第１３８回北信越高校野球・新潟県大会（春季県大会）は３０日、６球場で２回戦１６試合が行われた。鳥屋野球場の第２試合では開志学園が昨秋ベスト４で第３シードの北越をコールドでくだし、３回戦進出を決めた。悠久山球場の第１試合では長岡工が９回に逆転サヨナラ勝ちで３回戦へ駒を進めた。３回戦の１６試合は５月２日（水）に６球場で一斉に行われる。
悠久山①長岡工４－３三条
９回裏、長岡工の田辺壮が右前にサヨナラ打を放つ
◎３０日の２回戦の試合結果◎
＜鳥屋野＞
①新発田商３－２新潟第一
新発田商 ０００ ０１１ １００ ＝３
新潟第一 １００ ００１ ０００ ＝２
（バッテリー）
新発田商：小林駿、小林慧－石井
新潟第一：小嶋、番場－河上
（二塁打）
新発田商：佐藤快（５回）
新潟第一：鈴木（６回）
（三塁打）
新発田商：小林駿（６回）
②開志学園１１－４北越（８回コールド）
北越 ００４ ０００ ００ ＝４
開志 ００２ １０７ ０１ ＝１１
（バッテリー）
北越：片桐、幸田、大野－堀口
開志：川端、佐藤論－西川
（二塁打）
北越：清水（３回）、小林稜（３回）
開志：植松（１回）、柏（６回）、池田（６回）、高野（８回）
（三塁打）
開志：高野（６回）
（本塁打）
開志：藤原（４回・ソロ）
③巻７－０新潟東（７回コールド）
新潟東 ０００ ０００ ０ ＝０
巻 高 ２００ ０００ ５ ＝７
（バッテリー）
新潟東：立川－桑野
巻 高：渡邊稀－涌井
（二塁打）
巻 高：加瀬２（１回、２回）、佐藤（１回）、渡邉陽（７回）
＜五十公野＞
①日本文理１０－０新津南（７回コールド）
文 理 ２３０ １０３ １ ＝１０
新津南 ０００ ０００ ０ ＝０
（バッテリー）
文 理：鈴木、川野邊、新谷－佐藤
新津南：佐藤匡、内山、向井－熊倉
（二塁打）
文 理：先川（７回）
（本塁打）
文 理：鈴木（１回・２ラン）
②新潟商１２－０新発田農（５回コールド）
新潟商 ００２ １９ ＝１２
新発農 ０００ ００ ＝０
（バッテリー）
新潟商：桐生－石田
新発農：松本、小島風－内山
（二塁打）
新潟商：関谷２（４回、５回）、大島（５回）、今井３（３回、５回、５回）、安城（５回）
新発農：小島愛（３回）
（三塁打）
新潟商：肥田野（３回）、石田（５回）、井上（５回）
（本塁打）
新潟商：肥田野（５回・２ラン）
③新発田南４－２加茂
加 茂 １１０ ０００ ０００ ＝２
新発南 ０１２ ０１０ ００ × ＝４
（バッテリー）
加 茂：川端、坪谷－澁谷
新発南：長谷川、松山－佐久間
（二塁打）
加 茂：坪谷（１回）、小川（２回）、石井（７回）
新発南：小泉（２回）
（三塁打）
新発南：大島（２回）、大関（３回）、平田（５回）
＜五泉＞
①加茂暁星１２－５佐渡（７回コールド）
佐渡 ２００ ３００ ０ ＝５
暁星 ０８２ ０２０ × ＝１２
（バッテリー）
佐渡：笠井賢－小崎
暁星：竹林－宮本
（二塁打）
佐渡：水沼（４回）、野﨑（４回）
暁星：中野（２回）、宮本（３回）
（三塁打）
暁星：宮本（２回）
（本塁打）
暁星：中野（２回・３ラン）
②北村黎阿１１－４万代（８回コールド）
万代高校 ００１ ００１ １１ ＝４
北村黎阿 ００５ ０００ ２４ ＝１１
※新潟北・村松・阿賀黎明・阿賀野の連合
（バッテリー）
万代高校：澁谷、小熊－武田
北村黎阿：酒井－光井
（二塁打）
万代高校：本間（３回）、内山（８回）、武田（７回）、堀川（７回）
北村黎阿：酒井（８回）、加藤（８回）
（三塁打）
北村黎阿：光井（７回）
＜悠久山＞
①長岡工４－３三条（９回サヨナラ）
三 条 ００１ ２００ ０００ ＝３
長岡工 ０１０ ０００ ０１２ ＝４
（バッテリー）
三 条：熊倉－藤田
長岡工：五十嵐、中村－鈴木
（二塁打）
三 条：藤田（４回）
長岡工：大橋（６回）
（三塁打）
三 条：諸橋（４回）
８回まで長岡工打線を２点に抑えた三条①熊倉紳太郎
４回から登板した長岡工①中村将祐 登板直後に２失点もその後は０に抑えた
◇長岡工・渡辺将史監督の話◇
「８回に上位打線からだったので、本当はあそこで１点だけじゃなく２、３点と考えていたが、後手になってしまった。選手には９回の最初のアウト、２５個目のアウトが取れないと、と話してきた。去年夏はそれで負けた。きょうはバントヒットで先頭で走者を出すことができた。（相手の熊倉投手は）序盤に狙い球が絞り切れなかった。先発の五十嵐は県外強豪相手にも練習試合で先発をさせている期待の左。ただ公式戦初登板で制球が定まらなかったので、試合を落ち着かせるために中村を予定より早く入れたが、２死から死球、長打長打で２失点してしまった。（打線は）粘り強くなってきたなと思う。（サヨナラ打の田辺には）スクイズもあると言っていたが、サインを出さなければお前の打席だから打っていいと話していた。（３回戦は）夏に繋がるゲームになれば。一喜一憂せず、夏へ向けての公式戦を経験できれば」
◇サヨナラ打の長岡工：田辺壮選手の話◇
「あそこで自分が凡打でも二番、三番、四番と頼れる打者がいたので、ファーストストライクを狙っていこうと考えていた。打ったのは外よりの直球。相手投手の球速に戸惑い打ち損ねたが、監督から『詰まってもいいから振り抜け』と言われ、最後にそのスイングができた。（去年夏の準々決勝・高田北城戦は最後の打者だったが）チャンスでも落ち着いてフルスイングできたことが大きな成長。（冬は）夏の大会で打撃が全然ダメだったので、体幹を鍛えてスイングスピードを上げることを頑張った。（３回戦は）きょうは自分たちのミスで失点した。次はミスを少なく、自分たちの野球を貫きたい」
②糸魚川５－２帝京長岡
糸魚川 ２００ ００１ ０１１ ＝５
帝 京 ０００ ０２０ ０００ ＝２
（バッテリー）
糸魚川：横澤、伊倉－伊藤想
帝 京：岩渕、羽賀－羽入田
（二塁打）
糸魚川：横澤（６回）
帝 京：南雲（１回）、近藤（７回）
帝京長岡の先発⑩岩渕空
１回表、１死２、３塁から糸魚川の四番・渡辺雄貴が２点適時打を放つ
５回を投げ２失点 ６回には勝ち越し打を放った糸魚川①横澤優希
◇糸魚川・伊藤修監督の話◇
「横澤をどこで代えるかを考えていたが、５回に失点したので早めに代えた。（初回の渡辺雄の２点適時打が）効いた。１回戦は全く打てずブレーキだったが、きょうはいいところで打ってくれた。（追いつかれても）守りで頑張ろうと言ってきたので雰囲気よくやれた。ここに来て打撃も振れている。（冬は）バットスイング、ウエートトレーニング、あとは食トレで体を大きくした。（ここまで２試合は）選手は落ち着いてやっている。これからも１戦１戦頑張っていければ」
◇糸魚川・横澤優希投手の話◇
「打線が援護してくれたので緊張せずに思い切り投げることができた。気をつけたのはしっかり低めに集め、緩急をつけること。（監督に降板を告げられた後の６回に打席に立って）自分が２点を取られた後の打席で絶対に打って返そうと思った。（打ったのは）真ん中高めの直球。応援も多く、パワーをもらうことができた。春以降、ベンチから声が出ていて、マウンドでも自信を持って投げることができている。（冬は）下半身の強化のため走り込み、ウエートトレーニングをやってきた。球速も上がり、変化球のキレもよくなった。目指しているのは楽天の則本投手で小柄でも１５０キロ以上の球速が出ている。（次戦は）油断せず、一戦必勝で思い切りいきたい」
③長岡７－０六日町（７回コールド）
長 岡 １０２ ０３０ １ ＝７
六日町 ０００ ０００ ０ ＝０
（バッテリー）
長 岡：高橋－江畑
六日町：渡部、青木、池田－岩﨑
（二塁打）
長 岡：柳沢（３回）、鳥越（５回）、須藤（７回）
六日町：平賀（４回）
（三塁打）
長 岡：中野（１回）
六日町の先発①渡部雅人
３回表、長岡は五番・須藤惇の適時打で追加点を挙げる
７回を投げ被安打４、２四球、８奪三振で無失点だった長岡①高橋雅人
◇長岡・若井聡監督の話◇
「たまたまコールドになっただけ。コールドの力の差ではない。（高橋は）一時期、肩を壊したこともあったがよくここまで投げられるようになった。アウトコースをしっかり放ることがテーマだったが、それはやろうとしていたのは見えた。（打撃も）まだまだ。向こうのエラーに助けられた。チャンスで自分の振りが全然できていない。そこが最大の課題。野球が重たい。（次戦の長岡工戦は）胸を借りたい」
◇７回無失点だった長岡・高橋雅人投手の話◇
「先頭を出してしまい、上に勝ち上がるとそれが致命傷になる場合がある。次の試合は先頭を意識したい。（昨夏は巻総合に逆転負け）先輩が頑張っていたのに自分が守り切れなかった。先輩の思いも込めてやろうと思っていた。（その後肩を痛め）秋は投げることができなかった。（冬は）連戦に耐えられるようなスタミナをつけるようにした。一日最低５キロ走ることを毎日継続してきた。直球の重みや伸びは去年より違ってきている。（次戦の長岡工戦は）後ろにもいい投手がたくさんいるので、自分の投球ができれば」
＜佐藤池＞
①十日町１６－０塩沢商工（５回コールド）
塩 沢 ０００ ００ ＝０
十日町 ０６５ ５ × ＝１６
（バッテリー）
塩 沢：五十嵐－腰越
十日町：中町、長井－西川
（二塁打）
塩 沢：腰越（２回）
十日町：村山（２回）、小幡（３回）
（本塁打）
十日町：西川（２回・２ラン）
②柏崎工２－１三条東
三条東 ０００ ０００ １００ ＝１
柏崎工 ００１ ００１ ００ × ＝２
（バッテリー）
三条東：味方、湯本駿－牛腸
柏崎工：曽山－浅賀
（二塁打）
三条東：薄田（７回）、渡辺（８回）
柏崎工：樋口（６回）
（三塁打）
柏崎工：杵淵（１回）
③新井８－５小千谷西
新 井 １５０ ０１１ ０００ ＝８
小千西 ０００ ２１０ ２００ ＝５
（バッテリー）
新 井：岡本、小林、山本－平山、柳沢
小千西：片桐、水内－山之内天
（二塁打）
新 井：宮﨑（２回）、岡本（５回）
小千西：水内（５回）
（三塁打）
新 井：霜村（２回）
＜高田公園＞
①関根学園６－１小出
小出 ０００ ０００ １００ ＝１
関根 ２００ ３００ ０１ × ＝６
（バッテリー）
小出：野澤－林
関根：西本－玉木
（二塁打）
小出：風間（５回）
関根：小沼（４回）
（三塁打）
関根：茅野（１回）
②見附７－６高田商（延長１０回サヨナラ）
高田商 ００３ ２００ １００ ０ ＝６
見 附 ２００ ０１１ ２００ １ ＝７
（バッテリー）
高田商：佐藤－渡辺
見 附：山口－村山
（二塁打）
高田商：風間（３回、４回）
見 附：山口（７回）、今泉（６回）
（三塁打）
高田商：佐藤２（４回、７回）
見 附：上村（７回）
◎２日の３回戦の試合予定◎
＜鳥屋野＞
①新発田（９：００）東京学館新潟
②新発田中央（１１：３０）五泉
③開志学園（１４：００）巻
＜五十公野＞
①日本文理（９：００）新潟商
②村上桜ヶ丘（１１：３０）新潟江南
③新発田商（１４：００）新発田南
＜五泉＞
①加茂暁星（１０：００）北村黎阿（新潟北・村松・阿賀黎明・阿賀野の連合）
②新潟（１２：３０）新潟工
＜三条パール＞
①新潟産大附（９：００）中越
②長岡工（１１：３０）長岡
③糸魚川（１４：００）見附
＜佐藤池＞
①長岡大手（９：００）高田
②高田北城（１１：３０）長岡商
③十日町（１４：００）新井
＜高田公園＞
①上越（１０：００）分水
②関根学園（１２：３０）柏崎工
（取材・撮影・文／岡田浩人 情報協力／各地の皆様）
