【高校野球】日本文理は完勝 関根学園は北信越初勝利 北信越大会開幕

第138回北信越高校野球大会が2日、石川県金沢市の2つの球場で開幕し、北信越5県の代表12校が春の王者を決める戦いが始まった。新潟県からは日本文理(新潟1位)と関根学園(新潟2位)が出場。日本文理は7対1で金沢学院(石川3位)を、関根学園は5対2で福井商(福井2位)を、それぞれくだして準々決勝に進んだ。関根学園は北信越大会初勝利を飾った。3日は2球場で、準々決勝4試合が行われてベスト4が決まる。日本文理は坂井(福井1位)と、関根学園は春のセンバツベスト8の星稜(石川1位)と、それぞれ対戦する。

北信越大会での初勝利を挙げ、喜ぶ関根学園のナイン

◎2日の1回戦の試合結果◎
<金沢市民>
①関根学園5ー2福井商
福井商 000 000 011 =2
関 根 100 004 00 × =5
(バッテリー)
福井商:加藤、小林勇-北川、藤井
関 根:西本、碓井、小山、西本-玉木
(二塁打)
関 根:高橋渓(2回)
(三塁打)
関 根:小沼2(1回、6回)、櫻井(6回)

関根学園の先発①西本航紀 7回まで被安打3、無失点と好投


1回裏、関根学園は茅野仁英の中前適時打で先制


6回裏、1点を追加した関根学園は小沼尚輝の右中間三塁打でさらに2点を追加


9回表、2度目の登板となった西本(右)は140キロをマーク。勝利を喜ぶ

◇関根学園・安川巧塁監督の話◇
「西本を外野に下げて、投手に戻すことは夏にも考えなければならないこと。(8、9回は)碓井、小山で終わるのかなと思ったが、(満塁で)一番に回ったので西本を投入した。(北信越初勝利で)もう少し気持ちのいい勝ち方をしたかったが、ウチらしい。(初回に先制して)攻撃は県大会は強行したが、きょうはリードを取りたくてバントをした。もう少し強気でもよかった。(高橋渓は)大会で結果を残す選手。(三塁打2本の小沼は)初回の三塁打の後に雑な打撃をして、『初回の打撃は忘れろ』と話したら6回に打ってくれたのでよかった。あの追加点は大きかった。(あすの星稜戦へ)やれるだけでも勉強になる。どれだけできるか、ウチらしい締まった試合にしたい」

◇関根学園・西本航輝投手の話◇
「立ち上がりから自分のペースで、出だしから飛ばすことができた。直球が走っていた。(140キロの計測は)公式戦で初めて。相手打者が最初は直球狙いだったが、途中から変化球狙いに変わってきたので直球で押した。(交代後も)監督からピンチになったらあるぞと言われていたので、気持ちを切らさずに(ライトで)守っていた。」

◇2本の三塁打を放った関根学園・小沼尚輝選手の話◇
「北信越3回目で、3度目の正直で絶対に勝とうと思っていた。(初回の三塁打は)直球狙いで直球が来た。(6回の2点適時三塁打は)直球狙いで、速球対策の練習をしてきたことができた。(冬は)打てなかったのでスイング量を増やしてしっかり振り込んできた。あすの星稜戦もいい試合ができるよう、食いついて粘り強くやっていきたい。味方が点を取ってくれることを信じて粘り強く投げた結果、6回に得点できて、そこから気を楽にして投げることができた。あすも先発でいく。今大会の目標は星稜とやることだった。甲子園ベスト8のチーム。どういう戦いができるか楽しみ」


<石川県立>
②日本文理7-1金沢学院
日本文理 101 003 110 =7
金沢学院 000 010 000 =1
(バッテリー)
日本文理:鈴木、川野邊、小林郁、新谷-佐藤旭
金沢学院:田中、山下、御影池-中
(二塁打)
金沢学院:角尾(2回)

6回表、日本文理の先川大智が満塁から左前2点適時打を放つ 先川は4安打2打点


6回表、続く鈴木裕太の適時内野安打でさらに1点を追加

◇日本文理・鈴木崇監督の話◇
「先制したのはよかったが、そこからの追加点がなかなか・・・満塁での残塁など、硬さという言葉で表しておく。(5回に1点差になったが)バッテリーミスで、打たれていないので。6回はもう1点2点というところだったが、5点まではキーだと話している。(鈴木裕太は)パスボールの前までは、全体的にスライダーを含めよかった。投手を5人入れているので、6回から1人1イニングでもと思ったが、5回に取られたのでもう1回行かせた。(打撃は)打つべき球とまだ打たされている球があった。こういうタイプにもしっかりと対応できるようにしたい。(内野手のポジションを変えた意図は)動きがよりいい方を選んだ。長谷川はヨコの動きがいい、長坂はセカンドを野球人として学習してほしい、米山はサードでチームを引っ張ってもらいたい。(あすへ)鈴木も100球以内に抑えた。新谷も投げて、徐々に上げて5人でしっかり投げてくれれば」

◇4安打の日本文理・先川大智選手の話◇
「まだ完璧ではない。(6回の適時打は)打ったのは直球。変化球投手だったが、直球に張っていた。少し詰まったが振り抜いたのでヒットになった。あの回はどうしても追加点がほしかった。(好調の要因は)特別なことはしていないが、打ち方ではなく、打つべき球を意識している。それがこの春しっかりできてきたのでは。足を上げるフォームからすり足にして、目線をブラさないようにしている。長打よりはショートやセカンドの頭を越える強い打球を意識している。(あすへ)目標は4連勝して、そのまま夏に繋げること。やるべきことを変えず、しっかり繋いで点を取り、勝ちたい」


◎その他の2日の試合結果◎
<石川県立>
①日本航空石川5-2富山商
航 空 301 000 100 =5
富山商 000 002 000 =2

<金沢市民>
②金沢1-0上田西(延長11回)
金 沢 000 000 000 01 =1
上田西 000 000 000 00 =0


◎3日の準々決勝の試合予定◎
<石川県立>
①星稜(10:00)関根学園
②金沢(12:30)高岡商

<金沢市民>
①佐久長聖(10:00)日本航空石川
②日本文理(12:30)坂井

(取材・撮影・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)


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