【高校野球】68チームが頂点目指す 春季県大会組み合わせ決まる

高校野球の春の大会「第148回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)」の組み合わせ抽選会が20日、新潟市秋葉区で行われ、68チーム(連合7チーム含む計80校)の組み合わせが決まった。優勝チームは6月3日から石川県で開催される北信越大会に出場する。

春季県大会は26日に開幕し、北支部と南支部に分かれて4球場で1~3回戦が行われる。ベスト16が激突する4回戦は5月5日、準々決勝は5月7日に行なわれる。順調に日程が進めば5月9日に準決勝、10日に決勝戦が長岡市悠久山球場で行われる。昨季までと同様に、優勝チームと準優勝チームは今夏の選手権新潟大会の第1、第2シードとなる。昨秋と今春の県大会上位チームにシードポイントが与えられ、その合計ポイントの上位チームから第3シード以降の夏のシード権が決まる。

◎春季県大会の組み合わせ表◎ ※新潟県高野連発表

組み合わせ抽選会は報道陣に公開して行われ、秋の上位チームから抽選くじを引いた。部員不足により連合チームとして出場するのは、敬和豊栄中条(敬和学園、豊栄、中条)、向陽万代羽茂(新潟向陽、万代、羽茂)、長農正栃(長岡農、正徳館、栃尾)、十総・塩沢(十日町総合、塩沢商工)、常総久(柏崎常盤、柏崎総合、久比岐)、分水・加茂農林(分水、加茂農林)、高商新井海洋(高田商、新井、海洋)の7チーム。欠場は白根、村松、松代の3校。

新潟市秋葉区で行われた組み合わせ抽選会 各監督がくじを引いた

今大会から新型ウイルス禍で自粛となっていたスタンドでの声出し応援が解禁となる。また事前に届け出ることで女子部員のボールパーソン、ノッカー、シートノック補助としての参加が可能になる。日本高野連がタイブレークの開始を延長10回からと決めたため、今大会から適用される。

新潟県高野連は大会を前に「観戦の際はできるだけ公共交通機関の利用を」と観戦者に呼びかけている。特に長岡市悠久山球場では駐車場スペースが限られているため、日程や対戦カードによっては「シャトルバスの運行も検討したい」とし、新潟市鳥屋野球場についても「協力をお願いしたい」と公共交通機関の積極的な利用を訴えている。

記者発表をする新潟県高野連の薄一俊会長(中央)と鈴木春樹専務理事(右)

さらに新潟県高野連と朝日新聞新潟総局は、7月6日に開幕予定の「第105回全国高校野球選手権記念新潟大会」で、ハードオフ・エコスタジアムで開催される準々決勝、準決勝、決勝の入場券について前売りチケットとなる「あさチケ」を導入すると発表した。窓口での混雑緩和や感染症対策、大会運営の負担軽減などが目的で、昨夏は甲子園での選手権大会のほか秋田県や神奈川県など5県で導入された。

パソコンやスマートフォンから朝日新聞の専用ホームページ「あさチケ」から予約し、新潟県内ではコンビニエンスストアのローソンで発券する。販売されるのは大人(一般)入場券のみで、入場料600円に加えて発券手数料220円がかかる。なお従来通り、球場の窓口での当日券販売も実施される。

(取材・撮影・文/岡田浩人)