【大学野球】関甲新3部 新潟医療福祉大が初黒星

関甲新学生野球連盟に今秋から加盟した新潟医療福祉大学・硬式野球部が15日、新潟市北区の新潟医療福祉大で秋季3部リーグの2戦目に臨んだが、信州大に0-1で敗れリーグ戦初黒星を喫した。新潟医療福祉大は板垣(酒田南高出身)-笠原(新津高出身)-竹石(新潟明訓高出身)の3投手のリレー。2番手の笠原が7回に1失点したのみだったが、今春3部優勝の信州大の投手陣から打線が得点できなかった。

新潟医療福祉大はリーグ戦2戦目を終えて1勝1敗。3戦目は21日(土)群馬大で群馬大と対戦する。

(取材・文/岡田浩人)


【高校野球】新潟県大会の16校の入場行進写真を掲載

第129回北信越高校野球・新潟県大会、14日の開会式での16校の入場行進写真を掲載いたします。

①日本文理
①日本文理

②高田商
②高田商

③新潟商
③新潟商

④新津南
④新津南

⑤三条
⑤三条

⑥北越
⑥北越

⑦帝京長岡
⑦帝京長岡

⑧佐渡
⑧佐渡

⑨上越総合技術
⑨上越総合技術

⑩中越
⑩中越

⑪新潟西
⑪新潟西

⑫新潟明訓
⑫新潟明訓

⑬糸魚川白嶺
⑬糸魚川白嶺

⑭六日町
⑭六日町

⑮村上
⑮村上

⑯関根学園
⑯関根学園

(撮影/岡田浩人)


【高校野球】新潟県大会はベスト16が激突

第129回北信越高校野球・新潟県大会は14日、ベスト16による県大会1回戦(4回戦にあたる試合)がおこなわれている。

開会式で選手宣誓をおこなう村上・遠山陽主将

開会式に参加した16校の選手たち

14日午前8時30分から新潟市の鳥屋野球場で16校が参加した開会式がおこなわれ、村上高校の遠山陽主将が「最後の1球、1秒まで全力で戦い抜くことを誓います」と選手宣誓をおこなった。

◆14日の試合結果◆
県大会1回戦(4回戦)
<鳥屋野>
①高田商2-1新潟商(延長10回)
②三条5-3新津南(試合終了)

<悠久山>
①日本文理8-1関根学園(7回コールド)
②北越7-0帝京長岡(7回コールド)

◆15日の試合予定◆
県大会1回戦(4回戦)
<鳥屋野>
①佐渡(10:00)上越総合技術
②中越(12:30)新潟西

<悠久山>
①新潟明訓(10:00)糸魚川白嶺
②六日町(12:30)村上

(取材・撮影・文/岡田浩人)


“甲子園の4番バッター”の父を持つ2人 中越・治田丈と県央工・鈴木大成

ガツン・・・そう表現した方がいいほどの打球音が響くとボールはあっという間にレフトの頭を越えていった。
10日におこなわれた北信越高校野球・新潟県大会の3回戦。
中越対県央工。
この日、中越の先発メンバーには公式戦で初めて4番バッターに抜擢された1年生、治田丈(はった・じょう)の名前があった。その第4打席。インコースのボールをとらえた打球は、レフトオーバーの二塁打となった。1年生ながら鮮烈な“4番デビュー”を果たした。
「試合前は緊張していましたが、父からも『いつも通りに思い切っていけ』と言われて試合に臨めました」

8回裏、左越え二塁打を放った中越・治田丈選手

治田の父、仁さん(46)は、今から28年前、中越高校で4番バッターを務めた。1985年、PL学園の桑田真澄と清原和博の“KKコンビ”が最後の夏を迎えていた甲子園大会。新潟代表として出場した仁さんは初戦で香川代表の志度商と対戦し、延長10回、4対6で惜しくも敗れたものの、3安打を放った。そのうち1本はあと少しで本塁打というフェンス直撃の特大スリーベース。チャンスに強いスラッガー、紛れもない『4番バッター』だった。
「治田」の名前は今でも古くからの高校野球ファン、特に中越高校のファンの記憶に刻まれている。
その「4番・治田」が帰ってきた。グレーのユニフォームに身を包んで。

小学3年生で野球を始めた治田を、父・仁さんは何も言わず見守っていた。ある日、試合で三振をして最後のバッターになってしまった治田は、帰宅すると泣きながら父に懇願したという。
「僕に野球を教えてください」
仁さんが振り返る。
「俺の練習は高校レベルだ、厳しいぞ、それでもついてくるか?と聞いたら、うん、とうなずいた。それからはもう“星一徹”ですよ(笑)」
父がホームセンターで買ってきたネットを使って、毎晩、父と子のバッティング練習が繰り広げられた。父の厳しい言葉に、息子は泣きながらバットを振り続けた。
燕市立吉田中学校時代にスラッガーとしてその名が知られるようになった治田は、高校進学にあたって父と同じ中越高校を選んだ。ことし夏の新潟大会では1年生ながらベンチ入りし、準々決勝の日本文理戦の9回には代打で起用されると、センターオーバーの二塁打を放ち、スラッガーの片りんを見せた。
そして迎えた秋の大会。中越の本田仁哉監督は3回戦で治田を初めて4番に起用した。「あの位置(4番)でどっしりと育って欲しい選手」と期待を寄せる。

治田仁さん(左)と中学時代の治田丈選手(去年7月撮影)

中越の対戦相手、県央工にもまた、“甲子園の4番バッター”を父に持つ選手がいた。1年生の鈴木大成(たいせい)。父は1988年夏、中越高校で甲子園に出場した裕二さん(43)。治田仁さんの3年後輩。184センチの大柄な体で4番とキャプテンを務めた選手だった。
息子の鈴木は現在の身長は170センチに届かない。自ら「父と違って体が小さいので、パワーではなく、次のバッターにつなげる役割を果たすことでチームに貢献したい」と話す。

10日の3回戦で2番ライトで初めて先発出場した県央工・鈴木大成選手

中学時代、長岡東シニアで硬式野球を経験。裕二さんは息子に「俺とは体つきが違うのだから、いかに塁に出るか、いかにボールを見極めるか、フォア・ザ・チームのバッティングを指導しました」という 高校進学にあたって進路に悩んだ末、父の恩師あった鈴木春祥元中越高校監督の息子・鈴木春樹監督が率いる県央工を選んだ。
「父を教えてくれた監督の息子である春樹監督のもとで野球を学びたかった」
鈴木は1年生ながらこの秋の大会で背番号18を与えられた。10日の3回戦は父の母校である中越高校が相手。この試合で初めて「2番・ライト」で先発出場を果たした。

県央工の鈴木春樹監督が言う。
「足が速く、バントも上手い。何より父親が『中越』の4番だった選手なのに、あえてウチに来てくれた。その気持ちに期待しました」
スタンドからは父・裕二さんが息子の姿を見守った。
「正直言うと息子がグレー(中越)を相手にして戦うことになるとは・・・。でも1年生なのに起用されて驚きました」スタンドから県央工の応援をする鈴木裕二さん(中央)

治田と鈴木。
奇しくも“中越の4番バッター”を父に持つ2人が、初めて交錯した公式戦。
試合は1回裏、中越が2本のヒットで1点を先制した後、4番治田がチャンスを広げるセンター前ヒットを放つ。この回もう1点を追加し、試合を優位に進めた。
県央工のライトを守った鈴木は2回、中越の先頭打者の難しいフライに対し、俊足を飛ばしてライン際で好捕し堅実な守備を見せた。しかし攻撃では、3回にチャンスで送りバントを決めることができず、4回途中で交代した。

スタンドには中越高校の鈴木春祥元監督(70)の姿があった。自らの教え子である4番バッターたち。その息子たちが、甲子園を目指して戦う姿に目を細める。
「治田(仁)も(鈴木)裕二も不動の4番バッターだった。あの子たちの子どもがもう高校生になって野球をやっているのかと思うと、時の流れは早いと感じる。治田の息子は体が大きくて父親のようなバッティングをしてほしい。裕二の息子は広角に打てるシュアなバッターを目指してほしい。自分も、治田も、裕二も、息子に野球をやれとは言ったことはないのに、こうして野球をやっている。子どもは父親の背中を見て育っていくんだなと感じます」県央工・鈴木大成選手(左)と中越・治田丈選手(右)

試合は中越が6対2で県央工を破った。
試合後、県央工の鈴木大成は目を真っ赤にして声を絞り出した。
「つなげるという自分のプレーができませんでした。父の母校である中越を倒したかった。この悔しさを忘れず、来年夏にぶつけたいと思います」
一方、2安打を放った中越の治田丈も、自分のバッティングに満足していなかった。
「偉大な父に肩を並べられるように、どんなコースでも対応できるよう努力したいです」
甲子園の4番バッターを父に持つ2人の1年生。その高校野球での“物語”は始まったばかり。父親の活躍が新潟県の高校野球史に刻まれたように、息子たちが新たな歴史を作っていく。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】優秀選手表彰13名が決まる 22日に表彰式

新潟県高野連は10日、2013年度の優秀選手表彰を受ける13名を発表した。9月22日(日)9時15分から、ハードオフ・エコスタジアム新潟でおこなわれる北信越高校野球・新潟県大会の準決勝試合前に表彰式をおこなう。

<優秀選手表彰・被表彰者>
駒澤辰也(新潟明訓・捕手)
増子 遼(新潟工・投手)
渡辺大雅(日本文理・内野手)
白石貴誉(日本文理・内野手)
小黒一輝(日本文理・外野手)
佐藤悠人(巻・投手)
山田健登(新発田・投手)
本間莞汰(新発田中央・内野手)
椎野 新(村上桜ヶ丘・投手)
須戸吉隆(村上桜ヶ丘・内野手)
後藤拓朗(五泉・外野手)
駒形 晃(中越・捕手)
赤塚悠真(県央工・外野手)

(文/岡田浩人)