【高校野球】日本文理が近畿王者くだす 神宮大会初勝利で4強進出

第44回明治神宮野球大会は18日、神宮球場で準々決勝がおこなわれ、北信越地区代表の日本文理(新潟)が6-5で近畿地区代表の龍谷大平安(京都)をくだし、初戦を突破した。日本文理は3度目の神宮大会出場で初勝利、新潟県勢としても神宮大会初勝利を挙げた。日本文理は19日8時30分からの準決勝で四国地区代表の今治西(愛媛)と対戦する。

新潟県勢として神宮大会初勝利を挙げた日本文理の選手たち

◆神宮大会・準々決勝の結果◆
日本文理  005 000 100 |6
龍谷大平安 200 120 000 |5

(バッテリー)
文理 ①飯塚-②鎌倉
平安 ⑩犬塚、⑱田丸、①中田、⑰湊-②高橋佑

(本塁打)
文理 飯塚(ソロ・3回)

◆試合概要◆
日本文理が接戦をものにした。
日本文理の先発・飯塚悟史は立ち上がりを攻略された。1回裏、龍谷大平安に3本の長打を許し2点を献上する。

日本文理のエース飯塚悟史投手 立ち上がりに先制を許した

日本文理は3回表、先頭の9番飯塚のライトオーバーのソロ本塁打を放ち反撃の狼煙を上げると、連続四球でチャンスを作り3番小太刀の右前適時打で同点に追い付く。さらに四球で満塁とすると、5番池田の中前2点適時打で逆転に成功。この回さらにボークで1点を加えた。

3回表、日本文理は飯塚悟史投手がソロ本塁打を放つ

3回表、日本文理の3番・小太刀緒飛選手の右前適時打で同点に追い付く

3回表、池田貴将主将の中前2点適時打で逆転

日本文理の先発・飯塚は中盤も安定しなかった。4回裏に犠牲フライで1点を返されると、
5回裏には再び連続二塁打と平安の4番河合の適時打で同点に追い付かれた。

同点とされた日本文理は7回表、死球と犠打で1死2塁のチャンスに3番小太刀がレフト線へ二塁打を放ち、1点を勝ち越した。

7回表、日本文理の3番小太刀緒飛選手がレフト線に適時二塁打を放ち勝ち越し

日本文理の飯塚は8回裏、二死満塁のピンチを招くが平安の代打岩下を空振り三振に切って取る。最終回の9回裏も1死3塁と一打同点のピンチを招くが、後続を抑え試合終了。日本文理が1点差を守り切り、神宮大会初勝利を挙げた。飯塚は156球完投。

156球を投げ完投した日本文理・飯塚悟史投手

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「(神宮初勝利に)よく勝った。飯塚が立ち上がりから悪過ぎて、ボールが走っていなかった。ただよく最後まで踏ん張った。神宮大会3回目でようやく初勝利、子どもたちはよく頑張った。北信越大会以降、天気が悪くてなかなかグラウンドで練習できなかった。その中でもよく頑張った」

◇日本文理・飯塚悟史投手の話◇
「打撃のいいチームと聞いていたが、ガンガン初球から振ってきて苦しめられた。初球の入りを気を付けていこうと思っていた。右打者のインコースを突いていこうと思っていた。(3回の本塁打で)自分が打った後、みんなが乗って打ってくれて良かった。(最終回のピンチで最速139キロが出たが)最後は力が入りました」

◇日本文理・小太刀緒飛選手の話◇
「(7回の勝ち越し打は)打った球はスライダー。同点の場面で自分が決めるという気持ちだった。1試合1試合やることは一緒なので、チーム全員で勝ちを取りにいきたい」

◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「(7回表に竹石が頭部死球で退場し)絶対に走者を返そうという思いでベンチが1つになった。準決勝も接戦になると思うので、自分たちの粘り強さを出して絶対に勝ちたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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