【NPB】ラミレス監督「飯塚は今季一軍で見ていただける」・・・6/14凱旋登板の可能性も

プロ野球の横浜DeNAベイスターズで今季から指揮を執るアレックス・ラミレス監督(41)のトークショーが17日、新潟市中央区のユニゾンプラザでおこなわれ、「目標は80勝」と優勝への意気込みを話した。また日本文理高出身の飯塚悟史投手について、「今シーズン、一軍で見ていただけると思う」と話し、6月14日の地元ハードオフ・エコスタジアムでおこなわれる交流戦での凱旋登板の可能性を示唆した。

ファンの前で今季の抱負や新潟での公式戦について語るラミレス監督

トークショーは6月14日に新潟市のハードオフ・エコスタジアムでおこなわれるDeNA対日本ハム戦を盛り上げるため、県や経済団体で作るプロ野球新潟招致委員会が主催した。抽選に当選した約450人のファンが会場を埋めた。

ラミレス監督はベネズエラ出身で、2001年に来日。ヤクルト、巨人、DeNAで活躍。本塁打王を2度獲得し、巨人時代には2年連続でセリーグMVPに選ばれた。2014年にはBC群馬で選手兼任打撃コーチを務め、現役を引退した。昨季限りで退任した中畑清監督の後任として、今季からDeNAの指揮を執る。現役時代は本塁打を打った後の日本語パフォーマンスなどで子どもからお年寄りまで幅広い人気を集めた。

ラミレス監督は「新潟は巨人時代にチーム通算9000号の本塁打を打った記憶があり、いい印象を持っている。一番好きな言葉は『ガンバリマス』」と日本語も交えて挨拶。監督就任にあたっては、「現役を退いたらいつか監督をしたいと思っていた。自分自身、野球を最も学んだのが日本。多くのファンの皆さんに恩返しできればと思っていた」と話し、ファンからどう呼ばれたいかとの質問には、「ラミちゃん監督」と日本語で答え、会場から笑いが起こっていた。

時に日本語でのユーモアも交えながら話すラミレス監督(中央)

今季については「自分の背番号と同じ『80』勝できるだけの力はある。特に捕手の配球についてはよく指導したい。自分自身も現役時代は捕手の配球をノートに書いていた。昨季は前半戦はよく戦っていたが、交流戦後に負けが込み、選手のモチベーションが落ちてしまった。ずっとBクラスのために選手だけでなくファンも負けが込んでくると『今年もダメか』と思い始める。そういうところも直していきたい」と話した。その上で、シーズンスローガンを『WE PLAY TO WIN』とした理由について「一戦一戦しっかり勝っていくこと。そうすることで目標の80勝に届く」と力を込めた。

新潟での対戦相手となる日本ハムについては「大谷翔平選手、中田翔選手をはじめ日本球界を代表する選手がいる。ただ日本ハムではなくDeNAの選手を目当てに見に来てくれるような試合をしたい。4対0くらいで勝てれば」と話した。
会場では上越市出身の飯塚悟史投手の動画メッセージが流された

トークショーでは上越市出身で日本文理高校出身の飯塚悟史投手(19)の動画メッセージが流された。飯塚投手は1年目の昨季を振り返り、「(右ひじの)手術はしたが試合で投げさせてもらうことができ、体づくりや人間関係、プロの世界の厳しさを知ることができた。一日も早く一軍のマウンドに上がって、応援してもらえるように頑張りたい」と話し、ラミレス監督へ「先発投手として今年1年投げたい。キャンプから自分をアピールしていきたいのでよろしくお願いします」とアピールした。

飯塚投手についてラミレス監督は「(秋の)奄美キャンプで一番最初に目についた選手。いい球を放っていると思い、年齢を聞いたら19歳だった。手術あけで球数制限があったが、いい投手だとわかったので『これ以上投げさせるな』と話した。試合で投げている姿は見ていないが、ブルペンで見た限りは十分一軍でやっていけるポテンシャルがある投手だと思った。今シーズン、どこかで一軍のマウンドで飯塚投手を見ていただけると思う。できれば新潟での交流戦で投げてもらえれば」と話し、会場から大きな拍手が送られた。

ラミレス監督のサイン色紙やグッズが当たる抽選会もおこなわれた

トークショー終了後にはラミレス監督のサイン色紙やグッズが当たる抽選会がおこなわれ、ファンとの交流を深めた。大洋ホエールズ時代からのファンだという新潟市の大野てのさんは「凄く前向きでクレバーな監督だと感じた。6月(14日)のエコスタでの公式戦は久々に巨人戦ではないので集客が心配だが、強いパ・リーグの日本ハムを相手にDeNAがどういう試合をしてくれるかが凄く楽しみ」と笑顔を見せていた。

6月14日のDeNA対日本ハムの交流戦は2月22日からインターネット限定で先行予約の受付が始まる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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