【高校野球】ベスト8が出そろう 春季県大会・4回戦8試合

第138回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)は5日、3球場で4回戦8試合が行われ、ベスト8が出そろった。昨秋優勝の日本文理は十日町に大勝。上越は新潟を終盤突き離した。加茂暁星は長岡工との打ち合いを制した。昨秋準優勝の中越は3本塁打で村上桜ヶ丘に快勝した。長岡大手は中盤、新発田商から効果的に得点を重ねた。糸魚川は粘る五泉を延長で振り切った。関根学園は開志学園に終盤逆転勝ち。新発田は高田北城に延長の末に競り勝った。準々決勝は6日、長岡市・悠久山球場と柏崎市・佐藤池球場で行われる。

佐藤池①中越9-2村上桜ヶ丘
7回裏、中越の坂井翔太がこの試合2本目の本塁打となる3ランを放つ

◎5日の4回戦の試合結果◎
<悠久山>
①日本文理11-1十日町(5回コールド)
文 理 140 06 =11
十日町 000 01 =1
(バッテリー)
文 理:鈴木、新谷-佐藤
十日町:長井、中町-西川
(二塁打)
文 理:佐藤(2回)、上野(5回)、相場(5回)、先川(5回)
十日町:関口(5回)

②上越11-6新潟
上越 041 001 131 =11
新潟 020 130 000 =6
(バッテリー)
上越:竹田、土井、清水、小俣-二井
新潟:竹石、桐本、熊倉-横山
(二塁打)
上越:大平(1回)、二井(9回)
新潟:竹石2(2回、5回)、木村2(2回、5回)
(三塁打)
上越:大平(8回)
(本塁打)
上越:竹田(2回・2ラン)

③加茂暁星13-9長岡工
長岡工 016 000 020 =9
暁 星 130 032 40 × =13
(バッテリー)
長岡工:五十嵐、小幡、中村-鈴木
暁 星:竹林、白勢、田代-宮本
(二塁打)
長岡工:田原(2回)、佐藤(3回)、太刀川(8回)、鈴木(9回)
暁 星:荒木(2回)、平瀬(2回)、目黒(6回)
(三塁打)
長岡工:鈴木(3回)
暁 星:白勢(5回)
(本塁打)
暁 星:平瀬(7回・3ラン)

<佐藤池>
①中越9-2村上桜ヶ丘(8回コールド)
桜丘 000 020 00 =2
中越 000 300 33 =9
(バッテリー)
桜丘:松井、広井-中山
中越:山本-小鷹
(本塁打)
中越:長岡(4回・ソロ)、坂井2(4回・ソロ、7回・3ラン)

◇中越・本田仁哉監督の話◇
「坂井の2本塁打が大きかった。2本目は風もあったが、しっかりどの球をどこに打つか狙って行けと言ったが、よく振れた結果、ああいう打球になった。打線はもっと早め早めの対処、修正が必要。それをやろうとする意識はいい方向で出ていた。守りでは全体を通して相手にビッグイニングを作らないようにと言っていた。3点目をやらないようにと話していたが、2点取られた5回も無死満塁を2点で凌ぎ、冷静に試合を作ることができた。山本と小鷹のバッテリーがよく考えた。山本は一昨日、昨日といい球を投げていたので失点は計算できると考えていた。ただ欲が出て力みだして打たれた部分もあったので反省してほしい。(ベスト8進出だが)まず4つの角(ベスト4)はしっかり取りに行きたい。そういう意味では明日の試合はこのトーナメントの節目と思う」

◇2本塁打の中越・坂井翔太選手の話◇
「1打席目にチェンジアップを打たされ、2打席目もそのチェンジアップで来るだろうと思い狙っていた。(直前の打席で本塁打を打った)長岡が引っ張ったので、自分は素直にセンターへ返そうと思っていたが、内角だったので引っ張った。2本目はスライダー。風がなかったらレフトフライだったと思う。この大会はボールがよく見えている。ここからは投手のレベルも上がってくる。調子を崩さず、いかに球についていくか集中してやっていきたい」

②長岡大手8-1新発田商(8回コールド)
新発田商 010 000 00 =1
長岡大手 100 033 01 =8
(バッテリー)
新発田商:小林駿、小林慧、廣川太-石井
長岡大手:安達、渡邊-堀井
(二塁打)
長岡大手:山口(1回)、菊地(4回)、芝(5回)
(三塁打)
長岡大手:木倉(6回)、渡邊(7回)
(本塁打)
長岡大手:木倉(8回・ソロ)

◇長岡大手・鈴木春樹監督の話◇
「勝ち上がってくる投手にはそれなりに仕掛けがある。(四番の)木倉は経験値がある分、そういう仕掛けがあっても打てたが、(五番の)石黒はいい勉強になったのでは。思ったよりも投手のボールが来ていた。安達は一昨日、昨日と雨の中、ブルペンで指導した。後半はよかったのでは。制球がよくなった。中越はここぞの打撃、小技、畳み掛けてくる攻撃が脅威。秋は中越に打てずに負けて、中越の投手陣を打つために努力をしてきた。あすは大きな財産にしたい。ウチの打線が中越の投手を打てるかどうか。胸を借りるつもりで頑張りたい」

◇長岡大手・木倉碧之介選手の話◇
「(本塁打は)高めの直球。弾道がよく、行ったかなと思った。公式戦2本目。この冬はチームとしてウエートトレーニングに励んで行こうということで、トレーニングをしたが、食事でタンパク質を摂るようにしたり、授業の合間におにぎりを食べたり、食事に気をつけて体重を増やした。65キロから75キロに増えた。打球が飛ぶようになったが、逆に力を抜いていい打ち方ができるようになった。(次戦の中越戦は)冬は中越に勝つと皆で言ってきた。いつも通りにやりたい。守備でしっかり抑え、打撃で力を抜くことを意識したい」

③糸魚川6-4五泉
糸魚川 000 102 100 2 =6
五 泉 000 010 201 0 =4
(バッテリー)
糸魚川:渡辺勝、伊倉-伊藤想
五 泉:岩城、加藤-菅
(二塁打)
糸魚川:岡﨑(7回)、山崎(8回)、細井(10回)
五 泉:加藤(7回)、菅(9回)

6回、糸魚川の八番・細井拓朗が2点適時打を放つ 細井は3安打3打点の活躍

◇糸魚川・伊藤修監督の話◇
「投手の代え時が難しかった。(勝ち越し打の八番・細井は)昔は引っ張る選手だったが、上手くセンター中心に打てるようになってきた。もともと体の大きな選手で当たれば飛ぶ。(一番伊藤は)もともとは四番だが、打線に勢いをつけるため一番に置いている。(ベスト8進出で)もともと力はある選手たちだったが、秋はミスから大量失点し負けてしまった。練習試合を通じてもいいチームだと思っていたが、なかなか勝つ経験がなかったが、雰囲気がよく、諦めない姿勢が春の結果につながり、自信につながってきた。(次戦の関根学園戦は)連戦になってきているが持っているものを100%出してほしい」

◇勝ち越し打含む3安打3打点の糸魚川・細井拓朗選手の話◇
「延長10回の打席は行けると思ったので、とにかくストライクが来たら振り抜こうと思っていた。そうしたら飛んでくれた。打ったのはインハイの真っすぐ。当たった瞬間、行ったと思った。(当たっているが)楽しい。チームの雰囲気もよく、ベンチに入っていないメンバーも一生懸命応援してくれて、打席でも応援が聞こえる。みんながチームのためにやっている。4月に指導を受けた外部コーチから『手から行け』と指導され、バットが出るようになり調子がよくなった。八番という打順も好き。(次戦へ)自分のできることを1つずつやり、チームに貢献できれば」

<三条パール>
①関根学園5-3開志学園
関根 000 000 500 =5
開志 020 000 100 =3
(バッテリー)
関根:西本-玉木
開志:川端、佐藤-西川
(二塁打)
開志:星野(2回)、藤原(7回)、西川(7回)
(三塁打)
関根:高橋(7回)
開志:高野(8回)
(本塁打)
開志:西川(2回・2ラン)

②新発田6-5高田北城(延長10回)
新発田 000 050 000 1 =6
北 城 002 200 010 0 =5
(バッテリー)
新発田:新田、当摩-鈴木
北 城:小林、熊木-安田
(二塁打)
新発田:田内(3回)、増子(9回)、当摩(10回)
北 城:熊木(4回)
(三塁打)
北 城:小林(4回)、熊木(8回)


◎6日(日)の準々決勝の予定◎
<悠久山>
①日本文理(10:00)上越
②加茂暁星(12:30)新発田

<佐藤池>
①長岡大手(10:00)中越
②関根学園(12:30)糸魚川

(取材・撮影・文/岡田浩人 情報協力/各地の皆様)


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