【NPB・BCL】新潟のデニングがヤクルトと入団合意

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは22日、所属するミッチェル・デニング選手(26)が東京ヤクルトスワローズに移籍・入団することで基本合意したと発表した。


ヤクルトに入団することで基本合意したデニング選手

オーストラリア出身のデニング選手はWBCオーストラリア代表などを経て、2013年に新潟入り。中軸を任され、入団1年目の2013年に打率.370で首位打者に輝いた。昨季は全72試合に出場し打率.321で12本塁打を放った。

ヤクルトは主砲のバレンティン選手が手術のため戦列を離れていて、外国人選手の補強のため調査を続けていた。そんな中で新潟のデニング選手の獲得に動き、18日午後には新潟市の新潟アルビレックスBCの事務所をヤクルト前監督の小川淳司シニアディレクターらが訪れ、入団交渉をおこなってきた。

新潟市の新潟アルビレックスBC事務所を訪れる小川淳司シニアディレクター(右・18日)


BCリーグ通算19本塁打を放ったデニング選手 ヤクルトでの活躍が期待される

デニング選手は23日(土)13時から長岡市悠久山球場でおこなわれる福島ホープスとの試合後、サポーターに挨拶する予定。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【NPB】6月20、21日にイースタン西武×巨人戦 新発田市と南魚沼市で

イースタンリーグ公式戦・埼玉西武ライオンズ対読売ジャイアンツの2連戦が6月20日に新発田市の五十公野球場で、翌21日に南魚沼市のベーマガスタジアム(大原運動公園野球場)で開催される。新発田市と南魚沼市が地元球場のプロ野球公式戦開催での活性化などを目的に企画した。両チームとも将来を担う若手の活躍が期待される。

5月10日現在、ライオンズのファームにはドラフト1位ルーキーの高橋光成投手(前橋育英高出身)が先発投手として経験を積んでいるほかベテランの森本稀哲選手などが存在感を発揮している。ジャイアンツのファームでは地元出身の高橋洸選手(日本文理高出身)の出場機会が多い。

試合は6月20日(土)が新発田市五十公野球場で、21日(日)が去年オープンした南魚沼市ベーマガスタジアムで、両日とも12時30分試合開始でおこなわれる。チケットは5月11日から両市内の施設などで販売される。お問い合わせは、新発田市スポーツカルチャーツーリズム推進事業実行委員会(電話0254-22-3101)、南魚沼市ベーマガスタジアム管理事務所(電話025-783-3533)まで。

(文/岡田浩人)


【NPB】6月6日、7日に三条でファーム阪神×日ハム戦

「三条野球祭り実行委員会」は6月6日(土)と7日(日)の2日間、三条パール金属スタジアムでNPBファーム公式戦・阪神タイガース対北海道日本ハムファイターズの2連戦をおこなう。三条市では毎年阪神のファーム公式戦がおこなわれているが、今年はウェスタンリーグの阪神とイースタンリーグの日本ハムによる交流試合で、若手選手の活躍が注目される。 続きを読む


【NPB】広島・今井啓介がプロ入り初の開幕一軍 プロ野球開幕

プロ野球(NPB)の2015年シーズンが開幕した。新潟県出身選手では広島カープの今井啓介投手(27・中越高出身)がプロ10年目で初の開幕一軍を勝ち取った。

広島・今井啓介投手(中越高出身) プロ入り10年目で初の開幕一軍を勝ち取った

今井投手はキャンプから一軍スタートで、オープン戦では中継ぎとして登板を重ねた。開幕後の起用は中継ぎが予想されるが、「結果を出して、先発のチャンスを掴みたい」と意気込みを示している。今季はMLB帰りの黒田博樹投手が入団。先発枠争いは激しいが、「黒田さんの技術を目の前で見ることができるのは大きい。勉強して自分の投球にいかしたい」と意欲十分だ。

プロ入り17年目のシーズンを迎える巨人・加藤健選手(34・新発田農高出身・捕手)は開幕二軍スタート。阿部慎之介選手が捕手から一塁手に転向した巨人は、小林誠司、相川亮二、実松一成の3捕手が開幕一軍登録となったが、加藤選手も今季は一軍出場のチャンスが増えそうだ。26日のイースタン・日本ハム戦では先発出場し、3打数2安打で打撃好調。いつでも一軍出場の準備はできている。

巨人・加藤健選手(新発田農高出身) プロ入り17年目のシーズンを迎えた

同じ巨人の育成選手・高橋洸選手(21・日本文理高出身)は入団4年目、育成2年目のシーズンを迎えた。高校時代は内野手も、プロ入り後は強肩と俊足をいかし外野手として起用されている。26日のイースタン・日本ハム戦ではレフトで先発出場し4打数2安打1打点。ファームで結果を残し、特にその俊足をアピールして支配下登録を目指したい。

巨人育成・高橋洸選手(日本文理高出身) 類稀な俊足をいかし支配下登録を目指す

楽天の相沢晋投手(27・巻高出身-石巻専修大-日本製紙石巻)は入団2年目で勝負の年を迎える。ファームでは中継ぎ、抑えとして起用されていて、経験を重ねて一軍登板のチャンスを掴みたい。

入団2年目を迎えた楽天・相沢晋投手(巻高出身)

DeNAの新人・飯塚悟史投手(18・日本文理高出身)は二軍スタート。18日のイースタン・西武戦でプロ入り初登板(初先発)を果たした。3回を投げ、打者13人に対し、被安打4、1失点で、直球の最速は144キロと初登板としては上出来の内容。今シーズンはプロとして1年を投げ切る体力を付けることを主眼として、ファームで経験を重ねたい。球団内の評価も上々で、一軍出場は思ったより早いかもしれない。

DeNAの新人・飯塚悟史投手(日本文理高出身) 球団内の期待も高い

このほかの新潟県出身選手では、オリックスの金子千尋投手(31・三条市出身、長野商高-トヨタ)は昨シーズンは16勝、防御率1.98で最多勝と最優秀防御率の二冠を獲得、沢村賞を受賞した。オフに右肘を手術した影響で今シーズンの開幕は二軍スタート。現時点では実戦形式での登板もなく、今後の調整が注目される。

新潟県関係では日本ハムの谷元圭介投手(30・バイタルネット出身)がプロ入り7年目のシーズンを開幕一軍で迎えた。166センチと小柄ながら、キレのいい直球を投げ込む、小気味いい投球スタイルで去年は中継ぎとして活躍。52試合に登板して12ホールドをあげた。今シーズンもフル回転が予想される。

新潟県出身選手、新潟県関係の選手の活躍を楽しみにしながら、今シーズンもプロ野球を楽しみたい。

(取材・撮影・文/岡田浩人)