【高校野球】日本文理が逆転で初戦突破 村上桜ヶ丘と関根学園は惜敗 北信越大会1回戦

来春センバツ甲子園出場校選考の重要な資料となる「第135回北信越高校野球大会」が15日、長野県で開幕した。新潟県勢は3校が出場。日本文理(新潟1位)は2点差を追う9回に一挙5得点で富山第一(富山3位)をくだし2回戦に進出した。村上桜ヶ丘(新潟2位)は富山東(富山2位)に9回2死から逆転負け。関根学園(新潟3位)は序盤の失点が響き日本航空石川(石川1位)に敗れた。16日は2回戦がおこなわれ、ベスト4が決まる。

日本文理8-5富山第一
9回表、日本文理が2死満塁から松木一真選手(2年)の走者一掃二塁打で逆転

◎15日の1回戦の試合結果◎

<松本市野球場>
②日本文理8-5富山第一
文理 100 000 115 =8
富一 110 030 000 =5
(バッテリー)
文理:西村、稲垣-川村
富一:森-石川
◎戦評◎
日本文理が中盤までの4点差を跳ね返し逆転勝ちした。初回に川村の適時打で先制したものの、先発西村がその裏、連続二塁打で同点に追いつかれ、さらに2回にも長打で逆転を許した。5回の守備では1、3塁から遊ゴロで三本間に挟んだものの、悪送球で2点を奪われるなど、この回は3失策で計3失点。しかし7回に1点、8回に1点を返し2点差と追い上げた。9回には先頭の寺杣が三塁打で出塁すると、川村の適時二塁打で1点差。さらに2死満塁から笠原への押し出し死球で同点。途中出場の松木の走者一掃二塁打で逆転した。7回からマウンドに上がった稲垣の好投も光った。

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「最後まであきらめない、粘り、次に繋ぐというのは先輩たちがやってきて、ウチの伝統になっている。9回は逆転できるからみんなでつなごうと話した。(中盤まで)ウチの取られ方が悪かった。全部失策だった。松木は(7回に)代打で二塁打を打った後、(代走を出して)代えようと思ったがもう1度打席が回ってくると思ってやめた。(松木は)直前の練習試合で結果を出したのでメンバーに入れた。9回裏は(主将の)笠原に頼まれ稲垣のままで行った。エース番号を外されて意地を見せた。あす負けたら意味がない。しっかり頑張りたい」

◇逆転打の日本文理・松木一真選手の話◇
「勝てたことが一番うれしい。気持ちで打つしかないと思った。真ん中に甘く入ったスライダー。気持ちを無にして来た球を打とうと思った。(感触は)うれしすぎて覚えていない。自分のスイングをできるように準備していた。これまで公式戦で打つことができなかったのでチームの勝利に貢献できうれしい。明日もこの勢いを止めず、一戦必勝で頑張りたい」


 

<諏訪湖スタジアム>
②村上桜ヶ丘2-4富山東
富山東 000 100 003 =4
村上桜 001 001 000 =2
(バッテリー)
富山東:佐々木-宮本、三原
村上桜:遠藤-久志田
◎戦評◎
村上桜ヶ丘が9回2死から逆転負け、北信越大会初勝利を逃した。3回に若林の犠飛で先制。4回に同点に追いつかれたが、6回には遠藤の適時二塁打で勝ち越した。しかし9回表2死から内野失策で同点に追いつかれ、その後2点適時打で逆転を許した。エースの遠藤が8回まで打たせて取る好投を見せたが9回に捕まった。


 

③関根学園1-6日本航空石川
航空 111 300 000 =6
関根 000 000 010 =1
(バッテリー)
航空:佐渡-山上
関根:荒井、平野、斉藤倭、水井、西本、水井-藤澤
◎戦評◎
関根学園が中盤まで6失点。中盤以降は粘りを見せたが届かなかった。初回に先発の荒井が安打と連続四球で満塁とし犠飛で1失点。2回には代わった平野が2死から適時打を浴びた。4回には失策も絡んで3失点。ただ4回途中から登板した水井は無失点と好投した。8回に1死満塁から内野ゴロの間に1点を返したが後続が断たれた。

◆関根学園・安川斉監督の話◆
「直球を積極的に行けと指示したが、直球を見逃していた。水井は先発で行こうか迷ったが・・・きょうは点差が開いたので気楽に投げることができたが、本来は制球に難がある選手なので、それで先発を避けた。2死からでも足を絡めて得点に結びつける野球は子どもたちにはいい勉強になった。5安打では完敗。乱打戦になれば勝機はあるかなと思っていたが、5回まで1安打ではしんどかった。この秋の初出場を機に、来春は(北信越大会が)新潟開催なのでそこも確実に出場できるようにして、夏はこの代で勝負したいと思っている。1にも2にも柱の投手を作ることが課題」

北信越大会初出場の関根学園 初戦突破はならなかった


◎他県勢の試合結果◎
<松本市野球場>
①高岡商1-0飯山
高商 000 000 001 =1
飯山 000 000 000 =0

③小諸商3-1坂井
小諸 000 010 110 =3
坂井 000 001 000 =1

<諏訪湖スタジアム>
①福井商9-0小松大谷(7回コールド)
大谷 000 000 0 =0
福商 004 302 × =9

<上田球場>
①長野商6-5星稜
長商 500 000 100 =6
星稜 010 000 040 =5

②福井工大福井3-2上田西
上田西 200 000 000 =2
工大福 001 000 20× =3


◎16日の2回戦(準々決勝)の試合予定◎
<松本市野球場>
①日本文理(10:00)長野商
②福井工大福井(12:30)富山東

<諏訪湖スタジアム>
①高岡商(10:00)福井商
②小諸商(12:30)日本航空石川

(取材・文/岡田浩人)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です