【高校野球】春季県大会が開幕 1回戦6試合が行われる 雨で順延の試合も

第140回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)が27日、開幕した。5球場で1回戦12試合が予定されていたが、雨のため中止・順延となった試合があり、3球場で計6試合が行われた。28日は3球場で6試合が行われる予定。

みどりと森①
公式戦初登板で7回2失点と好投した佐渡総合⑥佐藤璃周(2年)


◎27日の1回戦の試合結果◎
<鳥屋野>
①羽茂(中止・順延)中条
②新潟西(中止・順延)新潟江南


<五十公野>
①新津工9-8巻総合

(バッテリー)
巻総合:本多勇-柏熊
新津工:太田、澁谷-宮本
(二塁打)
巻総合:本多勇(1回)、川口(5回)、神田(7回)
新津工:鈴木(3回)、宮本(5回)
(三塁打)
巻総合:本多勇(3回)
新津工:酒井(7回)

②新発田商8-0豊栄(7回コールド)

(バッテリー)
豊 栄:木竜-吉川
新発商:小林駿、小林慧、村岡-石井、澁谷
(二塁打)
新発田商:小林慧(1回)

③新発田中央18-0新潟向陽(5回コールド)

(バッテリー)
中央:熊倉、松田-黒井
向陽:阿部、大澤、和澄-栗林
(二塁打)
中央:太田(3回)、宮下(4回)
(三塁打)
中央:小柳諒(1回)


<みどりと森>
佐渡総合10-2万代(7回コールド)

(バッテリー)
佐渡総:佐藤-本間

万 代:小熊-堀川
(二塁打)
佐渡総:安藤(2回)、本間2(6回、7回)、五島(7回)、齋藤康(7回)
万 代:古川(5回)

2回表、佐渡総合が一番・佐藤璃周の2点適時打で追加点を挙げる


万代①小熊恭平は6回まで粘りの投球を見せたが、7回に相手打線につかまった

◇佐渡総合・藤巻辰也監督の話◇
「選手にかなり緊張感があり、初回に相手のミスでもらった点(2点)だったので『すぐに追いつかれるよ』と話していたが、かなりバタバタとやってしまった。ワンアウトからでも送りバントをしたりしながら選手を落ち着かせようとした。(7回の6得点は)少しずつタイミングも合ってきて、後半の打撃はよかった。(投手の佐藤は)球が動くので相手打線にはまるかなと考えた。(100球超えて交代は考えたか?)思っていた。8回から交代という話はしていた。(チームは)選手が打線の役割を意識し、中軸は打つ、下位打線は小技を使いながら。(2回戦の新潟南戦は)秋の準優勝校。1試合経験したので緊張せず、自分たちの野球をまずしっかりやりたい。相手の方が力は上。胸を借りる気持ちで思い切りやりたい」

◇初登板初先発の佐渡総合・佐藤璃周投手の話◇
「公式戦の登板はこれが初めて。緊張した。(初回に四球、ボークの後に安打で失点したが)バックがしっかり守ってくれたので自分も気持ち整えて投げることができた。(2、3回も走者を出したが)4回からテンポやフォームを意識して、いい形で投げることができた。走者を意識せず打者勝負で投げた。これまで投手をやったことがなかったので冬場は下半身のトレーニングなどをしっかりやっていこうと頑張ってきた。(春の大会での球数制限導入の可能性があったので)監督から言われ、自分も投げなければと意識した。(投手は)小学生の時に少しだけやったことはあった。(監督から『投手の練習を』と言われた時は)うれしかった。ユーチューブなどでプロの投手のフォームを見て、研究してきた。先発は先週言われた。きょうはバックがしっかり守ってくれたり、『落ち着いて』と声をかけられてうれしかった。球速が出る投手ではないので、変化球や制球で打ち取る投手になりたい。(2回戦の新潟南戦へ)打たせて取ることを目標に投げたい」

②新潟青陵(中止・順延)敬和学園
③加茂農林(中止・順延)新潟北


<悠久山>
①長岡工14-3小出

(バッテリー)
長岡工:大塚夏、田原、遠山-山田
小 出:星野、渡邉、髙橋洸、小林、渡邉-金澤
(二塁打)
長岡工:田原2(3回、7回)、吉田(3回)、平澤徹(7回)
小 出:山本(3回)、松原(7回)

②十日町3-2六日町

(バッテリー)
十日町:西川-大渕
六日町:青木-岩﨑
(二塁打)
十日町:馬場(8回)
六日町:津山(8回)

十日町①西川嵩峰は9回を完投し、4安打7三振2失点 球数は105


六日町①青木与夢(あとむ)は9回を完投し、5安打9三振3失点 球数は138


8回表、二塁打で出塁した十日町・馬場大夢が犠飛で生還 貴重な追加点を挙げる

◇十日町・渡辺義彦監督の話◇
「(西川は)去年秋に中越を完封した経験もあり、マウンド度胸もある。初回に二死2塁からのセンターのファインプレーが大きかった。(相手が)近場の学校でもあり、先制点を取った方が有利だと思った。西川は体も大きくなったが、3月初旬に肩とひじが重いと言って、中心投手なので1か月間、全く練習試合でも投げさせなかった。3月末の練習試合でいい投球をしたので行けると思った。六日町の投手もいい投手だと聞いていたので、タフな試合になると話していた。もう少し打てるようになれば。(球数制限の話もあった中で他の投手は)こういう展開だと球数制限は難しい。(二番手が)9回1イニングだけ投げて負けたら、肩やひじの痛みはなくても心の痛みが残る気がする。(2回戦は高田が相手だが)頑張る。チームとしては去年の夏のベスト4を越えようと言ってきたが、目線を下げて、まず去年のチームに追いつこうと。やれることをきっちりやりながら、1つ1つしっかり勝ち上がろうと話している」

◇完投した十日町・西川嵩峰投手の話◇
「立ち上がりに課題があった。序盤はうまく抑えられてよかったが、終盤に失点してしまったので反省しなければ。(中盤はポンポンとアウトを重ねられたが)自分のペースに持ち込むことができた。(3月に肩とひじを痛め)冬場で投げ込んでフォーム固めをしようとして痛くなったが、そこでストレッチなどケアを考える時間を作ることができたのでよかった。雨は去年秋の中越戦でも雨だったので、その時をイメージしながら打たせて取ることを心掛けた。(六日町の)青木投手がいい投手だったのでそんなに得点できないと思っていた。自分が最少失点に抑えて、ロースコアで勝てればいいと思って投げた。(捕手だったので)間を考えるなど経験がいきている。(球数については)意識しなかった。(2回戦の高田戦へ)きょうも終盤に自分の球が甘くなり打たれた。そこで味方に助けてもらった。しっかりチームに貢献できるよう頑張りたい」


<佐藤池>
①有総久(有恒・柏崎総合・久比岐)(中止・順延)柏崎
②小千谷(中止・順延)高田農商(高田農・高田商)


◎28日の1回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①羽茂(10:00)中条
②新潟西(12:30)新潟江南

<みどりと森>
①新潟青陵(10:00)敬和学園
②加茂農林(12:30)新潟北

<佐藤池>
①有総久(有恒・柏崎総合・久比岐)(10:00)柏崎
②小千谷(12:30)高田農商(高田農・高田商)

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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