【NPB】ラミレス監督トークショー 飯塚の4/17凱旋登板「チャンスは必ずある」

プロ野球・横浜DeNAベイスターズのアレックス・ラミレス監督(43)のトークショーが16日、新潟市の新潟テルサで開催された。ラミレス監督は「今年は我々の年になる」と20年ぶりの優勝へ自信を見せた。また上越市出身で日本文理高OBの飯塚悟史投手(21)について、「球速を向上させることができれば必ずローテーションを守ることができる」と今オフとキャンプでの成長に期待を寄せ、4月17日にハードオフ・エコスタジアムで行われる公式戦での凱旋登板の可能性について、「チャンスは必ずある」と話した。

観客の声援にVサインで応えるアレックス・ラミレス監督

DeNAの監督によるトークショーは毎年キャンプ前のこの時期に行われていて、今年で5回目。4月17日にハードオフ・エコスタジアムで行われるDeNA対巨人の試合を盛り上げるため、県などで作るプロ野球新潟招致委員会が主催し、抽選に当選した約800人のファンが集まった。

新潟でのトークショーが3回目となるラミレス監督は「(大雪のニュースを見て)天気を心配していたが、こちらに来ることができ嬉しく思う」と話し、昨季について「73勝することができたが、我々の目標は80勝だった。日本シリーズに行くことはできたが、シーズン3位だった。我々の持っている選手のポテンシャルを考えるともっとやれた」と振り返った。

その上で、今季について「100%優勝できると信じている。80勝が目標だが、それ以上できる力はある。昨季の経験も選手の自信になっている。今年は我々の年になると強く信じている」と20年ぶりのペナント制覇へ自信を見せた。そのために昨季リーグ最少だったチーム盗塁数(39)とチーム犠打数(84)について、「盗塁は75~80、犠打は100はしたい。得点チャンスが増える」と具体的な攻撃改善策を掲げた。

「今年は我々の年になる」と今季の戦いについて自信を見せた

また昨季、一軍でプロ初勝利を挙げた飯塚投手について、ラミレス監督は「特にデビュー戦のオリックス戦は素晴らしい投球だった。今年はローテーションを競うだけの位置にいる。非常にいいフォークボールを持っているので、それをいかすために球速をもう少し、145~147キロくらい出るようになればローテーションは彼のものになる」と期待を寄せた。

会場には飯塚投手のビデオメッセージも流され、そこで飯塚投手は、昨季を振り返り、「やっとプロ野球選手らしく戦えたシーズンだった。思い描いていた3年目とは違ったが、順調に来ている」と手応えを口にした。また「去年秋のドラフトで新潟県出身のプロ野球選手が増え、NPBの第一線で戦えるのは楽しみ」と笑顔を見せた。

その上で、今季の目標について「1年間通して一軍で投げ続けることを目標に忍耐強くやっていきたい。昨季は1勝だったので5勝はしたい。日本一を掴み取るための戦力になりたい」と意気込みを語った。また、4月17日の地元での試合については「こればかりはローテーションの関係もあるが、常に行ける状態にしたい」と昨季雨天中止になった地元での凱旋登板への意欲を示した。

飯塚悟史投手がビデオ出演 今季への意気込みを語った

ビデオメッセージを見たラミレス監督は「こういうプレーをしたい、1年間一軍で投げたいという気持ちは重要。そのために何をしなければいけないのかを彼が具体的に理解してほしい。やはり球速を向上させること。それができれば必ずローテーションを守ることができる」と話した。

4月17日の凱旋登板の可能性については「去年は(中止で)残念だった。今年はシーズン序盤だがチャンスはある。キャンプ、オープン戦でしっかり準備をして、いい状態でローテーションに入れば先発のチャンスは必ずある」と話し、「特に新潟の皆さんにわかっていただきたいが、自分は予測が外れるということがあまりない。監督に就任した時(2年前)に最初に目に留まってペンで名前を記したのが飯塚。彼は必ず一軍レベルで活躍できる選手」と今後の活躍に太鼓判を押すと、会場から大きな拍手が送られた。

DeNAのユニフォームを着用し会場を訪れた会社員の今井翼さん(25)は「ラミレス監督は新潟のことや選手のことをよく理解して話していて本当に楽しみ。飯塚投手には5勝と言わず10勝してほしい。監督の期待もわかった。これからも変わらず応援したい」と感想を話した。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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