【高校野球】上越が日本文理破る ベスト8が決まる

第132回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)は6日、3球場で4回戦8試合がおこなわれ、ベスト8が決まった。昨秋優勝校で第1シードの中越は新潟商にコールド勝ち。昨秋の再戦となった2試合では、上越が昨秋準優勝の日本文理をくだし、新潟県央工が昨秋3位の北越をくだし、ベスト8進出を果たした。

佐藤池① 昨秋惜敗した日本文理に雪辱を果たし喜ぶ上越①飯塚亜希彦投手

◎6日の4回戦の試合結果◎
<悠久山>
①中越8-1新潟商(7回コールド)
新商 000 100 0 =1
中越 125 000 × =8
(バッテリー)
新商:藤崎、佐藤-落合
中越:上村、高井、小河-波方

悠久山① 中越の先発①上村将太投手


悠久山① 新潟商の先発⑩藤崎千広投手


悠久山① 3回裏、中越が7番・治田丈選手の適時打などで 一挙5点を入れる

②村上桜ヶ丘3-2高田
高田 110 000 000 =2
村桜 000 011 10× =3
(バッテリー)
高田:松原、荒川-小沼
村桜:西野、稲垣、遠藤-大田

悠久山② 高田の先発①松原快斗投手


悠久山② 村上桜ヶ丘の先発⑤西野護投手

③開志学園8-7長岡工(9回サヨナラ)
長工 130 002 001  =7
開志 200 102 102× =8
(バッテリー)
長工:黒坂、藤塚-佐藤
開志:伊藤、北沢、上村-南

悠久山③ 2回表、長岡工の4番・丸山裕紀選手が2点適時打を放つ


悠久山③ 開志学園の川上大輔監督 07年夏の甲子園に新潟明訓の4番打者で出場


悠久山③ 9回裏、逆転サヨナラ勝ちで初のベスト8入りを決めた開志学園

◇開志学園・川上大輔監督の話◇
「(初のベスト8進出に)選手が本当によくやってくれた。ウチは後半に力があるからチャンスは来る、諦めず最後まで意地を見せようと声をかけていた。 サヨナラ打の遠藤は小さいがパンチ力がある。小技もあり何でもやってくれる攻撃的な2番で信頼している。 9回に1点を取られた後も誰一人諦めていなかった。チームがまとまっていた。 ベンチが声を出し、ベンチが打たせるような いいムードができている

<佐藤池>
①上越8-5日本文理
文理 010 001 003 =5
上越 500 000 30× =8
(バッテリー)
文理:山口、川合-川村
上越:飯塚-細川
(本塁打)
文理:渋谷(9回・ソロ)

佐藤池① 1回裏、上越の4番・大平駿弥選手が先制の2点適時打


佐藤池① 日本文理の先発①山口尚輝投手 7回途中まで12奪三振も自責点8の内容


佐藤池① 上越①飯塚亜希彦投手 9回を被安打7、自責点1の内容だった

◇上越・川田淳監督の話◇
「正直震えている。つなげていこうというのがウチの野球。やる気と気合だけは負けないように臨んだ。100%出し切らなきゃ勝てないんだからと言っていたが、私が望んでいる以上のやる気と気合で選手は臨んでくれた。最終回はちょっと硬くなったが、最後は平常心に戻ってくれたのが勝利につながった。この試合を反省して次の試合のことを考えなければならないと話した。よくここまで成長したと思うが、まだまだ発展途上。気を引き締めていきたい」

◇上越・飯塚亜希彦投手の話◇
「嬉しい。直球が伸びていて要所要所で抑えることができた。(3回に星選手を空振り三振に取った球は)チェンジアップ。冬から練習してきて自信があった。空振りや投球の幅を広げるために憶えた。その後は真っ直ぐで三振が取れたので気持ちがよかった。ピンチの時は自分で何とかしようと思わず、周りを信じて投げた。(文理の1年生選手には)2学年違うので直球で差を見せつけたかった。ここで過信せず次の試合も全力でいきたい。(春の目標は)優勝。北信越大会で上のレベルで自分が成長できれば」

◆日本文理・大井道夫監督の話◆
「1回裏の5点が大きかった。(山口投手が)ストライクで勝負してしまった。(相手の飯塚投手は)変化球がよかった。的が絞り切れなかった。ウチの打者も大振りだった。夏は頑張らないと今のチーム状態では厳しい。もう1回鍛え直しだ」

②新発田農8-2柏崎工
柏崎工 002 000 000 =2
新発農 010 200 14× =8
(バッテリー)
柏崎工:永井-金子
新発農:西山、五十嵐智-斎藤

佐藤池③ 柏崎工①永井祐貴投手


佐藤池③ 新発田農①西山塁投手

③新潟県央工7-0北越(7回コールド)
北越 000 000 0 =0
県央 001 001 5 =7
(バッテリー)
北越:江村、伊藤-馬場
県央:堀-高野

佐藤池③ 北越の先発①江村伊吹投手 中盤粘り強く投げたが7回に捕まった


佐藤池③ 新潟県央工⑩堀俊介投手 この冬急成長し石橋健哉投手と2枚看板を形成


佐藤池③ 3回裏、県央工の2番・鈴木大成主将が初球スクイズを決める

◇新潟県央工・高村俊洋監督の話◇
「先発の堀がはまってくれた。相手はフライアウトがたくさんあったので、点を取られるまでは堀でと思っていた。主将の(鈴木)大成がいい仕事をした。(3回の初球スクイズは)後攻なので先に点が欲しかった。ここまでは冬の打撃練習の成果が出ている。秋に(北越に)負けているので何とかリベンジしたかった。ウチは挑戦者。堀の好投で、エースの石橋も燃えるものがあると思う」

◇新潟県央工・鈴木大成主将の話◇
「(スクイズは)ボール球だったがしっかりと転がすことができた。去年秋の(北越との)試合では送りバントを失敗していたので絶対に決めてやろうと思っていた。(7回の2死満塁から2点適時打で)去年も北越戦の2死満塁の場面で三振していたので、やり返してやろうという気持ちだった。去年の悔しい負けを一日も忘れずやってきたので、この試合は落とせなかった。次も勝ってベスト4に行きたい」

<三条パール>
①十日町9-5新潟明訓
十高 102 020 400 =9
明訓 100 031 000 =5
(バッテリー)
十高:高橋克-中條
明訓:小池、梶山、高津、馬場-海老名

三条パール① 十日町①高橋克幸投手


三条パール① 新潟明訓の先発①小池直樹投手


三条パール① 新潟明訓を破ってベスト8に進出した十日町ナイン

②加茂暁星7-0新井(8回コールド)
暁星 010 000 33 =7
新井 000 000 00 =0
(バッテリー)
暁星:森山、宮島-伊藤翔
新井:丸山、大野-小林

三条パール② 新井の丸山投手


三条パール② 加茂暁星①森山涼投手


◎9日の準々決勝の予定◎
<悠久山>
①中越(10:00)村上桜ヶ丘
②十日町(12:30)開志学園

<佐藤池>
①新発田農(10:00)上越
②新潟県央工(12:30)加茂暁星

(取材・撮影・文/岡田浩人  撮影/坂井湧斗 情報協力/各地の皆様


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