【中学軟式】燕吉田中が3年ぶりVで来春全国大会出場へ 県新人大会・オンヨネカップ

新潟県中学生新人野球大会で、来春の「全日本少年春季軟式野球大会」の県予選でもある「第17回オンヨネカップ」は7日、長岡市悠久山球場で準決勝と決勝が行われ、燕市立吉田中学校が3年ぶり2回目の優勝を飾った。準優勝は糸魚川市立糸魚川中学校、3位は田上町立田上中学校、魚沼市立広神中学校と湯之谷中学校の合同チームだった。

大会には新潟、上越、中越、下越の4地区から勝ち上がった16チームが参加し、1、2年生による新チームがトーナメントで秋の頂点を争った。優勝した燕吉田中は来年3月に静岡県で開催される予定の全国大会・全日本少年春季軟式野球大会に出場する。

3年ぶり2回目の優勝を飾った燕市立吉田中学校

◎大会2日目(7日)の試合結果◎
<準決勝>
①燕吉田中1-0田上中

(バッテリー)
吉田:佐藤海来、小網太陽、佐藤海来-田邉永士
田上:河住柊哉-清水良慶
(二塁打)
吉田:小林良誓(3回)
(三塁打)
田上:清水良慶(1回)

燕吉田中の先発①佐藤海来(2年) 3回から交代も6回から再登板した


田上中⑩河住柊哉(2年・主将) 打たせて取る投球で7回を58球で1失点


燕吉田中は3回から⑦小網太陽(2年)がマウンドへ 3イニングを0に抑えた


6回表、燕吉田中は1死1、2塁から田邉永士(2年・主将)の左前適時打で1点を先制した


ベンチ入り12人の田上中 2年前の小学生全国大会出場メンバーを中心に再び全国出場を目指すも惜敗した


<準決勝>
②糸魚川中3-2広神中・湯之谷中(7回サヨナラ)


(バッテリー)
広・湯:高橋次郎(広)、佐藤凛太郎(湯)、仲丸陽大(広)-小幡悠翔(広)
糸魚川:山岸宥稀-中澤克斗
(二塁打)
広・湯:小幡悠翔(6回)
糸魚川:大町煌(1回)
(三塁打)
広・湯:仲丸陽大(6回)
糸魚川:山岸宥稀2(1回、7回)

糸魚川中①山岸宥稀(2年)


広神・湯之谷の先発①高橋次郎(広神・1年)


1回裏、糸魚川中は山岸宥稀(2年)の右線適時三塁打で先制



6回表、広神・湯之谷は仲丸陽大(主将・広神2年)の右中間三塁打、小幡悠翔(広神1年)の左越え適時二塁打で2-2の同点に追いつく


7回裏、糸魚川中は山岸宥稀(2年)の右越え三塁打と中継プレーの悪送球の間に山岸が生還しサヨナラ勝ち


敗れたものの広神中・湯之谷中は合同チームとして大会初のベスト4進出を果たした


<決勝戦>
燕吉田中5-2糸魚川中
→燕吉田中が3年ぶり2回目の優勝と全日本少年春季大会出場

(バッテリー)
燕吉田:佐藤海来、小網太陽、佐藤海来-田邉永士
糸魚川:田原零也、樋口怜磨-中澤克斗
(二塁打)
燕吉田:川﨑健翔(5回)、田中太智(6回)、田辺永士(6回)
糸魚川:大町煌(5回)

糸魚川中の先発⑤田原零也(2年) 低めを丁寧に突く投球が光った


燕吉田中の先発①佐藤海来(2年) 準決勝に続いての先発だった



1回裏、糸魚川中は2死3塁から四番・中澤克斗(2年)の左前適時打で先制


5回表、燕吉田中は1死1、2塁から川﨑健翔(2年)の左越え適時二塁打で2-2の同点に追いつく



6回表、燕吉田中は2死1塁から田中太智(2年)の左越え適時二塁打で3-2と勝ち越し。この後、田中の好走塁もあり、さらに2点を加える


昨年は準優勝だった燕吉田中は、3年ぶり2回目の優勝で全国大会出場を決めた

◇燕吉田中・村岡満幸監督の話◇
「投げられる投手がたくさんいて、投手中心に守るチーム。(随所に好走塁が目立ったが)走塁はいつも課題にして取り組んできた。(6回の勝ち越し後の4点目は)田中がボテボテのゴロでも(二塁から)頑張って走って生還してくれた。ああいう場面で走塁をちゃんとやろうと話していて、それがうまく決まった。(全国大会へ)投打でレベルアップできるように基礎練習を積み重ねたい。3年前は2勝して全国ベスト16まで行ったので、それを越えられるようにしたい」

◇燕吉田中・田邉永士主将の話◇
「去年の先輩たちが準優勝で悔しい思いをして、自分たちの目標だった県制覇を先輩たちの思いも持って達成できてうれしい。(6回の攻撃で5得点目となる適時二塁打を放ったが)苦しい展開で押され気味だったが、みんなで1つになって得点できよかった。(大会1回戦の新穂中戦が苦しかったが)苦しい試合を経験して、あと一本打たれたらサヨナラ負けという大きなプレッシャーを味わった。あのプレッシャーを乗り越えたおかげでチームが1つになることができて優勝できた。(来春の全国大会へ)ベスト16だった先輩たちを越えられるよう頑張りたい」

◇勝ち越し打の燕吉田中・田中太智選手の話◇
「(6回の勝ち越し二塁打は)2死1塁で自分が決めなければと打席に立った。準決勝で田上中の二番打者が初回に(レフトの頭を越える)いい打球を打ったので、ああいうイメージで打ちたいと思っていたら、インコースに来てしっかり振り切ってレフトオーバーを打つことができた。(次打者の三内野安打で二塁から生還したが)ボテボテだったが、三塁コーチの指示でしっかり勢いを持って本塁まで走り切ることができた。(全国大会へ)まだ課題も残った試合。副主将なのでチームをしっかりまとめて全国大会に進みたい」


3年ぶり2回目の優勝を決めた燕吉田中


準優勝の糸魚川中 強力なバッテリーを中心に強打で勝ち上がった


第3位の田上中 メンバー12人だが個々の意識が高く、トップレベルの力を見せた


第3位の広神中・湯之谷中 3人の2年生を中心に見事なチームワークを見せた

◎第17回オンヨネカップ トーナメント結果◎
※オンヨネ株式会社提供

(取材・撮影・文/岡田浩人)