【高校野球】日本文理 決勝進出ならず 北信越大会・準決勝

「第138回北信越高校野球大会」は4日、石川県立球場で準決勝2試合が行われ、日本文理(新潟1位)が佐久長聖(長野1位)と対戦し、6対7で敗れた。日本文理は4年ぶりの決勝進出を狙ったが、終盤に逆転負けで敗退した。7月7日に開幕する「第100回全国高校野球選手権・新潟大会」前の公式戦はこれで全て終了した。各校は約1か月後に迫った夏の大会へ、最後の練習に汗を流すことになる。

4回表、日本文理は佐藤魁星の左越え2点適時二塁打で一時は逆転したが・・・

◎4日の準決勝の試合結果◎
<石川県立>
②日本文理6-7佐久長聖
文理 100 500 000 =6
長聖 020 200 30 × =7
(バッテリー)
文理:南、小林郁、新谷-佐藤魁、佐藤旭
長聖:小嶋、古川、和田-小山
(二塁打)
文理:藤石(4回)、佐藤魁(4回)
長聖:堀北(2回)、小山2(2回、8回)、上神(7回)

日本文理の先発⑱南隼人(2年)6回を投げ5安打4失点の内容だった


1点を追う日本文理は4回表、藤石和寿の適時二塁打で同点に この後逆転に成功


終盤に逆転を許し敗れた日本文理 3位表彰を受ける

◆日本文理・鈴木崇監督の話◆
「(相手)投手が代わってからの打撃で、相手の3年生の意地が見えた。ウチはミス、ミスという形だった。野球にミスは付き物で、なくすことはできないが、最小限に抑えることの大切さを肌身に感じたことが負けの薬になるのでは。(投手は)6回までは南で、小林郁に代わって先頭の死球の形が、ここという時に出た。鈴木、新谷にも言えるが、投手陣として先頭打者を抑えることが大事。(新谷は)相手も打ったのは四番。力と力の対決の中でまだ足りなかった。そこは本人が受け止めて夏までに練習に臨んでくれると思う。大会を通しては鈴木の成長と新谷の復調で2本柱となってくれればと思っていた。南が出てきて、川野邊、小林郁と登板機会があってよかった。長丁場の連戦でも体調を崩す選手が誰もいなかったので、そこは評価したい。(攻撃で)佐藤魁は結果を出してくれた。いい一打だった。1、2年生にしっかりやっていれば試合に出れるという希望を与えた。夏へ向け3年生も一体となってやれる。(夏へ向けて収穫と課題は)金沢学院、坂井、佐久長聖と練習試合でもやっていないところと、3連戦だったが経験できたのはよかった。夏にしっかりと臨める布陣で20人を選びたい」

4回に逆転打を放った日本文理・佐藤魁星選手の話◆
「きのうの試合後に監督から先発を言われた。やってやろうという気持ちと、初の公式戦出場で不安、重いものがあった。(4回は)南の調子が良くない中、配球でカバーできず、何とか取り返そう、甘い球を振って行こうという気持ちだった。打ったのは直球。打撃には自信がなかったが気持ちで何とかしようと思った。4点リードしていたが、自分が落ち着けなかった。無駄な失点があった。野球面でも私生活がこういう場面で出てしまう。逆転される流れを作ったのは自分たち。私生活も含めしっかりして、この経験をいかしたい」

◆日本文理・米山滉人主将の話◆
「反省を挙げればきりがない。野球以外の部分で自分たちの中で甘えていた部分がいくつかあったので、そこが一番の反省。野球の試合ではない部分がきょうの試合で出た。自分たちは夏2連覇を目指し、春の北信越は石川で4連勝するということを監督が問い掛け続け、この大会を過ごしたが、得たものもあった。ウチは鈴木と新谷という二本がいる。打者陣が投手を助けられれば。これをいいステップにして、甲子園で勝つことをイメージして今後の練習に取り組みたい」


①星稜10-5高岡商
星 稜 203 100 004 =10
高岡商 000 100 400 =5
(バッテリー)
星 稜:竹谷、寺沢、山口、奥川-山瀬
高岡商:大島、井上、山田、安藤-筏

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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