【ルートインBCL】田村が完封 新潟が後期初勝利 桑田真澄氏が始球式

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは4日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで福島ホープスと対戦し4対0で勝利した。新潟の先発投手・田村勇磨(日本文理高出身)が被安打9ながら要所を締め完封勝利。新潟は前日3日の後期開幕戦で福島に2対3で敗れたが、ホームでの勝利で後期成績を1勝1敗とした。試合前の始球式には新潟・桑田真樹選手の父親で元巨人・桑田真澄氏(47)が始球式をおこなった。

完封勝利で5勝目を挙げた田村勇磨投手(右から2人目)

◎4日の試合結果◎
新潟アルビレックスBC 4-0 福島ホープス
福島 000 000 000 =0
新潟 002 010 01× =4
(バッテリー)
福島:●高塩(2勝6敗)、ロペス、ペレス-笹平
新潟:○田村(5勝2敗)-平野

◎戦評◎
新潟が3回、満塁の好機で二ゴロ併殺崩れと遊撃悪送球の間に2点を先制。5回にはキャンデラスの適時二塁打で追加点を挙げた。8回には走者3塁からボークでダメ押しの1点を加えた。新潟の先発投手・田村は4回と6回以外は走者を背負う展開が続いたが、変化球の切れがよく要所を締めた。


福島打線に9安打を許したが無失点 完封で“パパ初勝利”を挙げた田村勇磨投手


5回裏、新潟はキャンデラスの適時二塁打で追加点を挙げた

◇新潟・赤堀元之監督の話◇
「田村はカウントがしっかり取れた。ただまだまだ物足りない。制球でストライクが取れたが、まだ本来の投球になっていない。この勝利がきっかけでいい方向に行ってくれれば。先制点が併殺崩れの悪送球だったが、どんな形でも点が入ってよかった。福島も前期と比べて投手がよくなっている。気を抜かないように引き締めたい」

◇新潟・田村勇磨投手の話◇
「調子は今季一番よかった。球を放す位置も精度もよかった。(6月27日に長女が誕生して)子どものためにも頑張らなければと思った。前期はチームの足を引っ張った部分があったので、後期は自分が引っ張りたいと思う」


◎始球式に元巨人・桑田真澄氏◎

始球式をおこなう桑田真澄氏 打席には福島・岩村明憲兼任監督


124キロのストレートを投げ込んだ桑田氏 スタンドからの大きな拍手に手を挙げて応えた


試合後、長男の真樹選手(左)と笑顔で会見に応じる桑田真澄氏

◇桑田真澄氏の話◇
「あまり試合を見る機会がなかったが、田村くんがいい投球をしていたので楽しみながら見た。真樹がプレーしているところを初めて見たが学生時代より成長したなと思った。きょうはヒットは出なかったが、反省をいかしながら次の試合に向かってもらえれば。アルビレックスというチームにお世話になって成長させてもらっていることに感謝している。(BCリーグについて)地域密着のリーグなので、それを念頭に置き活動していくことも大事だと思うが、選手には上ステージ(NPB)を目指して頑張ってほしいと思う。野球界は1つになってやっていくことが大事。僕は野球界からたくさん幸せをもらった。できるだけ足を運んで応援したい。技術指導や経営学も勉強した立場でいろいろな面でサポートしていきたい。(真樹選手へは)野球は1球1球の気持ちの切り替えが大事。守備が苦手な部分があったが、監督に試合を出してもらっている中で順調に成長していると思う」

◇桑田真樹選手の話◇
「後期のホーム開幕戦で、前期は優勝したので後期もよいスタートが切れればと思って打席に立った。父がいてもプレッシャーは全くなかった。(父の始球式をライトから見て)小さいときはキャッチボールもしたが、一緒のグラウンドでライトから見ているのが不思議な気持ちだった。(1球1球の気持ちの切り替えが大事ということは)普段言われて意識していること。継続していきたい。(両親には)上のステージでプレーを見せてあげたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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