【高校野球】春季県大会の組み合わせ決まる 83チームが参加

高校野球の春の大会となる「第136回北信越高校野球・新潟県大会(春季県大会)」の組み合わせ抽選会が20日、新潟市のユニゾンプラザで行なわれ、連合3チームを含む参加83チーム(90校)の組み合わせが決まった。県大会は28日に開幕し、順当に日程が進めば5月14日に長岡市悠久山球場で決勝戦が行なわれる。上位4チームは6月3日から新潟県で開催される北信越大会に出場する。

新潟市のユニゾンプラザで行われた組み合わせ抽選会の様子

大会は6球場で開催され、1~3回戦までは北支部、南支部同士の対戦となる。部員不足で欠場となるのは西新発田1校で、連合チームとして出場するのは向陽黎明(新潟向陽、阿賀黎明)、常総川久(柏崎常盤、柏崎総合、川西、久比岐)、松堀有安(松代、堀之内、有恒、安塚)の3チーム。

◎春季県大会の組み合わせ表◎ ※新潟県高野連発表のトーナメント表


◎春季県大会の見どころ◎

<左上のヤマ>
昨秋の優勝校で投打ともにハイレベルな日本文理がこのブロックの軸。1回戦の新発田農×新潟は好カード。新潟の森田豪は投打のキーマン。新発田農の投手・渡辺拓朗も安定感がある。糸魚川白嶺の綱島龍生はプロスカウトが注目する好打者。長岡大手は番場広野、堀健太の両右腕を中心の守備からリズムを作る。柏崎シニアで全国大会12度出場の吉野公浩新監督率いる新潟産大附の戦いぶりも注目。打撃が活発な北越、長身右腕・菊地大稀擁する佐渡も力がある。

<左下のヤマ>
昨秋ベスト4の上越はエース高波力也の出来がカギを握る。糸魚川は2年生が多いが投打にまとまりがある。佐渡総合はエース左腕の石川優哉を中心に粘り強い戦いが身上。新潟江南は腰のケガから復帰した大型左腕・平野司の投球に注目。ノーシードだが開志学園は投打に力のある選手が多く、新潟明訓は打撃が活発で投手陣の成長が上位進出のポイントとなる。新潟南は田村一眞と真輝の双子バッテリーがチームの中心。高田北城の投手陣は安定感がある。

<右上のヤマ>
昨秋ベスト4の関根学園、ノーシードながら昨夏のレギュラーが全員残る加茂暁星が軸。関根学園は攻撃に力があり、冬場の投手陣の成長度合いに注目。加茂暁星も打線が活発で、投手陣も宮島拓斗を中心に経験豊富。新発田中央は2年生が多いが、繋ぐ打線に磨きをかける。新発田南の捕手・シセ大輝は強肩強打の注目捕手。新潟県央工は打線に力がある。帝京長岡、長岡工も投打にまとまりがあり上位をうかがう。昨秋は初戦敗退だった新潟工も力がある。

<右下のヤマ>
秋準優勝の村上桜ヶ丘、夏3連覇を目指す中越が軸となる。村上桜ヶ丘はエース遠藤壮真を中心に投打に力がある。中越は打線が活発で、投手陣もエース澤中京太郎に加え、速球派の2年生右腕の山本雅樹が成長。五泉は成田仁を中心に例年以上に打線が活発。高田はエースで四番の高橋恭平の強気の投球が持ち味。巻は中学時代に県制覇した右腕・鈴木康介の成長が上位進出のカギ。新津の左腕・中村佑斗も経験豊富。投打にまとまりのある十日町や六日町も上位を狙う。

◇初戦に新発田農と対戦する新潟・後藤桂太監督の話◇
「打撃に力強さとしぶとさが付いてきた。今年は打撃のチーム。(投手としての)森田は球速も上がり、制球もよくなって緩急が使えるようになってきた。(組み合わせは)最高。何とか1回戦を突破して、日本文理と戦いたい。春は1つでも多く試合をしたい」

◇昨秋ベスト4の上越・川田淳監督の話◇
「冬は他チームもレベルアップするので、それに負けないよう練習に取り組もうと話してきた。ケガ人もなく過ごすことができた。(高波は)球速を追求したいということでバランスを崩した感じがあったが制球が生命線。大会までに修正したい。春は全員で頑張ろうというテーマで言い聞かせている。目の前の試合を全力で戦う」

◇夏3連覇を目指す中越・本田仁哉監督の話◇
「澤中をはじめ去年から主力だった坂井琢真など新3年生も力を伸ばしているが、思った以上に新2年生の投手、野手も伸びてきている。下から上がってくる雰囲気がある。いい意味で切磋琢磨してやってくれれば。新潟で北信越大会があるので、4つの枠に入ることができるよう第一の目標としたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人 取材/松井弘恵)


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