【BCL】プロの心構え学ぶ 選手対象に合同講習会

ルートインBCリーグは10日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで選手を対象にした「合同講習会」を開催した。地域の規範となる選手になるための「プロの心構え」を学ぶためにシーズン開幕前に毎年開かれていて、新潟アルビレックスBCの選手のほか、福島ホープス、信濃グランセローズの選手、約70人が講習を受けた。

講習を受ける新潟、福島、信濃の選手たち

講習会ではBCリーグの村山哲二代表が「地域と地域の子どもたちに夢を与える」というリーグの理念について説明。続いてプロ野球選手会の顧問弁護士で早大准教授の松本泰介氏がプロ選手としてSNSなどの使い方や、薬物や賭博など法律違反が及ぼす結果の恐ろしさや危機管理のあり方について講義した。

リスク管理について話すプロ野球選手会の顧問弁護士・松本泰介氏

また巨人の井上真二チーフスカウトが「NPBが必要とする人材とは」と題し、スカウトがどういう視点で選手を評価しているかを講演した。

井上氏は巨人の選手評価システムについて投手・野手別に具体的に触れた。「投手のクイックモーションは(動作開始から捕手のミットに球が入るまで)1・20~22秒を平均点とし、そこから速いか遅いかで点数付けをする」「自分の持ち球をどのカウントで投げられるか」、野手はプレーの中での柔軟性を見る」、シートノックで肩の力をチェックする」などスカウト視点で選手を見るポイントを詳しく説明。「一芸に秀でた選手には魅力を感じる。これは誰にも負けないという部分を伸ばしてほしい」とアドバイスを送った。

NPBが必要とする人材について講演する巨人・井上真二チーフスカウト

講習を受けた新潟アルビレックスBCの新人・楠本歩内野手(筑波大)は「NPBを目指す中でリアルな目指すべき基準を聞くことができた。これからやるべきことがわかった」と感想を話し、来るシーズンへの気持ちを新たにしていた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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