【NPB】ヤクルト鈴木を激励 「いずれ守護神に」と決意語る

東京ヤクルトスワローズの鈴木裕太投手(19・日本文理高出身)のプロ入り後初めての激励会が8日、新潟市秋葉区で開催された。ヤクルトを応援する「新潟支燕会」が主催し、県内外から約130人が集まった。来季からヤクルト初のGM(ゼネラルマネージャー)に就任する小川淳司前監督(62)がゲストとして来県し、鈴木投手に対し「身近な目標を明確にし1つ1つクリアを」とアドバイスを送った。鈴木投手は「二軍で結果を出し、来季は一軍で初登板を目指す。そしていずれヤクルトの守護神に」と決意を話し、会場から大きな拍手が送られた。

GM就任が決まっている小川淳司前監督(左)を前に決意を話す鈴木裕太投手

新潟市秋葉区は旧新津市時代から「鉄道の町」として知られ、旧国鉄時代からスワローズファンが多い。1999年のドラフト会議でヤクルト入りした秋葉区出身の元投手・本間忠氏(42)以来、10年ぶりに新潟からヤクルト入りした鈴木の応援と、古くから支燕会と縁のある小川前監督の慰労とGM就任祝いを兼ね、激励会は開催された。

鈴木は入団1年目の今季、ファームで15試合に登板し0勝2敗で防御率8.38の成績だった。4月17日の西武戦でデビュー戦で自己最速となる153キロをマークして以来、中継ぎとして4試合連続で無失点投球と上々のスタートを見せた。しかし5月23日のDeNA戦で相手打者に頭部死球を与えてしまい、途中退場となった。そこから調子を崩してしまい、約2か月の間で登板が1試合と激減。7月20日以降、11試合に登板したが、自信のあった直球が走らないなど、プロ1年目は苦い思いも経験した。

4月17日のイースタン西武戦でデビュー 153キロの直球を投げ込んだ

激励会の冒頭であいさつした鈴木は「今季は苦しいシーズンで、思うようなプレーができなかったが、来シーズンへしっかり練習したい。来年はエコスタジアムでDeNAと3連戦があり、その時は一軍で新潟に帰ってこれるよう頑張りたい」と意気込みを話した。

小川前監督は「今季は成績が最下位に終わってしまい、応援していただいた皆さんに申し訳ない。ただ来季は高津(臣吾)監督のもと、今季より上に、そして優勝争いに鈴木くんが戦力となって力になってくれるものと期待している」と話した。

小川前監督には監督退任とGM就任を祝い「感謝状」が贈られた

激励会の後半に行われたトークショーでは鈴木と小川前監督が壇上に上がった。小川前監督は今季を振り返り、「開幕後は順調に来ていたが5月中旬からの16連敗が全てだった。連敗中は何をやっても負の連鎖に陥って脱出できなかった」と述べた。来季は球団初のGMに就任するが、「チーム編成がメインで、チームの運営にも関わる。スカウト活動にも関わるので新潟でいい選手の情報があったらぜひいただきたい。ドラフト指名するかどうかは別ですが」と話し、会場から笑いが起きた。

鈴木について小川前監督は「しっかり土台づくりをすることが大前提。一軍で活躍することは誰もが思うことだが、そういう状況になった時に力を発揮できるような準備をすることが大事」と話し、「球が速く、球速をいかした投球が大事。今年1年間、プロの世界を肌で感じたことを来年に向けて自分がどういうスタイルでいくのかを考え、自分の夢や目的と、そこを達成するための身近な目標を明確にして、1つ1つクリアしてほしい」とアドバイスを送った。

鈴木は今季について「2月のキャンプで体調を崩したり、シーズン中も肩に違和感を感じて離脱したり、ケガや体に対しての気遣いが先輩たちと違った。ケガをしない体づくりが大切だと感じた」と振り返った。

鈴木投手にファンから花束が贈られた

その上で来季に向けて「シーズンを通して投げ切ることを意識したい。まずは二軍で結果を出し、少しでも一軍へ呼んでもらえるよう頑張りたい」と2年目への抱負を話した。今後の目標について「来シーズンに一軍初登板を果たし、長期的な目標として、いずれヤクルトの守護神になりたい」ときっぱり決意を話すと、会場が歓声と拍手で沸いた。

集まったファンは支燕会の音頭のもと、得点シーンで恒例となっている“東京音頭”をオルガンの生演奏付きで披露。小川前監督も「野球人口が減っている中、これだけ人が集まるのはうれしいこと。新潟はゆかりがあり、ファンの温かさを感じる」と感謝の言葉を述べた。鈴木も「地元の人からこれだけ応援されているんだと感じ、期待に応えなければいけないと思った」と来季へ決意を新たにしていた。

おなじみ“東京音頭”で盛り上がる参加者たち 県内外から130人が集まった


◎鈴木が小学生に指導「自分を見て、野球を始める子が増えてほしい」◎

野球教室で小学生に指導する鈴木投手(左)

激励会の前に、鈴木投手の野球教室が新潟市秋葉区の阿賀小学校体育館で行われた。講師には鈴木投手のほか、元ヤクルトの本間忠氏が務め、秋葉区と近郊の学童チーム5チーム、約80人の小学生が指導を受けた。

鈴木はキャッチボールの際の意識として、「足を真っすぐ前に踏み出すことが大事」と身振りを交えて指導。本間氏はボールの握りの基本や手首の使い方など、基本的な動きを教えた。

元ヤクルト投手の本間忠氏 小学生に基本的な動きを指導した

最後は鈴木が参加した小学生全員にノックを打ち、約2時間の野球教室を終えた。終了後、取材に応じた鈴木は「(野球教室は)初めてで、何を教えればいいのかわからないこともあったが、ちゃんと話を聞いてくれてやりやすかった」と安どの表情を見せ、「来季は新潟で試合もあるので、自分の活躍を見て、野球を始めたり、野球を続けてくれる子どもが出てきてくれたらうれしい」と話した。

即席のサイン会では子どもたちによる長蛇の列ができた

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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