【高校野球】4回戦4試合 糸魚川、北越、新潟明訓、県央工がベスト8へ

第96回全国高校野球選手権・新潟大会は22日、4回戦4試合が2球場でおこなわれ、糸魚川、北越、新潟明訓、県央工の4校がベスト8進出を決めた。23日は悠久山で4回戦2試合が予定されている。ベスト8が激突する準々決勝は24日にハードオフ・エコスタジアムでおこなわれる。


悠久山
① 新潟明訓⑪漆原大晟投手 6回12奪三振の好投を見せた

◎22日の4回戦の結果◎
<鳥屋野>
①糸魚川1-0新潟商
糸魚川010 000 000 |1
新潟商000 000 000 |0

②北越6-1新発田中央
北越300 100 002 |6
中央000 010 000 |1

<悠久山>
①新潟明訓9-1豊栄(7回コールド)
豊栄000 000 1 |1
明訓070 200 × |9

②新潟県央工5-4長岡大手
大手010 201 000 |4
県央103 100 00× |5

◎鳥屋野① 糸魚川1-0新潟商◎

糸魚川①永野高裕投手


新潟商①佐藤睦投手

◇糸魚川・牛木晃一監督の話◇
1-0というのはうちの本来のゲームではない、今日は守り抜いた試合だった。もう少し序盤で打っていればもっと楽に勝てたかもしれないが、今日の試合は上出来。7回終わったころ、ストレートが浮いてので、永野が打たれたら吉田に代えようと話していた。ピンチを併殺でしっかり抑えてくれた。ファーストストライク、ファーストアウトを絶対に取ろうと永野、吉田に徹底して言ってきた。そこを怯まずに強気にストライクを取りにいっているのが大きい。何がなんでもエコスタに行きたい、という気持ちが強かった。攻めた守りができた。白嶺、海洋高校の分もという気持ちがある。春4回戦では北越に負けているので、もう一つ越えたい」

◇糸魚川・永野高裕投手の話◇
今日は内野手がヒット性のあたりもうまくさばいてくれて、自分のリズムで投げることができた。コースに投げ分けて、打たせて取ることができた。2番手に吉田投手がいるので、思いっきり投げることができる。みんなでエコスタに行くと決めて今まで練習してきた。私学は打撃が強い、甘い球を投げたらすぐ打たれると思うので、コーナーをついてしっかり投げたい」

◎鳥屋野② 北越6-1新発田中央◎

北越①山﨑嘉紀投手


新発田中央①相澤直人投手

◇北越・小島清監督の話◇
先発の山﨑は初回に一生懸命走って、真っ赤な顔でマウンドに上がった。軸足がつったみたいな感じで投げていて、狙ったところにボールがいっていなかった。後半は捕手の津野がうまく引き出してくれて、よく持ちこたえてくれた。新発田中央の相澤くんはタイミングを外すのが上手いピッチャーで警戒したが、こちらが先制できたことで有利に試合を進めることができた。(24日のエコスタに向けて)上位のチームは簡単に走らせてくれないので、バントの精度を上げられるようしっかりやっていきたい」

◇北越・山﨑嘉紀投手の話◇
「初回の走りで足がつってしまい制球が定まらなかった。その中でも野手がしっかり守ってくれた。自分のミスで点数を取られてしまったので、次の試合はそのようなことがないようにしたい。打撃も主軸を打っているにもかかわらず、初回のヒットだけだったので、もっとチームに貢献できるようにしたい。相手がどこであろうとチーム一丸となって勝ちにいく」

◎悠久山① 新潟明訓9-1豊栄◎

豊栄の先発⑨高橋楓雅投手


2回裏、新潟明訓の3番・本多凜太郎選手の中前適時打で2点追加


豊栄の2番手①曾田祐己投手


5番サードで起用された新潟明訓1年・秋葉悠選手 4打数2安打1打点の活躍

◇新潟明訓・本間健治郎監督の話◇
「何もない。7点取ったまではいいが・・・打線が上向かない。(初先発の)秋葉は十分。漆原はそこそこの出来だった。変化球がもう少し。(2番手で1失点の)渡邉直がああいう場面で出ていってあれではどうにもならない。それを主将が足を引っ張っているようでは・・・。野球になっていない。(準々決勝へは)やれることを全部やります」

◇新潟明訓・秋葉悠選手の話◇
「先発はアップ前に言われた。しっかりできるかなと思ったが、先輩に声をかけてもらい緊張がほぐれた。積極的にと思っていたので2打席目で結果が出てほっとした。(父親が明訓出身で)父の影響もあるが、明訓がやっているような野球がやりたいと思って進学した。セールスポイントは思い切りのいい打撃。甲子園に行きたい。そのためにできることをやりたい。力になれるよう頑張りたい」

◎悠久山② 新潟県央工5-4長岡大手◎

新潟県央工の先発⑪石橋健哉選手


長岡大手の先発⑩五十嵐征夫投手


1回裏、新潟県央工が3番池田誉志輝選手のスクイズで八木拳我選手が生還


指示を出す長岡大手・鈴木春樹監督(左) 4回戦は前任校との戦いとなった


3回裏、新潟県央工が2番・中村俊介の左越え二塁打で1点追加


新潟県央工の2番手①桑原涼投手


長岡大手の3番手①古川真斗投手


6回表、長岡大手は1、3塁から牽制悪送球で1点差に追い上げる


校歌を歌う新潟県央工の選手たち

◇新潟県央工・井口哲朗監督の話◇
「(鈴木前監督に)春以降、成長した姿を見せられたらと選手たちに言っていた。選手たちがよくやった。(4失策は)試合前からミスは出ると言っていたのでミスが出た後しっかりやろうと話していた。(準々決勝の相手の新潟明訓は)強いチーム。うちの選手たちも一戦一戦成長している。逃げずに臆せず勇気を持って戦おうという気持ち」

◇新潟県央工・渡辺貴之主将の話◇
「夏の大会の怖さを感じた。もっと攻めていかないと。相手の勝ちたい気持ちが伝わってきた。特に鈴木先生なのでそれが大きかった。後手に回って、勝っているけど今までと違うプレッシャーを感じた。勝てて良かった。ミスも次にいかすためのものとしたい。(明訓戦は)この経験をいかして当たりたい」

◆長岡大手・鈴木春樹監督の話◆
「前半の失点が大きかった。こちらはチャンスであと1本が出なかった。(県央の選手は)思い切ってバットを振ってくるなと思った。古川は5月末からの急造投手でよく投げてくれた。3年生は(自分の考えを)よく吸収しようとしてくれた。目の色を変えて野球をやってくれた。また1年を通して日常生活から野球に取り組みたい」

◎23日の4回戦の試合予定◎
<悠久山>
①上越(10:00)帝京長岡
②三条(12:30)関根学園

(取材・撮影・文/岡田浩人)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です