【NPB】今季の新潟県内での試合は1軍1試合、ファーム2試合

NPB日本野球機構は29日、ウェスタンリーグ公式戦の日程を発表した。7月26、27日に三条パール金属スタジアム(現・三條機械スタジアム)で阪神-中日の2連戦がおこなわれる。これで2014年シーズンに新潟県内でおこなわれるNPB公式戦は、1軍が8月5日にハードオフ・エコスタジアムでセリーグのDeNA-巨人戦、ファームが7月26、27日にウェスタン阪神-中日戦がおこなわれる。

(文/岡田浩人)


【高校野球】文理・渡辺大雅選手を優秀選手表彰 日本学生野球協会

日本学生野球協会の2013年度の優秀選手に選ばれた日本文理高校3年・渡辺大雅選手(18)の表彰式が29日、新潟市西区の同校でおこなわれた。渡辺選手は昨夏の甲子園に新潟代表として出場。1回戦で大阪桐蔭に敗れたものの、9回にはソロ本塁打を放ち、同校伝統の諦めない野球を見せた。「みんなでやってきたので、その代表として賞をもらったと思う」と喜びを話した。

新潟県高野連の矢部和之会長から表彰盾を受け取る渡辺大雅選手

渡辺選手は神奈川県川崎市出身。2009年夏の甲子園準優勝を見て、「実家から遠い場所で自分を鍛えたい」と思い同校に入学した。昨夏は新潟大会で打率.364の成績を残した。甲子園の大阪桐蔭戦では5番セカンドで先発出場し、敗れたものの4打数2安打1本塁打1打点と活躍した。

高校での3年間を振り返り、「寮生活や継続した練習などで人間的に成長できた。できることならばもう1回高校野球をやりたいくらい」と笑顔を見せた。卒業後は地元・神奈川県の桐蔭横浜大に進学する。同大は2012年秋の明治神宮大会で優勝するなど全国的な強豪校として知られる。渡辺選手は「守備も打撃もしっかり練習しないとついていけない。神宮での全国制覇を目標に頑張りたい」と決意を新たにし、春のセンバツに出場する後輩たちに「ぜひ全国制覇してほしい」とエールを送った。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】日本文理 5度目のセンバツ出場決定 目標は「全国制覇」

第86回選抜高校野球大会(3月21日から甲子園で開幕)の出場32校が24日決定し、新潟市の日本文理高校が3年ぶり5度目のセンバツ出場を決めた。日本文理は昨秋の北信越大会で5年ぶりに優勝。神宮大会でも準優勝を果たした。新潟県勢初の「全国制覇」を目指す。

「全国制覇」の垂れ幕の前でセンバツ出場を喜ぶ日本文理ナイン

吉報は午後3時半前に届いた。高野連から日本文理の斎藤清校長に「出場決定」の連絡が入り、大井道夫監督が齋藤校長と笑顔で握手を交わした。大井監督は「ウチはもう全国制覇しかない」と報道陣に力を込めて目標を話した。

出場決定の報を受け笑顔で握手する齋藤清校長と大井道夫監督

この後、大井道夫監督、池田貴将主将、飯塚悟史投手、鎌倉航捕手、星兼太選手が記者会見で選抜大会への意気込みを語った。

会見に臨む、左から大井監督、池田主将、飯塚投手、鎌倉捕手、星選手

◇大井監督と選手の記者会見要旨(敬称略)◇
Q選手の皆さんに、選抜が決まった瞬間の気持ちは?
池田「率直に嬉しい。ただ、選抜に出るだけでなく勝たなければいけない。勝利を目指して頑張る」
飯塚「ホッとした。自分の中で気持ちが引き締まった。全国制覇を目指して頑張りたいとより一層強く思った」
鎌倉「この日を第一目標にやってきた。素直に嬉しかった。選んでもらった以上は全国制覇しなければいけないという強い思いを持った」
星「決まるまでは緊張感がいっぱいだった。自分たちの目標である全国制覇を達成するまで一戦一戦を思い切りぶつかっていきたい」

大井道夫監督

Q大井監督に、昨夏から主力残ったがチームの特徴は?
大井「投手の飯塚が頑張り、守る方は鎌倉、池田中心に。チームワーク、まとまりは北信越大会でも感じていた。池田を中心に1つにまとまっている」
Q選抜大会までの課題は?
大井「1月6日の練習初めで選手に言ったのは自分の足りない部分を鍛えようと。長所は伸ばして、選抜に向けてもう1つパワーアップしないと勝てないと。パワーアップは投手も打つ方も守る方ももう1つスピードアップしようと話した」

池田貴将主将

Q選手に、自分自身の課題があれば教えて欲しい
池田「主将として周囲に気を配らなければいけない。選抜までにいかにもう少しチームを1つにできるかというところに重点を置きたい」
飯塚「投手として昨年の試合でも失点が多かった。ピンチでも打者に攻めていける投球を心掛けたい」
鎌倉「自分に求められているのは守備面では大量失点しないこと、1イニング1点で抑えられるよう精神面の強さと冷静さを保てるよう、打撃ではチャンスに1本をしっかり打てる打者になりたい」
星「主に右翼、中堅を守っていたが、自分の持ち味である思い切りの良さを発揮できずにアウトにできるプレーをアウトにできない場面があった。思い切りの良さを発揮してチームに貢献したい」

飯塚悟史投手

Q甲子園への抱負を
大井「ウチは目指すところは全国制覇しかないので、その目標に向かって頑張ってやりたい」
池田「神宮大会ではあと一歩で全国制覇を逃してしまった。選抜と夏で連覇できるよう頑張りたい」
飯塚「選ばれた以上、グランドに掲げている『全国制覇』を目指して頑張っていきたい」
鎌倉「試合に出ている選手だけでなく、メンバーの18人と部員全員で戦って、最後に全国優勝できるように全員で戦っていきたい」
星「全国制覇のために、チームの目標である『FOR THE TEAM,NEVER GIVE UP』のチームになれるようこれからの期間を大事にしたい」

鎌倉航捕手

Q大井監督に、全国制覇へ5試合あり投手の育成が課題だが
大井「ウチのチームの課題だけど、とにかく飯塚に頑張ってもらう。投手はあと2枚欲しい。場合によっては全試合で飯塚が1人で投げるんだという気持ちでやってもらいたい。それをカバーするのは打撃。どんなチームに対しても5点以上取ろうと。少しでも飯塚の負担を軽くする形で。点数が開いて(左腕の)藤田なり(右横手投げの)高橋につないで、何とか最少失点で踏ん張ってくれれば。基本的には飯塚が1人で投げ抜く気持ちでやってもらいたいと思っている」
Q過去に率いてきたチームと比較して
大井「5年前の夏の甲子園で準優勝したチームは非常にまとまりがあった。個別的には飛び抜けて打つ打者がいた訳ではないが、コンパクトにつながる打線だった。今のチームは一戦一戦力を付けてきた。そして諦めない。先に点数を取られてもベンチで慌てない。選手が伸び伸びとやっている感じがする。その点は5年前のチームとは違う」

Q飯塚投手に、監督から1人で投げ抜く気でと言われましたが?
飯塚「自分1人で投げ抜いていくというのは自分でも思っている。そのためにチームのみんなから信頼されないといけないと思っている。信頼される投手になりたい」
Q飯塚投手に、神宮ではバックスクリーンに本塁打を打ったが甲子園では?
飯塚「1人の打者としてもチームに貢献しなければいけないと思うので、できたら本塁打が打てればいいが、やっぱりチームに貢献できて全国制覇につながるようしっかりやっていきたい」

星兼太選手

Q選手に、甲子園でそれぞれどんなプレーを見せたい?
池田「個人としてはたくさん打ちたいというのがあるが、個人の成績よりもチームの勝利に向けてやる」
飯塚「投手として見てもらいたいのが一番。全国制覇まで1回戦から決勝まで5試合投げ切るというのも監督から言われているので、調子の良し悪しに関わらず最少失点で自分の最低限の仕事をする、全国制覇に導ける投球をしたい」
鎌倉「守備では(リードを)思い切って攻めていく。打撃では初球からの思い切りの良さを。泥臭く全員で1つ1つ勝っていきたい」
星「北信越大会で自分のヒットや本塁打で点数が入った場面が多く、そういうきっかけを自分が作れるようにしたい。守備でも一番大きな声を出したい。思い切りの良さを発揮したい」

Q池田主将に、こことやってみたいという相手は?
池田「(神宮で逆転負けした)沖縄尚学です。1回戦からやりたいです」


センバツで県勢初の全国制覇を目指す日本文理ナイン

日本文理はこの後、2月には埼玉県へ遠征を予定している。3月上旬には鹿児島県で練習試合をおこない、3月13日から徳島県阿南市で最終調整した後、大阪入りする。組み合わせ抽選会は3月14日で、選抜大会は21日に開幕する。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】きょう午後、日本文理の出場決定へ 選抜大会

3月21日に甲子園で開幕する第86回選抜高校野球大会の出場32校が24日の選考委員会で決定する。新潟県からは昨秋の北信越大会で優勝した日本文理の3年ぶり5回目の選抜大会出場が確実となっている。選考委員会は24日午前9時から大阪市の毎日新聞大阪本社でおこなわれ、夕方までに一般選考枠29校、21世紀枠の3校の計32校が決定する。

3年ぶり5回目の選抜出場が確実な日本文理(写真は昨年10月の北信越大会)

(文・撮影/岡田浩人)


元ヤクルト・本間忠氏らの学生野球資格回復を認定

日本学生野球協会は20日、元プロ野球選手が研修を受けて高校・大学での指導資格を得ることができる「学生野球資格回復」の適性審査をおこない、208人の適正認定者を発表した。新潟県出身者では元ロッテ投手の吉田篤史氏(43・日本文理高出身)、元ヤクルト投手の本間忠氏(36・日本文理高出身)の2名が、新潟県関係では元ヤクルト捕手の芦沢真矢氏(56・新潟アルビレックスBC元監督)がそれぞれ認定された。

元ヤクルト投手の本間忠氏

新潟アルビレックスBC元監督の芦沢真矢氏

本間忠氏は「NPBで経験したことを、新潟県の野球界の発展、さらなるレベルアップのために役立てて恩返ししたい」と話した。

(文/岡田浩人)