んだ。新潟県関係では中越高校出身で青山学院大学の渡辺雄大投手(22)が1次を突破し2次テストに挑む。

BCリーグのトライアウトがおこなわれた読売ジャイアンツ球場

新潟アルビレックスBCのギャオス内藤監督(左から2人目)

1次テストは新潟アルビレックスBCのギャオス内藤監督を始め6球団の首脳陣が見詰める中、50メートル走や遠投、守備・打撃、ブルペンでの投球テストがおこなわれた。

新潟県関係では中越高校で2009年夏の新潟大会で準優勝した際のエースで、現在は青山学院大4年生の渡辺雄大投手が、左サイドハンドから力のある直球と制球されたスライダーなどを投げ込み、1次テストを突破した。10日の2次テストは実戦形式でおこなわれる予定。

ブルペンでの投球テスト

1次テストを突破した渡辺雄大投手(中越高出身・青山学院大4年)

BCリーグは16、17日にアメリカ・カリフォルニア州でトライアウトを実施するほか、24日には神戸市で関西地区のトライアウトを実施する。合格者は12月上旬におこなわれる予定のBCリーグドラフト会議で指名される。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【BCL】新潟アルビレックスBCがサポータ感謝イベント

BCリーグの新潟アルビレックスBCは4日、長岡市南部体育館で「サポーター感謝デー」を開催し、監督・選手と集まった約400人のファンが触れ合った。

イベントでは選手対抗のバレーボール大会が開催され、投手チームと野手チームに分かれて対戦。慣れないバレーボールに悪戦苦闘する選手たちの姿をサポーターは楽しんだ。

投手チームと野手チームに分かれてバレーボール大会

その後は輪投げや型ぬきといった縁日イベントのコーナーや、選手のセカンダリーユニフォームのオークションがおこなわれ、ファンが普段とは違う表情の選手たちとのひと時を楽しんだ。

縁日イベントで子どもと触れ合う福岡良州選手(左)

新潟は今季、前後期のシーズン52勝のリーグ新記録を打ち立て、3年連続となる上信越地区優勝を果たしたが、リーグチャンピオンシップでは石川に3連敗し、連覇を逃した。来季は続投が決まったギャオス内藤監督のもと、リーグ制覇と日本一奪還が目標となる。

集まったサポーターと記念撮影

イベントでは今季限りで球団を退団する猪俣卓也投手(北越高出身)、内山友希選手、池田卓選手、工藤祐稀選手、福岡良州選手がサポーターの声援に感謝の言葉を述べた。またギャオス内藤監督が「地区優勝はできたが日本一は取れなかった。いい目標ができた。まだ選手は成長できるので引き続き声援をお願いします」と挨拶をした。

<退団5選手の挨拶とギャオス内藤監督の挨拶・動画>

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【NPB】巨人・高橋洸選手 来季は育成契約に

読売巨人軍は4日、高橋洸選手(日本文理高出身)を自由契約にすると発表した。来季は育成選手契約となる。

高橋選手は日本文理高出身で、2009年夏の甲子園では1年生ながら控え投手としてベンチ入りし新潟県勢初の準優勝。3年時の2011年には春夏連続で甲子園に出場し、夏は4番打者として活躍。その年の秋のドラフト会議で巨人が5位指名し入団。2年目の今季はイースタン戦で経験を積み、9月27日のロッテ戦では延長10回裏にサヨナラヒットを放っている。来季は育成契約から再び支配下登録を目指す。

(取材・文/岡田浩人)


【MLB】世界一のレッドソックスが新潟市で初のトライアウト実施

MLBで今季ワールドシリーズを制したボストン・レッドソックスが、11月8日に新潟市のハードオフ・エコスタジアムで、独立リーグのBCリーグと四国アイランドリーグplusの選手を対象にしたトライアウト(選手入団テスト)を初めて実施することがわかった。

レッドソックスは上原浩治投手や田沢純一投手ら日本人選手の活躍で世界一に輝いたばかり。日本人選手の能力と日本の選手育成システムに一定の評価をしていて、独立リーグに所属する有能な選手の発掘を目的としている。シーズン中には球団幹部が独立リーグの公式戦を視察し、選手の力量を見定めている。

一方で、BCリーグは今季、ハワイの独立リーグ2球団と初の対抗戦を実施するなど世界の独立リーグとの連携や新たな展開を目指している。昨年からはアメリカでトライアウトを実施するなどアメリカの野球関係者との協力関係も深まっている。

今回実施されるトライアウトは先月24日におこなわれたNPBドラフト会議で指名された選手は参加しない。NPBドラフト会議で漏れた選手が対象となる。トライアウトは非公開でおこなわれる予定。

(取材・文/岡田浩人)