【ルートインBCL】新潟が群馬と引き分け 前期優勝逃す

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは28日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで群馬ダイヤモンドペガサスと対戦し、7-7で引き分けた。新潟は29日の前期最終戦で群馬に勝った場合同率で並ぶが、群馬との直接対決の勝敗で上回れないため、リーグ規定により群馬の前期・上信越地区優勝が決まった。群馬の優勝は2011年前期以来3年ぶり。新潟は2011年後期から5期連続で優勝を続けてきたが、6期連続の優勝はならなかった。後期は7月5日から開幕する。


前期優勝を決め、川尻哲郎監督の胴上げをする群馬の選手たち

◆試合結果◆
群馬 202 010 200 |7
新潟 030 400 000 |7 (規定により引き分け)
(バッテリー)
群馬:ザラテ、町田、ロメロ-宇佐美
新潟:佐々木、板谷、上野、渡辺(貴)、羽豆-平野
(本塁打)
群馬:カラバイヨ21号(7回)、井野口8号(7回)


7回表、二者連続本塁打を浴び、マウンドに行くギャオス内藤監督(背番号24)

◆新潟アルビレックスBC・ギャオス内藤監督の話◆
「悔しい。前期は群馬打線に脅かされた。(先発の)佐々木を2回で交代したのは投手交代することで試合の流れを動かしたかった。きょうは最初から継投を考えていた。上野は頑張ってくれたが引っ張り過ぎた結果、二者連続本塁打を許してしまった。(前期を振り返ると)野手陣は個々のパフォーマンスが上がってきた。投手陣は渡辺(貴)と羽豆の後ろがいいので、もう1枚中継ぎで計算できる投手が欲しい。投手陣の底上げを期待したい。(後期は)覚悟を持って群馬と戦わなければ。群馬を倒さなければ次はない」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


トークイベント『新潟県の高校野球・大展望 佐藤和也×岡田浩人』開催のお知らせ

新潟野球ドットコムでは来る7月7日(月)19:00~新潟テルサにて、
『新潟県の高校野球・大展望 佐藤和也×岡田浩人』
と題して、トークイベントを開催いたします。新潟明訓高校前監督で新潟医療福祉大の佐藤和也監督と、新潟野球ドットコムの代表・記者の岡田浩人が、新潟県の高校野球について様々な切り口で語り合います。

新潟医療福祉大・佐藤和也監督


新潟野球ドットコム代表・記者 岡田浩人

新潟県の高校野球の歴史、高校野球の現場指導や取材で感じたことのほか、組み合わせが決まった2014年新潟大会の展望について、どこよりも詳しく、熱く語り合います。終了時刻は21時を予定していますが、延長戦があるかもしれません。

参加費は会場代としてお1人様500円(税込)を頂戴いたします。当日会場でのお支払いとなります。定員は60名で先着順とさせていただきます。場所は新潟テルサ(住所:新潟市中央区鐘木(しゅもく)185-18)2階・中会議室です。

また会場では佐藤監督の著書『新潟明訓野球の秘密』(草思社)、岡田浩人著『最終回は、終わらない~日本文理高校甲子園準優勝の真実~』(ベースボール・マガジン社)も販売する予定です。既にご購入の方は持ってきていただければ署名もいたします。

お申し込みは
info@niigatayakyu.com
に、お名前、参加人数、連絡先(携帯電話番号など)をご記入の上、タイトルに「イベント参加希望」と書いてメールを送ってください。後ほど、岡田から受付を確認した旨のメールを返信させていただきます。

佐藤監督とは「ここでしか喋ることができない話をしましょう」と打ち合わせをしております。いろんな方向に脱線しかねない2人のトークを仕切る司会はフリーアナウンサーの松井弘恵さんです。七夕の夜、新潟の野球好きによる、新潟の野球好きのためのかつてない楽しいイベントにしたいと考えています。ぜひたくさんの高校野球ファンの皆様のお越しをお待ちしています。

新潟野球ドットコム 代表・記者 岡田浩人


【高校野球】新潟大会の組み合わせ決まる 選手宣誓は高田農・前川主将

第96回全国高校野球選手権・新潟大会の組み合わせ抽選会が27日、新潟市の新潟テルサでおこなわれ、88チーム90校(3校連合1チーム)の対戦が決まった。新潟大会は7月10日に開幕。開会式の直後におこなわれる開幕戦は新潟と新津南の対戦に決まった。また開会式の選手宣誓は高田農の前川峻主将が選ばれた。

抽選会がおこなわれた新潟テルサの会場

◆新潟県高野連が発表した組み合わせ表◆


◇左上のブロック◇

◇左下のブロック◇

◇右上のブロック◇

◇右下のブロック◇

◇各チーム監督のコメント◇
<中越・本田仁哉監督の話>
「(日本文理と同じブロックで)昨年夏と組み合わせが同じ場所、同じ位置で『よし、やってやるぞ』という場所に入った。もちろん一戦一戦勝っていくことが大事だが、文理を叩かないと甲子園には行けない。エースの星をはじめ、選手たちは『やってやるぞ』という気持ちで向かっているので、うまく選手たちの気持ちを乗せてあげたい」

<三条・勝雅史監督の話>
「勝ち上がるのが簡単ではないブロックに入った。まずはベスト8を目指したい。ハードオフ・エコスタジアムで試合をしたい。そこまで行けば負ける気がしなくなってくると思う。競り合いで勢いをつけることができれば。(エースの)小杉の調子も良く、チームの状態も上向いている」

<長岡大手・鈴木春樹監督の話>
「勝ち上がっていって(前任校の)県央工と戦いたい。大会の序盤は苦しむだろうが、勝ち上がっていって勢いをつけたい」

<高田農・大久保徳人監督の話>
「高田農は3年生が少ないチーム。(選手宣誓が決まった)主将の前川は1、2年生に声をかけて動かしてきた。チームをまとめられる選手。開会式には前川にとっても、学校にとっても記念すべき日になる。宣誓文には今までチームでやってきたことや前川自身の言葉を入れたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】新潟大会 抽選会の見どころ

第96回全国高校野球選手権・新潟大会の抽選会が27日午後2時から新潟テルサでおこなわれます。まもなく始まるこの抽選会について、私なりのポイント・見どころをいくつか挙げたいと思います。

既に、春のベスト4である日本文理(左上)、新潟明訓(右下)、新潟産大附(右上)、新潟商(左下)のシード4校はトーナメントのどこに入るか決まっています。そのため、まず最初の注目となるのが春のベスト8校である北越、糸魚川白嶺、中越、県央工の4校が第5シード校としてどのブロックに入るかというところです。北越は昨秋に日本文理を苦しめたように能力の高い選手がそろっています。糸魚川白嶺は長身で右の好投手・斎藤投手が安定しています。中越は昨秋3位の実力校で星投手を中心に投打ともバランスがとれています。県央工は力のある2人の投手をそろえ堅守が持ち味です。とりわけ中越と北越の私学2校がどのブロックに入るかは注目です。

そして私がこの抽選会で最も注目しているのが、秋のベスト4でありながら春はベスト16止まりだった三条です。右の好投手・小杉投手を擁し、打撃にも力のある三条がどのブロックに入るかで、この大会の様相が変わってくると考えています。三条は第6シード(春のベスト16の8校)になるため、4回戦でシード校と当たる可能性が出てきます。4回戦というのは大会の中盤で、チームの打撃の調子も上がり、投手の疲労も少ない中での対戦となるため、特に好投手率いるチームとシード校との対戦で『番狂わせ』が起きる可能性が出てきます。一昨年の大会で優勝候補だった日本文理が好投手・佐藤悠人投手(現・新潟医療福祉大)擁する巻に敗れたのもこの4回戦でした。

このほか、投打に力のある選手がいる帝京長岡や春に新潟明訓を苦しめた加茂暁星の私学、2年生が中心ながらともに打力がある新潟工と新発田農などがどのブロックに入るのかも注目しています。

今大会は3年に1度の全県1区の大会です。上越地区の高校が新発田・五十公野球場で戦うことも、その逆に下越地区の高校が柏崎・佐藤池球場で戦うこともあります。対戦相手はもちろんのこと、どの場所で戦うことになるのかも、各高校・球児の皆さんにとって気になるところだと思います。

抽選会の模様はTwitterの新潟野球ドットコム @niigatayakyu にて速報します。また組み合わせが決まり次第、このホームページでもアップします。まもなく始まる抽選会を楽しみにしたいと思います。


トーナメント表(抽選前)

(文/岡田浩人)


【少年硬式】新潟南リトル 県勢5年ぶりの全日本選手権に挑む

28日に東京で開幕する少年硬式野球の「全日本リトルリーグ選手権」に新潟市の新潟南リトルが初めて出場する。今月おこなわれた信越大会で優勝し、新潟県勢としては5年ぶりとなる選手権出場を決めた。28日の初戦の相手は2012年の世界選手権の優勝チーム・東京北砂(東京)で、「初戦で優勝候補と当たるのは楽しみ。勝って勢いをつけて上位を狙いたい」(斎藤有汰主将・石山中1年)と選手たちは全国の舞台での大暴れを誓っている。


全日本選手権での活躍を誓う新潟南リトルの選手たち

リトルリーグはアメリカ発祥で、年度替わりが10月であるため中学1年生年代が出場する最後の大会となる。皮一枚分ほど小さな硬式球を使い、投手プレートから本塁までは約14メートルと距離が短い。走者はリードできない、交代した選手が再出場できるなど、野球とルールが違う面があるが、バントや盗塁といった作戦がほとんどできない分、投げる・打つといった野球の基本動作の力が試合を左右する。

チームの中心は1番打者でエースの韮澤雄也選手(魚沼・堀之内中1年)で、小学1年の時から魚沼市の自宅から新潟市まで練習に通ってきた。投手としては制球力があり多彩な変化球を操る。打者としてはミート力がある。1番の韮澤選手が出塁し、長谷川輝選手(聖籠中1年)、加藤祐一郎選手(上山中1年)、金子裕輝選手(小新中1年)のクリーンアップで返すのが得点パターン。


打撃練習をおこなう選手たち 信越大会を制した強打を全国の舞台で披露する

枝村誠也監督は「本来は守備からリズムを作って攻撃につなげるチーム。全国で勝つということを目標にやってきた。まずは1勝して勢いをつけて、創立30周年の年を全国制覇で飾りたい」と意気込んでいる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)