【高校野球】小出が延長サヨナラ勝ち 1回戦13試合で熱戦 新潟大会

第97回全国高校野球選手権・新潟大会は11日、6球場で1回戦13試合がおこなわれた。柏崎市佐藤池球場の第2試合では昨秋ベスト8の小出が昨夏ベスト8の糸魚川を延長10回サヨナラでくだし2回戦へ進出した。12日は4球場で1回戦8試合がおこなわれる。

佐藤池②小出×糸魚川 小出の金沢海斗主将が中前にサヨナラ適時打を放つ


◎11日の1回戦の試合結果◎

<鳥屋野>
①新潟江南6-1東京学館新潟
江南 000 210 210 =6
学館 100 000 000 =1
(バッテリー)
江南:井野、本田-吉井
学館:山田、坂内-猪股
(本塁打)
江南:渡辺(7回・2点)


7回表に今大会第1号の本塁打を放った新潟江南・渡辺寛大選手

◇大会第1号本塁打を放った新潟江南・渡辺寛大選手の話◇
打った球は内角高めの直球。(今大会第1号と聞いて)素直に嬉しい。自分は弾道が低いので強い打球を打つ事ができても柵越えできなかったゴロではなくフライを打つ意識で練習してきた。春の大会は悔しい思いをした。(2回戦の明訓戦は)最初から負けると思っていたら絶対に勝てない。次の試合もチーム全員一丸となって試合に臨む

②豊栄3-1新潟西
新西 100 000 000 =1
豊栄 002 100 00× =3
(バッテリー)
新西:吉川、本田-丸山
豊栄:高橋-山田

豊栄①高橋楓雅投手


新潟西①吉川颯哉投手

③巻総合8-5新潟東
新潟東 010 002 002 =5
巻総合 200 003 30× =8
(バッテリー)
新潟東:押見-渡辺
巻総合:鏡、梨本-田原

新潟東①押見遥平投手


巻総合・1年⑪鏡理央投手

<五十公野>
①敬和学園7-1新潟北
敬和 200 004 001 =7
北高 000 000 010 =1
(バッテリー)
敬和:渡辺友-湯本
北高:成田、光井-近田

②村上3-2新津南
新津南 002 000 000  =2
村上高 001 000 002× =3
(バッテリー)
新津南:波多野-鈴木勇
村上高:大島-藤井

<五泉>
①村松7-6佐渡総合
村松 210 002 011 =7
総合 000 100 023 =6
(バッテリー)
村松:小林、小鍛治、小林-近藤光
総合:松本、信田-山本悠

②新津4-2加茂
新津 010 030 000 =4
加茂 000 000 020 =2
(バッテリー)
新津:藤田-高橋
加茂:平野-高山

<悠久山>
①長岡大手16-3長岡(7回コールド)
大手 010 072 6 =16
長岡 020 001 0 =3
(バッテリー)
大手:南田、堀、橘-上村
長岡:細貝、安達、佐藤-高橋

②長岡向陵4-1六日町
六高 000 000 010 =1
向陵 002 002 000 =4
(バッテリー)
六高:関矢、長谷川-大竹
向陵:石田-関谷

<佐藤池>
①柏崎12-0正徳館(5回コールド)
正徳 000 00 =0
柏崎 380 1× =12
(バッテリー)
正徳:加藤-神保
柏崎:村山太、飯塚-米山

柏崎①村山太一投手


正徳館①加藤大稀投手


2回戦進出を決めた柏崎

②小出3-2糸魚川(延長10回サヨナラ)
糸魚 000 000 020 0  =2
小出 001 000 100 1× =3
(バッテリー)
糸魚:榊原、松沢-清岡
小出:庭山-和田

小出①庭山希投手


糸魚川①榊原勇哉投手


試合後、健闘を称えあう両チームの選手たち

◇小出・前山隼人監督の話◇
「(延長戦に入って)春に経験して『全部やってきたことだぞ』と合言葉にしていた。ただ8回がバタついて、夏の怖さ、1球の怖さを選手も感じてくれたのではないか。延長に入ったが後攻だったので、凌いで、打順の回りもよかったのでこのイニング勝負だぞと話していた。(庭山の出来は)序盤から低めに球を集めて、リズムも作ってやっていたので危なげない投球は続けてくれた。終盤は暑かったので・・・。(終盤に追いつかれ動揺は)ないと言えばウソになるが、子供たちを信じてやった。スタンドからも応援がよく聞こえて、一緒にやってきた仲間を信じてやろうと話した。いろいろな人の思いに応えてくれた試合だったのかなと思う。(サヨナラ打の金沢は)『打てると思ったか?』と聞いたら『思いませんでした』(笑)と。『じゃあ、みんなが打たせてくれたんだな』と言った。(春に負けてから)1球に集中しようと言ってきた。(次戦へ)一戦一戦戦っていくしかない」

◇サヨナラ打の小出・金沢海斗主将の話◇
「緊張していたが、ベンチやスタンドを見たら応援してくれる人がいて、リラックスできた。実りのある春の敗戦から成長できたかなと思う。(チームでどんな点を成長させようと思った?)ベンチでの仕事、準備や声掛けができていなかったので、誰でもできることを1つずつしっかりやってきた。打ったのは真っ直ぐ。無意識だった。狙い球を絞らず、来た球を打つ気持ちだった。(次戦の上越戦は)4強のチーム。挑戦者の気持ちで謙虚に自分たちのやれることをやれたらいいと思っている。厳しい展開が続くと思うが(庭山)希中心に、希だけにならないチームでありたいと思っているので全員野球で頑張っていきたい」

◇延長10回を完投した小出・庭山希投手の話◇
「課題としている立ち上がりがよくスイスイいけたが、終盤に相手が球に慣れてきたところでいいところへヒットを打たれた。終盤まで集中力を持続させられなかった。(暑さは)暑かったがバテとは違う。糸魚川はスイングが強く、直球が合うと飛ばされるのが頭にあり、変化球で内野ゴロを多く打たせようというのはあった。(延長は)春(の敗戦)を思い出した。粘り強く投げるしかないと仲間を信じて打ち取ることを考えた。春よりインコースの制球がしっかりつくようになった。インコースはひっかけてサードゴロやショートゴロになるので。(サヨナラ打の金沢は)朝は誰よりも早く学校に来て練習をしていた。努力している姿を見ていたので、コイツならやってくれると信じていた。(上越戦は)打力のあるチーム。低めの変化を中心に、投手戦になると思うがしっかり粘り強く投げ勝ちたい」

◆糸魚川・牛木晃一監督の話◆
「3年生を含めこのチームで1日でも長くやりたかった。あと1本が出なかった・・・。(終盤に追いついて)糸高の流れだと話していた。この野球を後輩たちが繋いで秋の大会を戦ってくれれば。主将の赤野を中心に負けた後の今もロッカールームを掃除しているチーム・・・勝たせてやりたかった」

◆糸魚川・赤野直道主将の話◆
「(小出の庭山投手は)変化球が序盤は抜けていたが、段々コースに決まってきた。やはりいい投手だった。低めの変化球は手を出さないという対策をして挑んだが、序盤の変化球が抜けていた時に仕留められなかったのが・・・。(最後の打席に二塁打を放ち)必死にくらいついて、チャンスを広げて次につなげてチーム全体で1本を出そうと思ったが、仕方ないと思う。3年生中心に盛り上げてくれて、自分は頼りない部分があったが、補ってくれて、いいチームだった。自分の学年は1人もやめず、3年間やってくれてよかった。結果は出せなかったがやってきた日々の過程は悔いはない」

<三条パール>
①長岡商10-0松代(5回コールド)
松代 000 00  =0
長商 040 15× =10
(バッテリー)
松代:川田-内山
長商:大島-高橋青

②上越総合技術12-5有恒・安塚・川西
上越総 004 000 107 =12
有安川 000 104 000 =5
(バッテリー)
上越総:小嶋、閏間-坂口
有安川:池田-小宮山


◎12日の1回戦の試合予定◎
<鳥屋野>
①新潟南(10:00)新潟向陽
②万代(12:30)巻

<五十公野>
①羽茂(10:00)新発田商
②新潟第一(12:30)新発田

<悠久山>
①関根学園(10:00)見附
②柏崎常盤・総合(12:30)三条商

<佐藤池>
①久比岐(10:00)分水
②高田農(12:30)高田北城

(取材・撮影・文/岡田浩人 取材・撮影/松井弘恵 情報協力/各地の皆様)


【高校野球】小出が延長サヨナラ勝ち 1回戦13試合で熱戦 新潟大会” への1件のコメント

  1. 新津南の波多野君。兄は文理、現東北福祉大学。来年の夏には、兄以上になる期待大です。

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