【高校野球】東京学館新潟が2年連続で県推薦校に 来春選抜21世紀枠

新潟県高野連は12日、来年3月に甲子園球場で開催される「第94回選抜高校野球大会」の21世紀枠の新潟県推薦校に東京学館新潟高校を推薦すると発表した。同校は今秋の県大会でベスト4に進出。県推薦は昨年に続き2年連続となる。

学業と部活動を両立させていること、数年間にわたり試合成績が良好であるにもかかわらず甲子園出場機会に恵まれていないこと、野球部員の活動が他の生徒によい影響を与えていることが推薦理由として挙げられた。

今後は11月19日に学校で表彰が行われ、12月10日に北信越地区5県の各候補校の中から地区代表が1校に絞られる。来年1月28日に開かれる選考委員会で全国9地区代表から3校が21世紀枠に選出される。

昨秋に続き、今秋の県大会でもベスト4に進んだ東京学館新潟

東京学館新潟の推薦は新潟県高野連が開催した21世紀枠県選考会議で満場一致で決定した。推薦理由として新潟県高野連は以下の3点を挙げている。

①学業と野球部活動を両立させている
今年で創立38年を迎える私立校であり、校訓「自主・自学」を根本精神とする教育方針を掲げ、文武両道を目指し、近年進学実績が高まっている。その成果として野球部員も国公立大学を含め毎年6割以上が大学進学を果たすなど、熱心に練習に励む一方で、学業と野球部活動を両立させている。

②数年間にわたり試合成績が極めて良好ながら甲子園出場の機会に恵まれていない
一昨年夏の新潟大会で、初の決勝に進出するものの、日本文理高校に敗れ準優勝。昨秋の県大会は準決勝、第3代表決定戦でいずれも終盤に逆転され、上位大会進出を逃した。

③野球部員の活動が他の生徒に良い影響を与え、学校全体が活気に満ちている
今春、今夏と県ベスト8での敗退が続き、今秋から監督が交代。新たな指導体制で県大会に挑んだ。2回戦から準々決勝までの4試合で失点2と守りの野球に磨きをかけ、準決勝で日本文理高校に挑むものの、序盤の失点を終盤の反撃で1点差まで追い詰めたが力及ばず敗退。続く第3代表決定戦でも帝京長岡高校から得点を奪えず敗退し、2年連続で上位大会進出を逃した。このように辛酸を嘗めた大会が続き、未だ甲子園出場を果たせずにいるが、近年の成績には目覚ましいものがあり、部員の日頃の取り組みによる学校全体への波及効果も大きい。
(以上、新潟県高野連の推薦文)

東京学館新潟はこれまで春夏ともに甲子園出場経験がない。新潟県では21世紀枠で私立高校が県推薦されるのは3年連続となる。過去の選抜大会では県勢として、2003年春に柏崎が、2011年春に佐渡が、それぞれ21世紀枠で甲子園出場を果たしている。

なお、新潟県高野連は選抜大会の一般選考枠の出場候補推薦校として、北信越大会に出場した北越、日本文理、帝京長岡の3校を推薦した。

(取材・撮影・文/岡田浩人)