【高校野球】来春選抜目指し 北信越高校野球新潟県大会始まる

第129回北信越高校野球・新潟県大会が86チーム(連合2チーム)が参加して5日開幕した。5日は1回戦14試合が予定されていたが、雨のため全6会場で試合開始時間が遅れ、4試合が6日に順延となった。大会は来春選抜甲子園の出場校選考の重要な資料となり、上位3チームが10月12日から福井県でおこなわれる北信越本大会に出場できる。

悠久山球場の第1試合・中越×十日町の試合前挨拶

◆5日の試合結果◆
1回戦
<鳥屋野>
①東京学館新潟9-2万代(8回コールド)
②佐渡8-0新潟北(7回コールド)
③白根12-4阿賀野(7回コールド)

<五十公野>
①新発田農15-0敬和学園(5回コールド)
②村松(6日に順延)五泉

<みどりと森>
①新津南4-0新潟第一(試合終了)
②加茂暁星4-3加茂農林(試合終了)

<三條機械>
①高田農8-3栃尾(試合終了)
②吉田(6日に順延)高田

<悠久山>
①中越6-3十日町(試合終了)
②松代・堀之内(6日に順延)長岡

<佐藤池>
①新潟産大附10-0川西(6回コールド)
②十日町総合6-2小千谷西(試合終了)
③長岡農(6日に順延)糸魚川

◇終盤に逆転の中越 「一戦一戦強くなりながら戦う」◇
十日町  100 000 101  3
中 越  000 000 06×  6

中越と十日町の今夏4回戦でも対戦した上位常連校同士の試合は、十日町が初回1、2塁の好機にサード悪送球の間に1点を先制した。1回表、三ゴロ悪送球の間に十日町の二塁走者・二瓶旭選手が先制のホームイン

その後は、中越の2年生・星佳孝、十日町の1年生・高橋克幸の両先発投手の投げ合いが続いた。中越の先発・星佳孝投手

十日町の先発・高橋克幸投手

試合が動いたのは7回表、十日町がヒットの走者を犠打で2塁に送り、1番小野塚隼人が左越適時二塁打で1点を追加した。

7回表、十日町の小野塚隼人選手が適時二塁打を放つ

十日町の先発・高橋克の前に無得点で抑えられてきた中越は8回裏、2本のヒットで1死1、2塁の好機を作ると、2番小野育央が右中間を破る2点適時三塁打で同点に追い付くと、3番主将・小川裕也の中前適時打で勝ち越し。さらにこの回3本のヒットと悪送球で3点を加え、試合をひっくり返した。十日町は9回に1点を返したが後続を断たれた。

8回裏、中越・小川裕也主将が勝ち越し適時打を放つ

中越の小川裕也主将は「小野がいい当たりを打ってくれた。(8回の勝ち越し打は)いい所に落ちてくれた」と安どの表情。8月2日に水害で被害を受けた長岡市乙吉地区の復旧ボランティア作業を手伝った際に地域の人たちから「次こそ甲子園に行って欲しい」との声援を受け、小川主将は「気持ちの励みになった」という。

中越の本田仁哉監督は試合後、「経験の浅い新チームで、こうやって一戦一戦強くなりながら戦っていきたい。前半は打線に当たりがなかったが、後半はバットを短く持って投手の足元に返すような意識で、と指示した。小野の1本が大きかった。星は走者を出しても粘る、持ち味の投球ができたと思う。反省点を修正しながら一戦一戦経験を重ねていきたい」とコメントした。

◇6日の試合予定◇
<鳥屋野>
①10:00新津工×新潟東  ②12:30中条×豊栄

<五十公野>
①9:00村松×五泉 ②11:30新発田×新発田商 ③14:00村上桜ヶ丘×新津

<三條機械>
①10:00吉田×高田

<悠久山>
①9:00松代・堀之内×長岡 ②11:30長岡高専×長岡向陵 ③14:00長岡大手×塩沢商工

<佐藤池>
①9:00長岡農×糸魚川 ②11:30高田商×久比岐 ③14:00海洋×有恒・安塚・柏崎総合

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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