【BCL】橋上監督が自主練習を視察 「キャンプまでに体づくりを」

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCで、今季から指揮を執る橋上秀樹監督(55歳)が20日、長岡市みしま体育館で行われている自主練習を視察した。オフ期間中に週一度行われている練習で、この日は地元出身選手や長岡市内でアルバイトをしている選手など10人が参加した。監督就任後、初めて選手たちと顔を合わせた橋上監督は「3月のキャンプまでにけがをしない体づくりを」と冬期間の体力づくりを呼びかけた。

練習終了後の選手にキャンプまでの意識について語る橋上秀樹監督(左端)

新潟アルビレックスBCの選手たちは例年、冬期間の12月から2月末まではアルバイトをしながら、それぞれが自主練習に励む。その中で週に一度、県内に残る選手たちが長岡市の体育館や室内練習場に集まり、メディシンボール投げやキャッチボール、打撃練習を行っている。

選手たちの体の動きを見た橋上監督は「報告は受けていたので、その確認。この時期しっかりやってもらえれば」と感想を話した。練習終了後は選手たちの前で指示を出し、「今の時点で伝えることは、まずは3月から予定しているキャンプ(全体練習)までに120%で体が動けるようなものを作ってほしい。少なくとも『走る、投げる、振る』の3つはできるようにしてくること。なぜなら野球の技術の習得には体の感覚で覚えることが大切で反復練習が必要だから。そのためには体力をしっかりつけることが大事になる。しっかり自分の体をいじめて、しっかりした体を作ってほしい」と激励した。

今季2年目となる投手の田村颯瀬(18歳・東京学館新潟高出身)は「去年は冬の間に体重が増えがちで春先に120%の力が出せていなかった。今季は自主練習をして、キャンプとオープン戦から120%の力を出せるようにしたい」と意気込みを示した。

年末までに長岡市に引っ越したという指揮官。「相談したいことは(無料通話アプリの)LINEなどで遠慮なくいくらでも送ってほしい。答えられない質問はないと思う」と選手に伝えた。「前回監督の時(2011年)も大雪だった。今年も大雪。コロナ禍もあり、長岡市にずっといるつもり。自主練習は時間の許す限り、見に来て、選手と話しをしたい」と意欲を示した。

ルートインBCリーグは4月開幕予定。新潟が今季所属する中地区は3月10日からキャンプ(全体練習)が始まり、4月10日から開幕する。

(取材・撮影・文/岡田浩人)