【高校野球】加茂農林が終盤に6点差を逆転 春季県大会1回戦6試合

第140回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)は28日、3球場で前日に順延となった1回戦6試合が行われた。みどりと森の第2試合では加茂農林が6点差を終盤に逆転勝ち。佐藤池の第2試合では小千谷が終盤に連合チームの高田農商を突き放した。29日は6球場で2回戦16試合が予定され、シード校が登場する。

佐藤池②小千谷8-5高田農商
5対5の同点で迎えた7回裏、小千谷が笠井拓海の右前適時打で勝ち越し


◎28日の1回戦の試合結果◎
<鳥屋野>
①中条12-3羽茂(7回コールド)

(バッテリー)
中条:花野-加藤
羽茂:風間-佐藤
(二塁打)
中条:須貝(1回)、花野(5回)
羽茂:風間(6回)、小林(7回)
(三塁打)
中条:花野(3回)、須貝(6回)、中川(6回)

②新潟西9-6新潟江南

(バッテリー)
江 南:伊丹-稲垣
新潟西:松島、佐々木、田辺-長田
(二塁打)
江 南:山本(2回)、辻(8回)
新潟西:田辺(1回)
(三塁打)
江 南:伊丹(3回)
新潟西:佐々木(7回)


<みどりと森>
①新潟青陵6-0敬和学園

(バッテリー)
敬和:竹部-小林
青陵:阿部、内藤陽、小嶋、園田-櫻井
(二塁打)
敬和:藤井2(4回、7回)
青陵:園田(4回)
(三塁打)
青陵:櫻井(5回)

②加茂農林9-8新潟北

(バッテリー)
加茂農:周佐-大野
新潟北:水野-山田
(二塁打)
新潟北:水野(6回)、小原(8回)


<佐藤池>
①柏崎12-2有総久(5回コールド)
※有総久は有恒・柏崎総合・久比岐の連合チーム

(バッテリー)
有総久:大瀧、柳澤-棚岡
柏 崎:小黒-村山
(二塁打)
有総久:高橋(5回)
柏 崎:村山(5回)、鈴木(5回)

柏崎⑩小黒正太郎(2年)は5回を投げ4安打、2失点


有総久①大瀧響介(2年・久比岐)序盤は粘り強く投げたが4回途中まで10失点


3回裏、柏崎は2死満塁から鈴木仁人(2年)の2点適時打で先制


4回表、有総久は死球で出塁の柳澤智弥が内野ゴロ併殺崩れの間に生還

◇柏崎・村田浩二監督の話◇
「十日町総合で監督をしていた時以来の公式戦勝利で、もう10年くらい前。3年生のレギュラー背番号が1人だけの若いチーム。(小黒は)きょうは最後までいってくれればと思っていたが、もう少しぴりっとしてくれれば。初戦ということで選手がばたばたするかなとは思っていたが、やはり硬かった。鈴木の適時打で先取点を取れたので落ち着いた。自分のタイミングで強いゴロを打つようにと話した。(2回戦で新潟産大附と対戦するが)ウチは力がないのでどれくらいのゲームができるか。失うものは何もないので」

◇柏崎・小黒正太郎投手の話◇
「投球の出来は70点くらい。初回に変化球の制球が定まらなかった。ピンチを作ってもしっかり1点で抑えることができた。先制した後の投球で死球などを出したことが減点理由。ピンチでも落ち着いて、直球やツーシームを低めに投げることができた。冬場でサイドスローに転向し、下半身主導で投球できるよう下半身を鍛えた。投手が全員オーバースローだったので、(村田)監督から勧められ、フォームを変更したら自分に合っていた。球速は出なくなったが制球重視で投げられるようになった。(2回戦へ)5回コールドで勝てたので、守備も攻撃も流れに乗ることができている。新潟産大附は去年の夏、ベスト4までいっている。チャレンジャーの意識で立ち向かいたい。3年生が少なく2年生主体のチーム。3年生を尊敬しながら、自分たちがチームを引っ張る気持ち」

②小千谷8-5高田農商
※高田農商は高田農・高田商の連合チーム

(バッテリー)
高田農商:上野、望月歩-久保
小千谷高:笠井、保科-田中
(二塁打)
高田農商:碓井(7回)
小千谷高:南雲(3回)、原(3回)、田中(3回)、堀井(4回)、宮内(8回)
(三塁打)
小千谷高:原(1回)、保科(8回)

小千谷の先発①笠井拓海 4回を6安打、7三振、2失点の内容


高田農商の先発は1年生ながら背番号①を背負った上野飛鳥(高田商)
3回途中まで7安打、3失点で交代した


1回裏、小千谷は原大和の適時三塁打で南雲陸斗が生還し1点を先制


3回表、高田農商は1年生・高橋翔太(高田農)の適時打で逆転
高橋は4安打3打点


高田農商は3回途中から③望月歩(高田商)が登板 6回を投げ、8安打、5失点


小千谷は5回から⑤保科楓が登板し、5回を投げ7安打、3失点

◇小千谷・中林靖監督の話◇
「笠井の試合の入りはよかった。高田農商は連合チームとはいえ、力のあるチームを思っていた。(笠井は)球数が多い選手なのでどこで代えようか、タイミングをはかっていた。(勝ち越し打も打ったが)九番で打撃には期待していなかったが、柔らかい選手でうまく対応できた。(打線は)上位の六番くらいまでは自信を持っている。(2回戦の関根学園戦へ)相手はシード校で秋に北信越大会にも出場している。胸を借りるつもりで、ロースコアに持ち込めれば」

◇小千谷・笠井拓海投手の話◇
「(立ち上がり三者三振だったが)ブルペンから高めに浮いていたので、三者三振はまぐれかなと思った。(失点した3回は)最初に投げた時にいつもと感覚が違った。球数が多いのが課題。(冬は)球速を上げることを意識した。(打撃では7回裏の勝ち越し打で貢献)打ったのはインコースの直球。インコースの直球が課題でずっと練習をしていた。勝ち越せてうれしかった。(2回戦は)きょうのような感じでは1点1点には収まらないと思うので、初回から集中して無失点、自分で投げ切るような気持ちで頑張りたい」


◎29日の2回戦の試合予定
<鳥屋野>
①佐渡総合(10:00)新潟南
②開志学園(12:30)新潟青陵

<五十公野>
①日本文理(9:00)中条
②村上桜ヶ丘(11:30)新潟西
③東京学館新潟(14:00)加茂農林

<みどりと森>
①加茂暁星(9:00)新津工
②新潟(11:30)新発田商
③巻(14:00)新発田中央

<悠久山>
①長岡工(9:00)帝京長岡
②上越総合技術(11:30)中越
③塩松十総(14:00)糸魚川白嶺

<佐藤池>
①新潟産大附(9:00)柏崎
②関根学園(11:30)小千谷
③高田(14:00)十日町

<三条パール>
①新潟県央工(10:00)長岡向陵
②新井(12:30)柏崎常盤

(取材・撮影・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)


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