【高校野球】新潟明訓、巻、加茂暁星、中越がベスト4 新潟大会・準々決勝

第98回全国高校野球選手権・新潟大会は21日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで準々決勝4試合がおこなわれ、新潟明訓、巻、加茂暁星、中越がベスト4進出を果たした。中越は2年連続、新潟明訓は2年ぶり、巻は3年ぶり、加茂暁星は37年ぶりの夏ベスト4進出となる。準決勝は23日(土)に同スタジアムでおこなわれる。

準々決勝②巻4-1長岡工
1失点完投でベスト4進出を決め、ガッツポーズの巻①小鷹樹投手(3年)

◎21日(木)の準々決勝の試合結果◎
<ハードオフ・エコスタジアム>
①新潟明訓1-0長岡商
長商 000 000 000 =0
明訓 000 001 00× =1
→新潟明訓が2年ぶりベスト4進出
(バッテリー)
長商:高橋健-高橋青
明訓:廣田-中村

◎戦評◎
新潟明訓の廣田が長岡商打線を4安打完封。6回に廣田の二塁打から掴んだ1死3塁のチャンスで伊藤新の二強襲適時打で1点を挙げ、逃げ切った。長岡商は1、2回に走者を2塁まで進めたが先制できず、9回も走者を3塁まで進めたがあと1本がでなかった。

新潟明訓の先発①廣田祥一朗投手(3年)


長岡商の先発①高橋健太投手(3年)


新潟明訓の遊撃手・栗山謙主将(3年) 好守で投手を盛り立てた


長岡商の三塁手・松村恵柊選手(2年) 再三の守備機会で堅守を見せた


0対0で5回を終えた長岡商 佐藤忠行監督の指示を聞く


6回裏、新潟明訓は九番・廣田祥一朗選手(3年)の左線二塁打からチャンスを作る


6回裏、新潟明訓が二番・伊藤新選手(2年)の二強襲適時打で1点を先制


2年ぶりのベスト4進出を決めた新潟明訓ナイン


敗れたものの第1シードを相手に健闘した長岡商


②巻4-1長岡工
巻高 030 000 001 =4
長工 000 000 100 =1
→巻が3年ぶりベスト4
(バッテリー)
巻高:小鷹-長島高
長工:藤塚-小川

◎戦評◎
投打が噛みあった巻が3年ぶりのベスト4進出を果たした。巻は2回、小林佑の左越え適時三塁打で2点を先制。この回スクイズでさらに1点を加えた。長岡工は7回に無死満塁から暴投で1点を返したが後続が断たれ、巻のエース小鷹の前に5安打11奪三振に抑えられた。

長岡工の先発①藤塚祥吾投手(3年)


巻の先発①小鷹樹投手(3年)


2回表、巻が八番・小林佑選手(3年)の左越え三塁打で2点を先制


2回表、巻は安田真輝主将(3年)のスクイズでさらに1点を追加 この回3点目


5回裏、長岡工は遊ゴロ失策で無死1塁も二盗失敗 チャンスを作ることができず


7回裏、長岡工は無死満塁のチャンスからワイルドピッチで1点を返す



9回表、巻は七番・小鷹樹選手の左越え三塁打から犠飛で貴重な1点を追加


試合終了後、お互いの健闘を称え合う


③中越10-1帝京長岡(7回コールド)
中越 500 220 1 =10
帝京 010 000 0 =1
→中越が2年連続ベスト4
(バッテリー)
中越:今村、澤中、須田-広川
帝京:バンゴーゼム-樅木

◎戦評◎
中越が初回から主導権を握り、コールドで長岡私学対決を制した。中越は帝京長岡のエース・バンゴーゼムの立ち上がりを攻め、ワイルドピッチで先制した後、四番・西山の2点適時打など打者11人で5得点。4回と5回にも2点ずつを追加した。帝京長岡は2回にバンゴーゼムの二塁打から樅木の適時打で1点を返したが、中越の3投手の前に得点はこの1点だけに抑えられた。

帝京長岡の先発①バンゴーゼム・ゲレック・高投手(3年)


1回表、中越が四番・西山侑汰選手(3年)の左前適時打で2人が生還


1回表、八番・今村豪選手(3年)の右越え二塁打でさらに2点を追加


中越の先発①今村豪投手(3年)


2回裏、帝京長岡は七番・樅木健太選手(3年)の左前適時打で1点を返す


5回表、中越が一番・齊藤隆弥選手(3年)の右前適時打で2点を追加


中越は5回、澤中京太郎投手(2年)が登板 三者凡退に打ち取る


中越、6回と7回は須田崇仁投手(3年)が無失点に抑える


中越は2年連続でベスト4進出


試合終了後、帝京長岡・バンゴーゼム投手は涙が止まらなかった


④加茂暁星2-0長岡大手
暁星 001 010 000 =2
大手 000 000 000 =0
→加茂暁星が37年ぶりベスト4進出
(バッテリー)
暁星:宮島-伊藤
大手:南田-浅野

◎戦評◎
加茂暁星がエース宮島の快投で、強豪を退けてきた長岡大手に完封勝ち。加茂暁星は3回に四番・遠藤の適時打で先制。5回には三番・平林の適時打で追加点を挙げた。長岡大手は南田が力投したものの、4回の1死3塁の同点機にスクイズを外されるなど流れを引き寄せられず、打線が加茂暁星の宮島の前に散発5安打に抑えられた。

長岡大手の先発①南田大輝投手(3年)


加茂暁星の先発①宮島拓斗投手(2年)


3回表、加茂暁星が四番・遠藤莞生主将(2年)の中前適時打で1点を先制


二塁から宮島が先制のホームを踏む


4回裏、長岡大手は1死3塁もスクイズを外され同点機を逃す


5回表、加茂暁星は失策から2死2塁とし三番・平林渉選手(2年)の中前適時打で1点追加


強豪を破り勝ち上がった長岡大手は最後まであきらめない姿勢を貫いた


37年ぶりのベスト4進出を果たした加茂暁星ナイン


◎23日の準決勝の試合予定◎
<ハードオフ・エコスタジアム>
①新潟明訓(10:00)巻
②加茂暁星(13:00)中越

(取材・撮影・文/岡田浩人 取材/松井弘恵 撮影/嶋田健一)


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