【高校野球】中越と日本文理が決勝進出 北越と巻は第3代表決定戦へ

第131回北信越高校野球・新潟県大会は27日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで準決勝2試合がおこなわれ、中越と日本文理が勝ち、28日の決勝戦への進出と来月石川県でおこなわれる北信越大会への出場を決めた。敗れた北越と巻は北信越大会出場の残り1枠をかけて28日の第3代表決定戦を戦う。

中越×北越 中越の6番・治田丈選手 1回の適時三塁打を含む3打数3安打2打点の活躍

◎27日の準決勝の結果◎
①中越8-1北越(8回コールド)
北越 100 000 00  =1
中越 300 101 21× =8
(バッテリー)
北越:大塩、江村(4回~)、小林(7回~)-月橋
中越:上村、高井(8回2死~)-波方

②日本文理3-2巻
巻高 011 000 000 =2
文理 010 000 02× =3
(バッテリー)
巻高:長谷川-長島(高)
文理:川合、八幡(3回1死~)-山本


◎中越8-1北越(8回コールド)◎
中越が1回表に失策から失点したものの、1回裏に6番治田の適時三塁打で逆転。打線がその後も小刻みに加点した。守っては先発したエース左腕の上村が北越打線を8回途中まで散発4安打に抑えた。北越は2回以降3人で攻撃を封じられた。コールド勝ちした中越が2季ぶり25回目の北信越大会出場を決めた。

中越の先発①上村将太投手 7回3分の2を投げ1失点の内容


北越の先発①大塩悠太郎投手


北越の2番手で登板した⑪江村伊吹投手


7回裏、中越の1番・入澤武弘選手が右線適時二塁打で1点を追加


8回表2死から二番手で登板した中越⑩高井涼投手


決勝に進出した中越ナイン 2季ぶりの北信越大会出場も決めた

◇中越・本田仁哉監督の話◇
「(初回に)先取点を取られた後、(逆転の)治田の三塁打が大きかった。斎藤も結果が出て、打つべき選手が打つとチームが盛り上がる。前回の試合からもう一度『小さく、鋭く、センターへ』ということを改めて意識させた。(先発の)上村は少しバラつきがあり、3ボールになる回数がいつもより多かったが、そこを粘って投げ持ち味を出せたのではないか。(北信越出場を決めて)きょうで選抜へつながる北信越の出場権を得られたのは嬉しく思う。ただ経験をさせてもらっている選手がいる中で、この秋は優勝して上の大会に行こうと目標にしてきたので、あすはきょう以上に厳しい戦いになると思うが、力を合わせて頑張りたい」

◇逆転三塁打など3安打 中越・治田丈選手◇
「(初回の三塁打は)インコースの真ん中のボール。ここで追加点を取れば序盤で楽になると思ったので、来た球を打とうという気持ちで振った。詰まらずセンターライン方向へ返せてよかった。(夏はベンチ外れたが)きょうの一打席目にようなここで打てば楽になるというところで以前は打てなかった。自分の私生活も見直して、準備や片づけも率先して『全てが野球につながっている』という気持ちでやってきた。気持ちの面で大きくなれた。夏休みもこういう場面で打つために練習してきたので結果が出て嬉しい。(決勝も)自分の一本でチームに勢いを持っていける打撃をしたい」


◎日本文理3-2巻◎
日本文理が終盤まで巻の先発・長谷川の低めのスライダーに手を焼いたが8回に連打で逆転、辛勝した。巻は日本文理の先発・川合から序盤に2点を奪い、優位に試合を進め、日本文理を上回る10安打を放ったが、好機であと一本が出なかった。日本文理は3季連続30回目の北信越大会出場を決めた。

日本文理の先発⑬川合哲平投手


2回表、巻が8番・小林佑選手の右前適時打で先制


2回表、巻の長島高樹選手が先制のホームを踏む


3回表、巻が3番・長島大輝選手の左前適時打で1点を追加


3回途中からマウンドに上がった日本文理①八幡竜投手


巻の先発⑪長谷川智也投手 低めを丁寧に突き日本文理打線を最後まで苦しめた


8回裏、日本文理の1年生5番・捧颯人選手が中前適時打を放ち同点に


8回裏、日本文理が7番・多賀駿選手の中前適時打で逆転


逆転勝ちで北信越大会出場を決めた日本文理ナイン


健闘したものの惜しくも敗れた巻ナイン

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「苦しいね。打てなかった。低めのボールは捨てろと言っていたが・・・。(8回に同点打を打った)捧もその前の打席で低めに手を出した。7回からウチのペースだと言っていた。(投手は)八幡が粘って放ってくれた。1番にふさわしい投球をしてくれればいい。(夏の甲子園後)2試合しか練習試合ができなかったので、まだ選手の力を監督の自分がわかっていない。試合で使いながら力を計っている部分がある。(昨春から県内公式戦30連勝だが)もう十分。北信越大会に出られるだけで十分で、北信越の強いチームに胸を借りたい。あすは中越の胸を借りたい」

◇日本文理・捧颯人選手の話◇
「(8回の同点打は)そこまで自分のミスがあったので、そこで取り戻したい、絶対に返すという気持ちで打席に入った。低めの変化球を全部捨てて、高めに浮くボールを狙っていた。(けん制も二盗に成功したが)あそこは止まったらアウトなのでしょうがないと思って走った。大会前は調子が悪かったが、2年生の海津さんが練習の後の自主練習に誘ってくれて、そのおかげで打てたと思う。(持ち味は)初球から振っていかないとその打席は負けだと思っているので、初球から行くこと。(決勝は)つなぐ意識を持って、文理打線はどこからでもヒットが出るのでつなぐ打撃をして優勝したい」


◎28日の試合予定@ハードオフ・エコスタジアム◎
<第3代表決定戦>
①北越(10:00)巻

<決勝戦>
②中越(12:30)日本文理

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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