【中学硬式】新潟、新潟西ともに初戦突破しベスト16進出 シニア日本選手権

中学硬式野球の第43回リトルシニア日本選手権が31日、東京・神宮球場などで開幕。新潟県から信越連盟代表として出場している新潟シニア(信越2位)は2対1で宮崎シニアに逆転勝ち、新潟西シニア(信越3位)は7対0で仙台東部シニアにコールド勝ちし、2チームとも1回戦を突破しベスト16に進出した。2回戦は1日におこなわれ、新潟は新宿(関東連盟)、新潟西は静岡裾野(関東連盟)と対戦する。

◎31日の1回戦の試合結果◎
新潟2-1宮崎
宮崎 001 000 0 =1
新潟 000 002 × =2

逆転勝ちで2回戦進出を果たした新潟シニア

新潟西7-0仙台東部(5回コールド)
新潟西 014 20 =7
仙台東 000 00 =0

コールド勝ちで2回戦進出を決めた新潟西シニア

◎1日の2回戦の試合予定◎
新潟×新宿 (9:00 所沢航空公園)
新潟西×静岡裾野 (8:00 神宮球場)

(取材・文/岡田浩人)


【中学硬式】新潟と新潟西が頂点に挑む シニア日本選手権31日開幕

中学硬式野球の第43回リトルシニア日本選手権が31日、東京・神宮球場などで開幕する。新潟県からは信越連盟代表として新潟シニア(信越2位)と新潟西シニア(信越3位)が全国制覇を目指して挑む。

新潟シニアの選手たち 2年ぶり7度目の選手権出場

新潟シニアの選手たち 2年ぶり7度目の選手権出場

新潟シニアは2年ぶり7度目の選手権出場となる。就任1年目の泉貴之監督のもと、130キロ台中盤の直球とスライダー、スプリットなどを投げ込む鈴木裕太投手(3年)を中心に「守りのチーム」(泉監督)を作り上げた。2006年には新潟県最高成績である全国準優勝を成し遂げていて、その上の頂点を目指す。

新潟西シニア 春の選抜大会に続き全国の舞台を踏む

新潟西シニア 春の選抜大会に続き全国の舞台を踏む

新潟西シニアは今春の選抜大会に続く全国の舞台となる。右の本格派・大関風雅(3年)を中心に堅守と機動力をいかしたチームカラーが特徴。昨年からの経験豊富な選手が多く、今春の選抜大会では1勝を挙げベスト16進出を果たした。チームは「全国制覇」を目指す。

第43回日本選手権の組み合わせ(日本リトルシニア中学硬式野球協会のHPより)

第43回日本選手権の組み合わせ(日本リトルシニア中学硬式野球協会のHPより)


大会は全国32チームが参加し31日に開幕する。1回戦で新潟シニアは宮崎シニア(九州連盟)と、新潟西シニアは仙台東部シニア(東北連盟)とそれぞれ対戦する。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】中越・斎藤颯主将が骨折後初のフリー打撃

第97回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕・甲子園球場)に出場する中越の斎藤颯主将が30日、フリー打撃をおこなった。6月25日に右足くるぶしを疲労骨折して以来初めて。チームは31日に地元で最後の調整をおこなった後、1日に甲子園に向け出発する。


骨折後、初のフリー打撃をおこなう斎藤颯主将


ティー打撃をおこなう斎藤主将 右足首にサポーターをしているが順調な回復ぶり

秋春の県大会では4番打者を務めてきた斎藤主将は、新潟大会直前の6月25日の守備練習中に右足くるぶしを疲労骨折。医師からは全治3か月と言われ、手術を受けた。新潟大会はベンチ入りしたが試合出場はしなかった。

練習を終えた斎藤主将は「気持ちよかった。久しぶりで球に力が伝わらなかったが、徐々に慣れていきたい。痛みはなかった。このまま順調に行けば甲子園で打席に立つことができると思う。焦らずしっかり治したい」と話した。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】一夜明け甲子園へ決意新た 中越ナイン優勝報告会

第97回全国高校野球選手権・新潟大会を制し、12年ぶりの甲子園出場を決めた中越高校ナインの優勝報告会が27日、長岡市の同校体育館で開かれた。選手たちは激戦の疲れも見せず、堂々と入場し、全校生徒に甲子園出場への感謝と全国の舞台での勝利を誓った。

優勝報告会で堂々と入場行進する中越ナイン

本田仁哉監督は「この日、この場面を何度も夢見てきた。きのうまでの皆さんの声援が心強かった。甲子園という舞台は大きく、誰をも幸せな気持ちにしてくれる夢舞台。心を1つにして校歌を歌いたい」と感謝と決意を述べた。

斎藤颯主将は「ここまで来ることができたのも先生方、全校生徒の皆さんのおかげ。力になって選手も頑張ることができた。甲子園では自分たちの目標であるベスト8に向かって選手一丸となって頑張りたい」と抱負を述べ、甲子園での飛躍を誓った。

感謝と決意を述べる本田仁哉監督(中央)


甲子園での抱負を述べる斎藤颯主将

八田元史校長は「きのうは本当に感動した。これで去年の秋、今年の春、夏と3本の優勝旗が揃い素晴らしいことで、創立110年の記念すべき年に堂々と戦ってくれた。甲子園で暴れてもらい、校歌を一緒に歌いたい。みんなで応援しているので頑張ってほしい」と激励した。


バント練習など軽めのメニューで汗を流す選手たち

この後、選手たちはグラウンドでランニングやバント練習など軽めのメニューで汗を流した。斎藤主将は「改めて実感が湧いた。昨日はメンバーだけでなく、応援してくれた3年生に感謝の気持ちを述べた。この後も1日1日を大切にしたい。ここからが本当の勝負。自分自身は(ケガから)間に合わせられるように頑張りたい」と力を込めた。

夏の選手権大会は8月3日に組み合わせ抽選会がおこなわれ、6日に開幕する。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】中越が12年ぶりに夏の甲子園へ 新潟大会決勝

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は26日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで決勝戦がおこなわれ、中越が7対2で日本文理をくだし、12年ぶり9回目の夏の甲子園出場を決めた。夏9回の甲子園出場は県内最多。甲子園でおこなわれる選手権大会は8月6日に開幕する。

12年ぶりの夏の甲子園出場を決め、歓喜に沸く中越の選手たち


◎26日の決勝戦の試合結果◎
中越7-2日本文理
文理 000 000 110 =2
中越 310 030 00× =7
→中越が12年ぶり9回目の夏の甲子園出場
(バッテリー)
文理:⑳藤塚、⑮稲垣優、⑪稲垣豪-②川村
中越:⑩高井-②波方

午後1時1分、試合開始


中越の先発は⑩高井涼投手


日本文理は1回表、先頭の星兼太選手が右前安打で出塁も無得点


日本文理の先発は2年生⑳藤塚光二郎投手


1回裏、中越は1死2、3塁から4番・波方凌選手の三塁打で2点を先制


5回裏、中越は9番・井口修一選手の中前適時打で2点を追加


7回表、日本文理は代打五十嵐心弥選手の内野ゴロ悪送球の間に1点を返す


中越⑩高井投手はピンチで粘り強く投げた 猛暑の中、144球の熱投を見せた


12年ぶりの優勝 スタンドも一体となって歓喜に包まれた

◇中越・本田仁哉監督の話◇
「僕の力のなさで、ここまでOB、近年の卒業生、保護者の方に迷惑をかけてきて、そういうものを全て背負って3年生が強いチームを作ってくれた。日本文理は全国区で強い学校、そこに悔しい思いをしてきたが、日本文理や新潟明訓、その他多くの県内の学校や先生方に強くしてもらった。(初回の3点先制が大きかった?)こういう舞台でしっかり力を出した選手を頼もしく思う。(初回の波方は)素晴らしい打撃だった。(高井投手は)こういう舞台で培った力を出せて素晴らしい。ナイスピッチングだった。行けるところまでと思っていた。このままなら最後まで行けるだろうという判断で行かせた。直球とスライダーのコンビネーションという武器がよくできた。こういう結果出したので100点。(12年ぶりの甲子園へ)日本文理、新潟明訓、その他各校の県外での遠征等で強い新潟は実証済み。新潟県代表として恥じない戦いをしてきたい」

就任1年目での優勝以来、12年ぶりの夏の優勝を成し遂げた本田仁哉監督(中央)

◇中越・斎藤颯主将の話◇
「(大会直前にケガをしたが)仲間を信じて主将としてやってきた。しっかり信じ切れて、優勝できてよかった。初回ピンチだったので落ち着いてやろうと言った。文理は乗ってきたら怖いので、文理が乗ってきた時にベンチが焦らないようにやろうということをベンチの選手に声をかけていた。(優勝した瞬間は)思わず駆け足で飛び出した。医者も(回復に)驚いていると思う。(甲子園では)新潟県代表として投手を中心に自分たちの野球をしてきたい」

※斎藤主将のケガについてはこちらの記事をご覧ください
https://www.niigatayakyu.com/archives/9151

閉会式で表彰状を受け取る斎藤颯主将


優勝 中越

◆日本文理・大井道夫監督の話◆
「最後の試合で藤塚の弱気の虫が出ちゃった。勿体なかった。ただエース(八幡)が放れない中でここまでよく頑張った。八幡も肘が痛かったと思う。そういう状態でよく決勝まで来たんだから、選手たちを褒めてあげたい。(打撃は)打てなかった。打撃の調子の波がいい時と悪い時ではっきりしていた。中越はいいチーム。甲子園へ行っても勝てるチーム。全国のチームと引けをとらない」

◆日本文理・星兼太選手の話◆
「(この1年は)あまり口にしたくないが辛いことが多かった。最後は全員で甲子園に行きたいという強い思いで、みんなの支えがあって乗り切ることができた。やることはやり切った。(この先は)まだ整理ができていないが、いずれいつかはプロの世界へ行って、多くの人に野球の楽しさ、素晴らしさを小さい子どもたちに伝えることができる選手になりたい。日本文理に来て、1人の人間としてあるべき姿を教えてもらった。これからも1人の人間として、日本文理で3年間野球ができたことを誇りに思って、多くの人のお手本になれるような人間になりたい」

取材に応じる星兼太選手 「野球の素晴らしさを伝えることができる選手になりたい」


準優勝 日本文理

(取材・撮影・文/岡田浩人 取材/松井弘恵 撮影/嶋田健一)