【NPB・高校野球】飯塚悟史投手にDeNAが指名挨拶 背番号は「30」に

プロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから7位指名を受けた日本文理高校3年の飯塚悟史投手(18)が5日、新潟市西区の同校でDeNAから指名挨拶を受け、仮契約を結んだ。契約金2000万円、年俸500万円(金額はいずれも推定)で、背番号は「30」に決まった。

会見でDeNAの帽子を被った飯塚悟史投手(左)と吉田孝司編成・スカウト部長

指名の挨拶は午後4時半から同校の校長室でおこなわれた。DeNA側からは吉田孝司編成・スカウト部長兼GM補佐と担当した河原隆一スカウトが出席した。

吉田部長は「担当スカウトから聞いていて夏の新潟大会も見て評価はしていた。ただ現場からの要望は『即戦力』ということで、高校生の投手は目をつぶろうと言っていた。ところがドラフトが進んでもまだ飯塚くんが残っていた。本当は(指名は)6人で終わろうとしていたが、会場で高田(繁)GMに『残っていたら行こう』と言って、池田(純)球団社長に『もう1人増やしていいですか?』と話して『いいよ』と言われ指名させていただいた。縁を感じた」と指名に至ったいきさつを説明した。河原スカウトも「ベイスターズは新潟でも試合をおこなっていて、指名できて(池田)社長も喜んでいた」と話した。

指名挨拶をおこなう吉田孝司部長(左端)と説明を聞く飯塚悟史投手(右端)


左から日本文理の大井道夫監督、DeNAの吉田部長、河原スカウト


右から飯塚悟史投手、母親の香さん、父親の満喜さん

挨拶後の記者会見で飯塚投手は「必要としてもらえて嬉しい。ベイスターズの一員としてチームに貢献できるよう頑張ろうと思った。プロとしてしっかり活躍できるよう頑張りたい」と笑顔を見せた。

吉田部長は「去年秋の神宮大会(決勝)で本塁打を2本放ち、打撃がいいと思っていたが、甲子園の投球を見て投げる方もすばらしい球を投げると思い、新潟大会も高田GMと見て評価していた。これだけのいい体をしている。中畑監督にも『しっかり練習して来てほしい』と言われた。1月上旬から始まる新人合同自主トレに合わせてしっかり練習をしてきてほしい」と激励した。担当した河原スカウトは「変化球を投げる際の指先の感覚がいい。将来、中心選手になれる」と期待を寄せた。

今後は12日に健康診断がおこなわれ、21日にDeNA本社で入団発表記者会見がおこなわれる。22日に横浜スタジアムでおこなわれる「ファンフェスティバル」でユニフォーム姿が披露される。

(取材・撮影・文/岡田浩人)