【BCL】開幕は黒星スタート 無観客で公式戦開催

独立リーグのルートインBCリーグは20日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で約2か月余り遅れて開幕した。新潟アルビレックスBCは新潟市のハードオフ・エコスタジアムで信濃グランセローズと対戦し、2対4で敗れた。新潟は4年連続で開幕戦を黒星スタートとなった。

8回裏、適時三塁打を放った新潟の主将・内藤晃裕(大体大)が次打者の内野ゴロの間に生還し、2-4と追い上げる

◎20日の試合結果◎
<ハードオフ>
新潟2-4信濃


(バッテリー)
信濃:○佐渡(1勝)、S高井(1S)-松井
新潟:●海老塚(1敗)、田村、中園、木原田、大竹-齋藤、奥田
(三塁打)
信濃:田島(5回)
新潟:内藤(8回)
(本塁打)
信濃:ヘイドーン1号(6回・ソロ)

◎試合内容◎
試合は無観客で開催された。新潟は先発の海老塚耕作(函館大)が3回まで1人の走者も許さない好投を見せていたが、4回に先制を許すと5回にも2失点。2番手で登板した新人の田村颯瀬(東京学館新潟高)はソロ本塁打を浴びた。新潟打線は信濃の先発左腕・佐渡俊太に7回まで散発4安打に抑え込まれた。8回に内藤晃裕(大体大)の適時三塁打などで2点を返したが、後続を抑えられた。

新潟の先発・海老塚耕作(函館大)は初の開幕投手。3回までパーフェクトだったが、4回、5回と失点した


新潟の2番手・新人の田村颯瀬(東京学館新潟高)は先頭打者に一発を浴びたが、その後、連続三振を奪ってデビューを飾った


4年連続で開幕戦を落とした新潟。無観客試合で行われた

◆新潟・清水章夫監督の話◆
「新潟のどのスポーツも大会が開催されていない中、こうやって野球ができたことは感謝の気持ちでいっぱい。(無観客は)寂しいが、オープン戦も無観客だったので選手は違和感なく入ってくれたと思う。(試合は敗れたが)海老塚は3回まで全力でいってくれて、4回に1点、5回に2死から2点を失った。去年は抑えで、先発の5~6回を投げる難しさを感じてくれたと思う。次からはやってくれると思う。中継ぎの田村も先頭に本塁打を打たれたが、高卒と思えない投球だった。あしたにつながる投球だった。これからも選手みんなにチャンスを数多く与えたい。勝ち負けはつきものだが、1つの負けで学んで3つ4つ勝てるチームだと思っている。きょうの敗戦を良い方向にとらえて、あしたからの選手の頑張りに期待したい」

◆先発で敗戦投手となった新潟・海老塚耕作投手の話◆
「久しぶりの先発だったがマウンドでは楽しむことができた。去年はサポーターの声援があってのマウンドだったが、きょうは孤独感を感じ、サポーターの声援は力になったんだなと改めて感じた。きょうの悪い所は要所で捕手の意図をくんで投球できなかったところが失点につながった。まだ技術が足りなかった。開幕先発は4月に言われていたので、ずっと強い気持ちとモチベーションで取り組んできた。自粛期間中は現状維持よりもレベルアップをできるように取り組んできた。きょうはいいところもあったが、悪い点が敗戦につながったので次にいかしたい」

◆新潟・内藤晃裕主将の話◆
「(約2か月遅れの開幕だったが)素直に野球ができることがうれしかった。きょうの負けは次につながる。(8回の適時三塁打は)得点がない中で、誰かが打てば流れが来ると思って打席に入った。常に打席に入る前は打てると言い聞かせている。(無観客は)オープン戦もやっていたので対応できた。お客さんの声はグラウンドに届く。それがなかったのが寂しい。(主将として選手に)全員が勝ちにこだわろうと話した。負けたことをひきずらず、あすに切り替えたい。(あすも信濃戦だが)やられたらやり返すだけ」

(取材・撮影・文/岡田浩人)