【高校野球】ベスト16出そろう 春季県大会・3回戦

第140回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)は2日、6球場で3回戦16試合を行い、夏の選手権大会のシード校となるベスト16が出そろった。鳥屋野球場の第1試合は昨夏準優勝の新発田が昨秋準優勝の新潟南に勝利した。悠久山球場の第1試合では昨夏優勝の中越が昨秋ベスト4の帝京長岡に競り勝った。3日は試合がなく、4日に3球場で4回戦8試合が予定されている。

鳥屋野②開志学園9-2佐渡
2回表、開志学園が高橋都夢の中越え適時三塁打で3-0に


◎2日の3回戦の試合結果◎ ※記録は新潟県高野連発表
<鳥屋野>
①新発田7-2新潟南

(バッテリー)
新発田:新田、小野-佐久間
新潟南:清水、岩渕-岩渕、広瀬
(二塁打)
新潟南:田巻(5回)、清水(5回)
(三塁打)
新発田:新保(1回)、中村(6回)

新発田の先発①新田翔星


新潟南の先発①清水響介


1回表、新発田の四番・佐久間郁が中前2点適時打を放つ

◇新発田・菅勝監督の話◇
「初回にトップの新保が三塁打を打って、彼が出るときょうもいけるという雰囲気になる。チームに勢いをもたらした。(適時打の)佐久間はこの冬、スイングにしっかり取り組み、懐の深い打撃ができるようになった。(新潟南の清水投手はに対し)秋はスピードボールに目がつられ、スライダーに振らされていた。この冬、その反省をいかし、スピードボールについていけるスイングを身につければスライダーも見極められると敗戦を糧に練習をしてきた。(新田は)我慢しながら投げた。もう少し省エネで投球を覚えてくれれば。ボールに力はあるので…70点くらい。彼の力を考えればもっと上を目指せる。走者を背負ってからもしぶとい投球ができる。(佐久間のリードは)投手陣をうまく引っ張っていっている。練習中からも周りを見て、全体を見渡せるようになった。捕手としても主将としても成長は大きい。(打撃は)ブレないスイングを意識してきた。プロ選手の本塁打を打つ映像などを見せてきた。重いバットを振り込んできた。(4回戦へ)三条は去年秋もベスト8でいいチーム。競った試合が予想できるので、我慢強く、粘り強くいければ」

◇新発田・佐久間郁主将の話◇
「(初回は)スライダーだったのでは。新潟南には秋に自分たちの実力を出せずに負けた。清水投手がいい投手だとわかっていたので、初回勝負、先制点を意識していた。主将として一本いこうと思っていた。(6回の追加点は)点差が縮められ、新田が苦しそうだったので、とにかく点を取って楽にしてあげたかった。小さい頃から当てにいくクセがあった。四番としてブレないスイングを意識して冬に練習してきた。(3打点は)たまたま。(リードでは新田に)『大丈夫』と声をかけていた。打たれても、立ち直れる投手。早く立ち直れるように声をかけよう、チームで守ろうと話していた。(昨夏準優勝で)先輩が自分たちがやっていることは間違いじゃないと示してくれた。冬も意識を高く持って練習できた。先輩たちに感謝したい」

②開志学園9-2佐渡(7回コールド)

(バッテリー)
開志:大橋、佐藤、土田-西川
佐渡:笠井、橋本-野﨑
(二塁打)
開志:西川(2回)、池田(3回)、伊藤(5回)
佐渡:野﨑(6回)
(三塁打)
開志:髙橋(2回)

開志学園の先発⑩大橋蓮


佐渡の先発①笠井凌介


5回表、開志学園が高橋都夢の左前適時打で追加点 高橋は2安打2打点


開志学園は7回、①土田梨功が今大会初登板も2失点

◇開志学園・川上大輔監督の話◇
「よく打ってくれた。2回戦で打っていた選手が打てなかったが、どこからでも点が取れるようなチームを作ってきた。(一番の高橋が当たっていたが)一番伸びている選手。体も大きくなり、打撃も一番調子がいい。彼が出ることで、勢いがつく。(先発の大橋は)2試合目の登板だったが、先発で緊張していたのかも。よく粘って0に抑えて試合を作ってくれた。夏を見据えると土田以外の投手も頑張らなければと思い、土田が最後に構えている。(4回戦へ)やることは一緒。打ち勝てるようにと思っている」

◇開志学園・高橋都夢選手の話◇
「(2回の三塁打は)打ったのは直球。体重を食トレで増やしたこと、冬場の筋トレで筋力が付き、打球が伸びるようになった。冬の間で体重が9~10キロ増え80キロに。初球からでもストライクがきたらどんどん振るようにしていることと、追い込まれたらいろいろな球種に対応できるよう、バットを短く持つようにしている。ティー打撃でしっかり振り切るようやってきた。きのうが監督の誕生日で、勝利をプレゼントしたかった。今大会は優勝して新潟県代表で北信越大会に行くことが目標。自分が出ることで、後ろに打ってくれる打者がいて勢いが出る。(4回戦へ)打ち勝つ野球を掲げているので、しっかり繋いで1点でも多く、相手を圧倒できるようにしたい」


<五十公野>
①日本文理12-2新津(5回コールド)

(バッテリー)
新津:近藤、丸山-石塚山
文理:池田、安城-佐藤
(二塁打)
文理:佐藤(3回)、桑原(4回)
(三塁打)
新津:石塚山(3回)
(本塁打)
文理:中田(3回・満塁)

②村上桜ヶ丘11-1新潟第一(5回コールド)

(バッテリー)
第一:小嶋、近藤-北田
桜丘:山田-工藤
(二塁打)
桜丘:工藤(2回)
(三塁打)
桜丘:石井(1回)

③東京学館新潟10-0新発田南(5回コールド)

(バッテリー)
新発田南:大圖、河内、竹中-菅
学館新潟:田村、長谷川-渡邊
(本塁打)
学館新潟:小林(1回・3ラン)


<みどりと森>
①新潟明訓5-3加茂暁星

(バッテリー)
明訓:山本、関谷-吉田
暁星:辰村、砂川、白勢-太田
(二塁打)
明訓:吉田(8回)
(三塁打)
明訓:高橋(7回)
(本塁打)
明訓:荒木友斗(9回・3ラン)

②北越7-1新潟

(バッテリー)
北越:大野、阿部、髙橋哲-笠原
新潟:西川、笹川-田中、古俣
(二塁打)
北越:髙橋哲2(2回、9回)、佐藤(9回)
(三塁打)
北越:平林(8回)
(本塁打)
北越:小林(3回・3ラン)

③五泉7-6新発田中央(延長10回サヨナラ)

(バッテリー)
中央:熊倉、本間、熊倉-黒井
五泉:城丸、加藤、城丸-佐藤
(二塁打)
中央:熊倉(2回)
五泉:皆川(4回)
(三塁打)
五泉:長谷川(1回)


延長10回裏、1死満塁から五泉・渡部真白(2年)が三塁線を破るサヨナラ打を放つ


<悠久山>
①中越3-0帝京長岡

(バッテリー)
帝京:大川、塚田-本間、佐藤
中越:古川-佐藤陽
(二塁打)
中越:渡辺(5回)

②糸魚川8-6長岡

(バッテリー)
糸魚川:渡辺勝、伊倉-伊藤
長 岡:中野志、韮澤-北村、藤野
(二塁打)
糸魚川:伊藤(2回)、日馬(4回)
長 岡:齊藤2(5回、9回)、小黒(8回)
(三塁打)
長 岡:高野(9回)

③長岡商8-1柏崎工(8回コールド)

(バッテリー)
柏崎工:長谷川-小川
長岡商:小野塚-酒井
(二塁打)
長岡商:堀井2(3回、5回)、平澤(4回)、小野塚(8回)


<佐藤池>
①新潟産大附4-1新潟県央工

(バッテリー)
産附:坪野内、石橋、和田昂-梨本、畠山
県央:多田、桑原、滝沢-長谷部凌
(二塁打)
県央:澁木(4回)

②小千谷10-3糸魚川白嶺(7回コールド)

(バッテリー)
小千谷:笠井、保科-田中
白 嶺:小野-松尾
(二塁打)
小千谷:竹内(2回)
(三塁打)
小千谷:田中(3回)、南雲(5回)

③高田3-1新井

(バッテリー)
新井:岡本-平山
高田:富澤-田中
(二塁打)
新井:田島(1回)、西脇(4回)
高田:岩﨑(4回)、田中(7回)


<三条パール>
①三条8-2上越

(バッテリー)
三条:熊倉、長谷川、外山-小林
上越:山田、笹屋、清水、大野-半田、宮橋
(二塁打)
三条:長谷川(6回)
(三塁打)
三条:熊倉(8回)

②長岡大手10-0見附(6回コールド)

(バッテリー)
見附:山口-村山
大手:渡邊、田村優-和田
(二塁打)
大手:和田(2回)、稲川(2回)
(三塁打)
大手:稲川(1回)、田村昂(2回)


◎4日の4回戦の試合予定◎
<悠久山>
①日本文理(9:00)長岡商
②長岡大手(11:30)東京学館新潟
③新潟産大附(14:00)五泉

<佐藤池>
①三条(9:00)新発田
②開志学園(11:30)高田
③新潟明訓(14:00)糸魚川

<三条パール>
①小千谷(10:00)村上桜ヶ丘
②北越(12:30)中越

(取材・撮影・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)


【高校野球】ベスト16出そろう 春季県大会・3回戦” への1件のコメント

  1.  今年も待ちに待った球春がやってきた。元号が平成から令和にかわっての試合は、より新鮮な気持ちで観戦できるのではないかと感じています。
     未来を担う高校生の溌剌としたプレイから元気をもらい、しっかり声援を送りましょう!!

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