【高校野球】日本文理が練習納め 「新年は全国制覇の年に」

来春の甲子園球場でおこなわれる選抜大会出場が確実な日本文理高校野球部が27日、2013年の「練習納め」をおこなった。前日26日はこの時期には珍しい晴天となりグラウンドで守備練習などに汗を流したが、この日はあいにくの雨模様。午前9時からの練習ではナインは室内練習場で主に打撃練習に時間を割いた。

室内練習場で打撃練習をおこなう日本文理の選手たち

中軸を打つ2年・小林将也選手

日本文理は今秋の北信越大会で5年ぶりとなる優勝を果たし、来春の選抜大会出場が確実視されている。11月の神宮大会では新潟県勢として初勝利を飾るなど2勝を挙げ決勝に進出。初の全国制覇をかけた決勝では沖縄尚学を相手に8点をリードしながら終盤に逆転され、8-9で準優勝に終わった。

神宮大会での逆転負け後、チーム内で新しく始めたことがある。2年生が交代で「1日キャプテン」を輪番で務めるようにした。1人1人がキャプテンとなり、選手同士の声掛けをおこない、その日の練習で気づいたことなどを練習後に選手に伝えるようにしている。池田貴将主将は「神宮大会の後、練習の甘さや人任せな部分を見直そうとみんなで話し合って決めた。1人1人が責任を持って練習を取り組もうと考えた」とその意図を説明する。この日、1日キャプテンを務めた鷲田信太郎選手は「チーム全体を見ながら練習に取り組む意識を持つようになった」と話す。

練習の合間でのミーティング 「1日キャプテン」が主導する

全員で筋トレをおこない2013年の練習を終えた

練習の「締め」は全員で筋トレをおこなった。日本文理・野球部は28日午前中に簡単な清掃をおこない正月休みに入る。新年の全体練習は1月6日から始める予定。選抜大会は選考委員会が1月24日に開かれ、3月21日に開幕する。

選手たちは正月休みの間も個々でトレーニングを続ける予定だという。目前で逃した全国制覇を目標にチームはこの冬、さらなる成長を遂げている。池田貴将主将は「何としても2014年は自分たちの代で『全国制覇』を成し遂げたい」と力を込めた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】21世紀枠 北信越推薦は長野西 三条は選出ならず

日本高野連は13日、来春選抜大会の21世紀枠の各9地区の推薦校を発表した。北信越地区は長野県の長野西が推薦され、新潟県の三条は選出されなかった。

来春選抜大会の選考委員会は1月24日に開かれ、出場32校が決定。3月21日に開幕する。新潟県勢では北信越大会で優勝した日本文理の選出が確実視されている。

(文/岡田浩人)


【BCL】新潟退団の寺田哲也投手が四国・香川入団

四国アイランドリーグplusの香川オリーブガイナーズは11日、BCリーグの新潟アルビレックスBCを退団した寺田哲也投手(26)が入団したと発表した。寺田投手は新潟のエースとして昨季14勝、今季15勝を挙げ、2年連続のBCリーグ最多勝と投手MVPを獲得。先月、新潟を退団していた。取材に対し寺田投手は「4年間、新潟でやらせてもらって凄く成長させてもらった。ただ今年のドラフトにかからなかったことで環境を変えようと決断した。来季は日本一をかけて新潟と闘えるよう頑張りたい」と新天地に挑む決意を話した。

四国・香川に入団が決まった寺田哲也投手

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【BCL】高須新コーチ、新人6選手の入団発表 新潟アルビレックスBC

BCリーグの新潟アルビレックスBCは10日、前楽天の高須洋介新コーチの就任会見と新入団6選手の入団会見を新潟市で開いた。野手総合コーチと選手の兼任となる高須新コーチは「新潟の皆さんのために優勝目指し頑張っていきたい」と決意を述べた。また新入団の6選手もそれぞれがNPB入りを目指す意気込みを話した。

高須洋介新コーチ(前列左)と新入団6選手(後列)

会見で高須新コーチは「コーチもやりたいという思いもあり、現場で自分のプレーをしながらできたら伝えやすいと思った」と選手兼任コーチを引き受けた思いを説明。若い選手には「技術的なことや野球に対する準備、心構えの面でいいアドバイスできるようにしたい。野球を通じて人としてどうあるべきか、相談を受けつつ一緒に考えてやっていきたい」と述べた。

高須洋介新コーチ(右)と藤橋公一社長

また選手として見てもらいたい部分については「勝負強い打撃。守備では派手ではないが堅実なプレー」と語り、「ことし日本一を取れなかったということで、求められる役割としては打つこと守ることで若い選手の刺激になりチームの歯車の1つとして活躍ができれば。コーチとしては自分が培った経験、技術全てを伝えて、いい選手になれるよう、また監督を胴上げできるようサポートしたい。大きく影響を受けたのが野村監督の『準備野球』。そこにアレンジを加えて、それをベースに教えていけたら」と抱負を話した。背番号は4に決まった。

新入団選手6人(左から山岸、渡辺雄、渡辺貴、沢田、杉、趙の6人)

このあと新入団選手6人の会見がおこなわれた。6人の主な会見内容は以下の通り。

□山岸大輝投手(背番号20)□
「1イニングでも多く投げてチームの勝利に貢献したい。持ち味は強気を全面に出した投球と繊細な制球。(右投げの投手として)寺田さんが抜けた穴を埋める以上の活躍ができるよう頑張りたい」

山岸大輝投手

□渡辺雄大投手(背番号51)□
「地元でNPB目指して野球ができるので一生懸命頑張りたい。汚いフォームと汚いボールが持ち味。直球がそんなに速いわけではないし、すごい変化球がある訳でもない。打者が嫌がるフォームで投げようとやってきた。(地元で)久しぶりに新潟で野球ができるので、お世話になった方に成長したと思われるよう頑張りたい」

渡辺雄大投手

□渡辺貴洋投手(背番号99)□
「再入団という形で戻ってきたが、NPB目指してチームに貢献できるよう、模範になれるようしっかり投げたい。特徴的な投げ方とマウンド度胸が持ち味。(髪型を丸坊主にしたのは)巨人を戦力外になった次の日に、悔しかったのと気持ちを切り替える意味でこういう髪にした。直球も変化球も球の切れ味やけん制などの技術を向上させたい」

渡辺貴洋投手

□沢田泰輔捕手(背番号25)□
「リーグ優勝、日本一に貢献できるよう精一杯頑張る。打撃では勝負を決める一打、捕手では投手のいいところを引き出すリードを見て欲しい。NPBへ行くには結果が必要。結果のために努力したい」

沢田泰輔捕手

□杉直道内野手(背番号7)□
「1年目から即戦力としてチームの勝利に貢献したい。勝負強い打撃が売り。確実性と飛距離をアップしてアピール」

杉直道内野手

□趙英学内野手(背番号39)□
「1年目から主力として頑張っていきたい。積極的に次の塁を狙う走力に自信がある。50メートルは5秒8で、盗塁も大学のリーグ戦でたくさん決めたのでそこが売り。足がいきる工夫をした打撃、バントなどを磨いていきたい」

趙英学内野手

ギャオス内藤監督は来季の目標について今季達成したシーズン52勝を上回る55勝を掲げ、「個々がしっかり練習して“最強”の選手になってほしい。いかにチームに貢献できるか考えて来てほしい」と期待を寄せた。チームは来年3月15日に全体練習を開始する予定。

<高須洋介新コーチ就任会見の球団公式動画>
http://www.youtube.com/watch?v=bVwok6qnOek

<6選手新入団会見の球団公式動画>
http://www.youtube.com/watch?v=Z4zJwEUlhuo

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【NPB】楽天新入団発表会 相沢晋投手「目標は一軍定着」

楽天は9日、仙台市のホテルで「新入団選手発表会」を開いた。ドラフト8巡目指名で入団した巻高校出身の相沢晋投手(日本製紙石巻)は「右打者の内角へ投げ込むシュートを見てもらいたい」と持ち味をPR。背番号は62に決まった。会見後の取材では「目標は一軍定着」と意欲を語った。

真新しい楽天のユニフォームに袖を通した相沢晋投手 背番号は62に決まった

入団会見には星野仙一監督のほか、ドラフト1位の松井裕樹投手(桐光学園)など新人9選手が出席した。星野監督は新人選手について「楽天は特に投手にはチャンスがある。チームを背負って羽ばたいてくれるのでは」と期待を寄せた。

仙台市内のホテルでおこなわれた新入団選手発表会

代表による質問では、プロになった気持ち、目標とする選手、見てもらいたい自分の持ち味の3問が聞かれた。相沢投手は「わくわくが大きな希望に変わりました。(石巻からの指名選手なので)地元を盛り上げていきたい。目標は美馬(学)投手。体は小さいが全身を使って投げ込みたい。持ち味は右打者の内角へのシュート。中田翔選手(日本ハム)やイ・デホ選手の内角にどんどん投げ込んでいきたい」と落ち着いた口調で決意を話した。

落ち着いた表情で質問に答える相沢晋投手

発表会後の取材で相沢投手は62番に決まった背番号について「目標にしている美馬さん(背番号31)のちょうど倍。自分はまだ半人前なので美馬さんに追い付けるよう頑張りたい」と話し、同学年の広島・今井啓介投手と同じ数字であることを聞かれると「決まった時に今井投手と同じだと思いました。2人で新潟の野球を盛り上げていけたら」と笑顔を見せた。

ユニフォーム姿での写真撮影 後列左端が相沢晋投手
両親と父親の茂さん、母親の鈴江さんと記念撮影

相沢投手の担当スカウトの上岡良一スカウトは「リーダーシップが素晴らしく人間的な魅力、投手としての投球技術を高く評価しました。一軍でどんどん登板して投げて欲しい」と期待を込めた。

相沢投手は1年目の目標として「開幕一軍は当たり前と思っている。一軍に定着して自分の投球スタイルをどんどんアピールしていけたら」と意欲をみせ、1月の新人合同自主トレ、2月のキャンプでのアピールを誓った。

(取材・撮影・文/岡田浩人)