【NPB】元ソフトバンク投手の星野順治さんが野球教室

燕市出身の元ソフトバンク投手・星野順治さん(41)を招いた野球教室が30日、新潟市西蒲区の松野尾小学校体育館でおこなわれた。地元の松野尾・浜っ子野球少年団と巻西中学校の小中学生22人が基本動作やピッチングの指導を受けた。

小中学生を指導する元ソフトバンク投手の星野順治さん(左端)

星野さんは燕市の旧吉田町出身。新潟商高卒業後、NKKを経て、1997年にドラフト4位で福岡ダイエーから指名され入団。1999年には先発投手として10勝を挙げ、チームのリーグ優勝と日本一に大きく貢献した。プロ通算156試合に登板し50勝を挙げ、2008年に引退。ソフトバンクの二軍コンディショニングコーチ補佐を経て、2011年からは編成育成部の三軍育成担当となり、若手の育成に尽力。チーム2年連続日本一に貢献した。来季は二軍の育成担当となる。

野球教室は松野尾小学校出身で社会人チームの新潟コンマーシャル倶楽部の山賀茂コーチ(42)が高校時代に星野さんの1つ先輩だったことが縁で去年初めておこなわれ、今年で2回目。星野さんは投手を中心に1人1人に声をかけ指導。「プロ野球選手でもマウンドに上がれば足が震えて緊張する。自信を持ってマウンドに上がるために、これだけは誰にも負けないぞというものを練習で取り組んでほしい」と呼びかけた。

投手に体重移動の大切さを説く星野さん

指導を受けた5年生の長谷川絢輝さん(11)は「星野さんから『体と頭が一緒に前に出ているので、お尻から最初に前に出すように』と言われ、やってみたら球が速く投げられるようになった。来年はエースになって全国大会で優勝できるようになりたい」と話した。

野球教室を終えた星野さんは「普段は新潟と離れているので、こうやって誘っていただき野球教室ができるのはありがたいこと。野球で学べることは礼儀や人間関係、みんなで物事を達成することなどたくさんある。新潟県勢の活躍は新潟県人として嬉しい。どんどん全国で活躍してほしいし、陰ながら応援したい。新潟の選手がソフトバンクに来てほしい」と期待を寄せた。

記念撮影 前列左から3番目が星野さん 前列右から3番目が山賀茂さん

(取材・撮影・文/岡田浩人)