【BCL】稲葉大樹内野手が新潟の新主将に

BCリーグの新潟アルビレックスBCは26日、2014年シーズンの新主将を稲葉大樹(ひろき)内野手が務めると発表した。稲葉新主将は「昨年成し遂げられなかった日本一奪還を目標にしたい。主将を務めさせていただくに際し、全ての方々に感謝をしてチームのために最後まで執念を持って頑張ります」とコメントした。

新潟の新主将を務める稲葉大樹内野手(写真提供:新潟アルビレックスBC)

稲葉新主将は1984年生まれの29歳。東京都出身で、安田学園高から城西大、社会人チームを経て、チームが創設された2007年途中に新潟アルビレックスBCに入団。2011年に打率.375で首位打者を獲得。昨季は打率.345でリーグ3位。チーム1年目から活躍する唯一の選手で、昨年6月23日にリーグ初の500安打を記録している。

(取材・文/岡田浩人)


【BCL】リーグ命名権を「ルートイン」が取得

独立リーグのBCリーグを運営する「ジャパン・ベースボール・マーケティング」(本社・新潟市)は25日、新潟市で記者会見を開き、リーグの命名権をホテル事業などを全国で展開する「ルートイングループ」(本部・東京)が取得したと発表した。リーグ名称は『ルートインBCリーグ』となる。契約期間は来月1日から3年間で、契約金額は未発表だが「3年間で数千万円になる」(BCリーグ村山哲二代表)という規模。

新名称を発表するBCリーグ村山哲二代表(右)とルートインジャパン永山泰樹社長

命名権を取得したことについてルートインジャパンの永山泰樹社長は「当グループは長野県上田市の発祥で、リーグ設立当初から『地域と、地域の子どもたちのために』という憲章を掲げるリーグを応援してきた。選手への宿泊サービス、ファンへの割引サービスや特典で今まで以上にリーグ発展に尽力したい」と話し、命名権取得の意義については「スポーツを通して社会貢献できると考えた」と述べた。

BCリーグの村山哲二代表は「現在は6球団だが2015年度は埼玉県の熊谷球団の参入準備中で、今後は8球団に増やし、エリアを少しずつ拡げていこうという戦略がある。球場の近くにルートインのホテルがあるという形でリーグとルートインの関係をさらに強化できれば。選手のプレーがルートインの看板を背負うことになる」と話した。

6球団の監督・主将と新名称のチャンピオンフラッグ

施設名などで命名権が販売される例は多数あるが、野球のリーグ名称の命名権が販売されるのは日本では初めて。サッカーでは女子サッカーの『プレナスなでしこリーグ』があるほか、Jリーグで今季新設されるJ3がリーグ戦の冠スポンサーとして「明治安田生命」と契約し『明治安田生命J3リーグ』となる例がある。

ルートインBCリーグの2014年シーズンは4月9日(水)の群馬-巨人(ファーム)で開幕する。新潟アルビレックスBCの開幕戦は4月12日(土)でアレックス・ラミレス選手が新加入する群馬と対戦する。今シーズンは6球団がNPBファームチームとそれぞれ2試合の交流戦をおこない、公式戦として勝敗数やチーム成績、個人成績に反映される。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【BCL】新潟の合同練習に高須新兼任コーチが合流

前東北楽天ゴールデンイーグルスの内野手で、今季から新潟アルビレックスBCに入団した高須洋介選手兼任野手総合コーチ(38)が24日、長岡市での合同自主練習に初参加した。高須兼任コーチは選手と一緒にキャッチボールや守備練習などで汗を流したほか、基本動作の指導もおこなうなど、初めての“コーチ業”もスタートさせた。
高須①
初めて会う選手たちと挨拶を交わす高須洋介選手兼任野手総合コーチ(右)

新潟は毎週月曜日合同自主練習をおこなっていて、高須兼任コーチは当初今月17日から合流予定だった。しかし関東から東北地方までを襲った大雪の影響で長岡市への引っ越しが遅れ、この日の合流となった。初めて会う選手たちと挨拶を交わした高須兼任コーチは、選手たちとウォーミングアップやキャッチボールをおこない体を温めた。

キャッチボールをおこなう高須兼任コーチ

キャッチボールでは相手をした稲葉大樹選手に対し、「腕はなるべく体のそばを通るように」とテイクバックの動きを指摘した。守備練習では自身のゴロさばきの考え方を身振りを交えて選手たちに指導。年明け以降、仙台市にある「楽天の二軍練習場で調整してきた」と話す通り、軽快な動きを見せ、NPBの近鉄、楽天で培った16年の経験を早速選手たちに伝えた。

守備の捕球の仕方を身振りを交えて選手たちに指導した

指導を受けた稲葉大樹選手は「今まで知らなかった守備の技術を聞くことができた。これからキャンプに入っていった時にグラウンドで高須さんの動きを見ることができるのが楽しみ。動きを見るだけで勉強になる」と目を輝かせた。

高須兼任コーチは「気温は仙台よりも暖かく感じる」と長岡の印象を話し、「僕自身もNPBで小坂(誠)さん(ロッテ、巨人、楽天で活躍)の動きを見ながら自分で学んだ」と自身が実際に動きをやって見せる指導方法の利点を説明。「新潟の選手は能力が高く、まだまだ伸びしろがあると感じた。まずは基本が大事でいろいろな動きがあるということを知っていた方が選択肢が広がり、選手のためになると思い指導した。選手としてもコーチとしても今後が楽しみ」と新潟で迎えるシーズンに期待を寄せた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【イベント】「三條機械スタジアム」の名前では最後の感謝祭

三条市の「三條機械スタジアム」で22日、毎年冬恒例の感謝祭が開かれた。同球場を管理・運営する株式会社丸富(本社・三条市)が球場に親しんでもらおうと企画し、大勢の人が訪れ、球場内でおこなわれるイベントを楽しんだ。4月から同球場の命名権が変わり「三条パール金属スタジアム」となるため、「三条機械スタジアム」の名前では最後の感謝祭となった。

新潟アルビレックスBCの選手が参加した餅つき

感謝祭では地場産野菜やスイーツなどの飲食販売や物販がおこなわれたほか、MY箸づくりなどの体験コーナーが設けられた。

また新潟アルビレックスBCの平野進也選手兼任コーチ、青木智史選手、稲葉大樹選手の3人が参加。子どもと一緒に餅つきをおこなったほか、選手の練習用ユニフォームのオークションなどがおこなわれ、訪れた人たちと触れ合った。

子どもたちがホームランチャレンジを楽しんだ

新潟アルビレックスBCの選手たちが提供したユニフォームのオークション

(取材・写真・文/岡田浩人)


【高校野球】元ヤクルト・本間忠氏が母校・日本文理で初指導

元東京ヤクルトスワローズの投手で日本文理高出身の本間忠さん(36)が21日、母校の日本文理高で後輩の高校生を相手に初めて指導をおこなった。本間さんは1月に日本学生野球協会が定めた新しい制度のもとで学生指導の資格を回復させた元プロ野球選手。新潟県内で新制度のもと資格を回復した元プロ選手が高校生を指導するのは初めて。

これまでは学生野球憲章のもと、高校生がプロ野球経験者から直接指導を受けることは禁止され、「高校教諭2年勤続者に対する特別措置」でしか指導者としてのアマチュア復帰が認められなかった。昨年、教諭歴の制限が撤廃され、座学による研修を受ければ学生野球資格を認められることが決定し、本間さんは研修を受け、先月資格回復が認定された。日本文理は3月21日に開幕する選抜大会に出場が決まっていて、元プロという強力な“助っ人指導者”が目標の全国制覇を後押しする形だ。
日本文理の投手陣を指導する本間忠さん(右から2人目)

この日、放課後に日本文理高を訪れた本間さんは大井道夫監督に挨拶。さっそく室内練習場で投手陣の投球練習を視察した。同校2年でエースの飯塚悟史投手のキャッチボールを見た本間さんは「左足のステップが真っ直ぐになるようキャッチボールの時から気を付けて」などアドバイス。指導を受けた飯塚投手は「自分のフォームのチェックポイントが見つかった。やはり上のレベルでやっていた人だけに見るポイントが違うと感じた」と指導を受けた感想を話した。

本間忠さん(左)の指導を受ける日本文理・飯塚悟史投手

本間さんは1999年のドラフト会議でヤクルトから6位指名されて入団。2006年までの7年間で主に中継ぎとして62試合に登板し、5勝3敗1ホールドの成績を残した。引退後はBCリーグの新潟アルビレックスBCの投手コーチを3年間務めた。現在は新潟市に設立した野球教室「シンプル・ベースボール・アカデミー」で小中学生を中心に技術指導などをおこなっている。

指導後、本間さんは「飯塚投手は体も大きく、手足が長い。田中将大投手のようにゆっくりと大きくテイクバックをするよう意識してほしいと思い助言した。選抜まで具体的な投球術を教えることで試合時の球数を減らせるようになれば。恩師である大井監督のお役に立てれば嬉しい」と初めての高校生指導の感想を話した。また「新潟県の野球界への恩返しのため、他の学校からも要望があれば指導に行きたい」と意欲を見せた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【中学軟式】中学生の技術向上を図る 中体連・技術講習会

新潟県中体連・軟式野球専門部は15日、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアムで中学生を対象にした技術講習会を開催した。主に中学2年生が対象で、全県から約300人が参加した。講師は新潟明訓高前監督で現在は新潟医療福祉大学硬式野球部監督の佐藤和也氏と、新潟医療福祉大学准教授でスポーツ心理学が専門の山崎史恵氏が務めた。

技術講習会に参加した中学生 県内各地から約300人が集まった

技術講習会は高校や大学レベルの技術を学ぶことで、中学生年代のレベルアップを目的として開かれ、ことしで2回目。技術講習とメンタル講習にわかれておこなわれた。

技術講習では佐藤監督が講師を務め、ウォーミングアップの大切さや野球の基本動作に必要な体の動かし方などを、新潟医療福祉大の野球部員をモデルにして具体的に説明した。佐藤監督は「冬場のキャッチボールではショートバウンドを交えたり、わざとファンブルしたボールを処理するなど工夫を」と独自の練習方法を伝授。打撃指導では自身の大学野球での経験を踏まえ、「インパクトの瞬間に下半身を使って押し込むように振り抜いてほしい」と指導した。
打撃指導をおこなう新潟医療福祉大・佐藤和也監督

新潟医療福祉大の学生が中学生を指導

メンタル講習では山崎准教授がメンタルトレーニングについて講義。「自信は遠い将来の目標ではなく、毎日の目標の積み重ねで付けるもの。きょうの練習で自分は何を達成するのか、『素振りを100回する』など具体的な行動目標を立て積み重ねていくことが自信を付けるためには大事」と話した。

山崎史恵准教授のメンタル講習

講習に参加した新発田市立猿橋中学2年の長大翼(ちょう・だいすけ)主将(14)は「肩甲骨の動きを教えてもらい勉強になった。きょう習ったことを中学に帰っても実践してみたい」と感想を話した。佐藤監督は「中学生のうちから雪国のチームが繰り返しできる練習で、武器になる基本的な動作があると思う。冬なくして夏なし、の精神で工夫した練習をしてほしい」と冬場の基本動作習得の大切さを訴えた。山崎准教授は「中学生年代のうちはすぐに『自分はメンタルが弱い』などと決めつけてはいけない。まずは練習で技術向上を図って自信をつけてほしい」と日々の練習の重要性を呼び掛けた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


明訓OB・阪長友仁さんが新潟市で講演 世界で野球の普及に取り組む

新潟明訓高で夏の甲子園で本塁打を放つなど活躍し、現在は世界各地で野球の指導・普及活動をおこなっている阪長友仁さん(32)が9日、新潟市で講演をおこなった。1週間前に中米・グアテマラ共和国から帰国したばかりという阪長さんは、「世界に誇れる日本の野球を目指して」というテーマで講演し、世界の野球に触れた実体験と今後の目標を熱く語った。

講演をおこなう阪長友仁さん

大阪府交野市出身の阪長さんは、1997年に新潟明訓高に入学。同校を選んだ理由を「甲子園に行けて勉強もできる学校に進学したかった」と話す。3年夏の1999年に新潟大会で優勝し甲子園に出場。長打力のあるトップバッターとして、甲子園1回戦の宇和島東(愛媛)戦では本塁打を放つなど勝利に貢献した。立教大学では4年時に主将も務めた。

大学卒業後、大手旅行代理店に就職したが「野球で恩返しがしたい」と2年で退社し、単身で渡ったスリランカやタイでナショナルチームを指導。アフリカ・ガーナでは代表監督を務め北京五輪予選に出場した。その後、JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊として2年間、コロンビアで中高生に野球指導をおこなった。先ごろまで中米・グアテマラでJICA企画調査員として野球以外でも国際協力に貢献してきた。2007年にニューズウィーク日本版の「世界が尊敬する日本人100人」に選出されるなどその活動が注目されている。

講演で阪長さんは海外で指導するうちに「純粋に野球を楽しむ子どもたちを見て、野球を始めた頃に夢中でバットを振っていた気持ちを思い出した」と語った。JICAの活動で触れたラテンアメリカの野球について、「現在100人のメジャー選手がいるドミニカ共和国にはメジャー球団のアカデミーが36あり、厳しい生き残り競争はあるが、日本のプロ野球施設よりはるかにいい環境で練習をしている」と話した。またドジャース傘下のアカデミーで25年以上選手育成に携わっているアントニオ・バウティスタ氏との交流で印象に残った出来事として、「右打ちをしようとした子どもが打ち損じた時に、バウティスタ氏は『今のチャレンジ、俺は好きだ!』と明るく子どもに声をかけていた。子どもは笑顔で次の打席に入った」と失敗しても責めない指導方針を挙げた。「中学生は15球までしか投げさせないし、高校生にも連投はさせない。彼らが10年後、15年後にどれだけ活躍できるかを考えて指導している」と日本の青少年野球指導との違いにショックを受けたという。阪長さんは「日本からどんどんメジャーやプロ野球で活躍する選手が出て欲しいが、日本と中南米では指導の仕方に差がある」と話した。

中南米の野球事情について説明する阪長さん

一方で、「日本には礼儀正しさや道具を大切にする心、グラウンドにゴミを捨てないなど良い所はたくさんある。ただもっと改善できるところもある。大阪には既に古い慣習にとらわれず球数制限をおこない目先の勝利にこだわらないチームも生まれている」と話し、自分自身についても「日本のシステムを変えることはすぐには難しいが、僕は僕の立場で知ったことは日本の人に伝え、できる可能性があることは失敗を恐れず、“打席に立って”チャレンジをしたい」と今後の決意を話した。

講演後、阪長さんは「新潟に来るのは3年ぶり。高校時代の3年間、のびのびと野球をやらせてもらいました。今後はまた別の国で活動したい。将来的には自分の経験を日本で還元したいと考えています」と語った。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】リーダー研修会とアナウンス講習会を実施

新潟県高野連は8日、南支部の47校の主将を対象に「リーダー研修会」を、同じくマネージャーを対象に「アナウンス講習会」を、それぞれ長岡市で開いた。リーダーシップの育成と球場内のアナウンス技術の向上を目的に、2010年度から始められ、今年度で4度目の開催となる。9日は新潟市で北支部の45校を対象に開催される。

リーダー研修会に臨む各校の主将

リーダー研修会には各校の主将、副将合わせて41人が参加。最初に県高野連の島田修専務理事が『学生野球と日本学生野球憲章』と題して、学生野球憲章の成り立ちや定められている規定などを講義した。その後、5つのグループに分かれて、「主将の果たす役割」「チームの現状と方向性」「チームや個々の信条」の3つのテーマについて討議をおこなった。

島田修専務理事による講義

研修会に参加した糸魚川白嶺高の穂苅大樹主将(2年)は「チームの信頼を得るためには主将が一番練習をしなければいけないと改めて思った。他のチームは『ゴミ拾いをする』などチームとしての決めごとを作っていて、応援されるチームづくりを目指している自分たちの参考になった」と話していた。

また、マネージャーのためのアナウンス講習会には82人が参加した。甲子園球場で24年間にわたり場内放送を務め、現在は指導をおこなっている山﨑加代子さんと、現在甲子園で場内放送を担当している水谷佳世さんが講師を務め、試合のためのアナウンス技術などを指導した。

82人が参加したアナウンス講習会の様子

参加者は打順や守備位置を放送する際のアクセントや発音の仕方について実際に声に出し練習したほか、試合中の選手交代を間違えないようスコアブックに印を付けるなどの指導を受けた。講師の山﨑さんは「顔を笑顔にして放送してほしい。笑顔は声に出る」と呼び掛けていた。

甲子園での場内アナウンス経験が豊富な講師の山﨑加代子さん(左)と水谷佳世さん

講習を受けた六日町高マネージャーの杉本夏海さん(2年)は「甲子園の現場で実際にアナウンスしている方に教えていただき、とても参考になった。これからのアナウンスにいかしていきたい」と感想を話していた。

声に出し練習するマネージャーたち

指導をおこなった山﨑さんは「選手の名前がしっかり伝わることが場内アナウンスの意味だと思う。高校野球の地方大会はグラウンドも高校生、アナウンスも高校生なので一緒に楽しく、球場の雰囲気を明るくしてほしい」と話していた。日本文理が準優勝した2009年夏の甲子園決勝をアナウンスした経験がある水谷さんは「放送する時は常に平常心を心掛けているが、あの時は9回の日本文理の攻撃に『凄いな』と心の中で思った。せっかく試合に関わることができる仕事なので、一緒にやっているという思いで楽しくアナウンスをやってほしい」とマネージャーたちにエールを送った。

(取材・撮影・文/岡田浩人)