【NPB】巨人・加藤、高橋洸が秋葉区で野球教室 プロ18年目のシーズンへ加藤が語る

巨人の加藤健捕手(35・新発田農高出身)と高橋洸外野手(22・日本文理高出身)、そして元ヤクルトの本間忠さん(38・日本文理高出身)による小学生野球教室が19日、新潟市秋葉区でおこなわれ、地元の小学生約130人が参加した。加藤、高橋の両選手は打撃や走塁、守備の基本動作を指導した。

打撃指導をおこなう巨人・加藤健捕手

野球教室はプロ野球選手に触れることで子どもたちに夢を持ってもらおうと新津少年野球育成会と秋葉区が主催し、毎年12月に実施している。高橋選手と本間さんは秋葉区出身で、聖籠町出身の加藤選手は毎年講師を務めている。

今年は地元の学童チームなど8チームが参加。加藤選手が打撃、高橋選手が走塁と守備、本間さんがキャッチボールの基本を指導した。加藤選手は1人1人にトスを上げながら、「ナイスバッティング」などと声を掛け、時折ハイタッチを交わすなど子どもたちと笑顔で触れ合った。高橋選手は一塁ベースの駆け抜け方や走塁のスタートの切り方などを実際に子どもたちに見せながら指導をした。

走塁の基本動作を教える巨人・高橋洸外野手


キャッチボールの投球と捕球の基本を教える元ヤクルト・本間忠さん(中央)

荻川少年スポーツクラブの宇野浩平主将(5年)は「加藤選手も高橋選手も体が大きくてカッコよかった。打撃ではよく見ること、ヘソの前で打つこと、そしてタイミングが大事だと教わった。将来はプロ野球選手になりたい」と目を輝かせていた。

加藤選手は「毎年楽しみにしている野球教室。小学生は伸び伸びと、野球を嫌いにならないように、そして今からでも少しずつ頭を使って考えてもらえるよう教えた」と話した。高橋選手は「教えるというよりも体を動かして楽しみながらやることを意識した。自分の子どもの頃を思い出した。子どもたちには野球を楽しみながらプレーしてもらえれば」と感想を話した。

チームごとに講師の3人と記念撮影


◎プロ17年目のシーズンを終えた巨人・加藤健捕手に聞く◎

小学生の前でキャッチボールを披露する加藤健捕手

Q17年目のシーズンを振り返って
加藤健捕手(以下加藤)「キャンプが始まる前からいろいろなことを想定しながら準備だけはしていた。少ないチャンスをモノにするためにも準備をしなければと思っていた。そこをモノにしなければ来年は野球ができないかもしれないという気持ちだった。開幕の早い段階でチャンスが来た」

Q今季はプロ入り最多となる1軍35試合に出場しプロ初の猛打賞も
加藤「今季はたまたまいい方向に行ったし、たくさんの経験を積ませてもらった。ただ、試合は勝たなければダメ。阿部さんがずっと一線でやっていて、144試合をプレーする凄さを改めて感じた。負けが込んでくると『こんなにキツいのか』というのもわかった。いろいろな発見があった」

Q17年間、長くプロでプレーできている秘訣は
加藤「ケガをしないことが大事。危なかった時期もあったが、周囲の協力のおかげで乗り切ることができ感謝している。1軍の試合で出場すると新潟の地元の人から連絡が来たり、応援していただいて、励みになるし頑張りたいと思うし、もっと野球をやりたいと思っている。ただ1年間を通すと、勝ってマウンドでハイタッチする瞬間だけは嬉しいが、あとは苦しいことの方が多い。不安との戦い。結果が出なければ来年の契約がどうなるかはわからない。常に崖っぷち。ただ好きなことで悩めるというのはありがたいこと」

Q来季18年目のシーズンへの決意は
加藤「2月1日のキャンプインの前に、どういう状況が来ても対応できる準備をしっかりしたい。(来季は自身が高校3年生の時[1998年]に生まれた子が高校3年生になる)そうか・・・この年齢になるまで本当にあっと言う間だったので(苦笑)。今まで経験したことを野球教室などで少しでも地元の新潟に恩返ししたいと思っているし、何か協力できることがないかといつも思っている。新潟の野球がもっと盛り上がっていけるよう協力したい。そのためにも自分が1年でも長く、この仕事を全うして良い結果を出して恩返しのチャンスをもらえればと思っている」
子どもたちにとって憧れのプロ野球選手 「地元に恩返ししたい」と語る

(取材・撮影・文/岡田浩人)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です