【高校野球】中越 甲子園メンバー紹介③ 背番号13~18 記録員&マネージャー

⑬伊藤聖大(3年・内野手) 三島中(長岡シニア) 173センチ61キロ 右投右打

兄の拓将さん(去年の新潟明訓の一塁手)と一緒に小2の時に地元チームで野球を始めた。長岡シニアではセカンドで父が中越OBだったことから進学。父も兄も果たせなかった甲子園出場を「嬉しい」と喜ぶ。高校入学後、ケガで2度の手術を経験。「やめようかとも考えたが、仲間の励ましであきらめないでやろうと決意した」。努力の甲斐あって春からベンチ入りを果たした。「出場機会があれば、今まで関わってくれた人に恩返しできるプレーをしたい」と話す。

⑭五十嵐幹大(3年・内野手) 見附南中 163センチ60キロ 右投左打

チーム一の俊足で50メートルを6秒0で走る。父親の紀隆さんも中越の野球部員だったが、甲子園出場は果たせなかった。紀隆さんの3年夏の最後の背番号は14。その同じ背番号を付けて甲子園に乗り込む。「どうにか足を使ってチームに貢献したい。このチームは打球を飛ばす打者が多いので、違う空気をもたらせたら」と意気込んでいる。一塁ランナーコーチとしても、チームに貢献する。

⑮関川怜男(3年・外野手) 瑞穂中(柏崎シニア) 174センチ72キロ 右投右打

斎藤颯のケガで新潟大会では右翼手に入った。柏崎シニア時代から外野手。3歳上の兄が中越の野球部だったことで「中越で甲子園を目指そう」と入学。去年夏、準々決勝で日本文理に敗れた先輩たちが号泣する姿を見て、「何としても甲子園に行きたい」と心に誓い、見事リベンジを果たした。甲子園では「守備は最後の最後まで諦めずボールを逃さない。打撃はしぶとく塁に出ることを意識して上位につなげたい」と話す。

⑯星聖也(3年・内野手) 寺泊中 168センチ61キロ 右投左打

内野守備のスペシャリスト。「中学の先輩である星佳孝さん(去年のエース)ともう1度一緒に野球をやりたいと思って中越に来た」。1年秋にベンチ入りしたが、2年の時にはベンチ外に。「もう一度ベンチに入りたい」と朝の練習から自分の売りである守備を徹底的に磨いた。「求められているのは守備やベンチワーク。自分ができる最大限のことをしてチームに貢献したい。出場機会があれば堅実な守備でチームの役に立ちたい」と意気込む。

⑰五十嵐雄飛(3年・外野手) 見附南中 172センチ64キロ 右投左打

外野手の控え。小中学校と投手で、背番号14の五十嵐幹大とバッテリーを組んできた。本田監督に声をかけられて中越へ。「周りは凄いメンバーばかりで、最初はやる気がなくなりそうになった」と笑うが、3年生になった時、「3塁コーチとして自分の役割を果たそうと決めた」という。落ち着いた状況判断と選手への的確な指示で仲間の信頼も厚い。「甲子園という球場の雰囲気に飲まれないようにしたい」と意気込む。新潟大会と同じく何度も右手を回すつもりだ。

⑱小柳恭宏(3年・外野手) 大崎中 174センチ71キロ 右投右打ち

外野手の控えで長距離を打てる魅力がある。祖父の宏さんが少年野球のコーチをしていたことから「小1で強制的に野球をやらされた」と笑う。名門・中越の門を叩くが、自宅からの通学。朝は6時の電車に乗り、帰宅は夜10時を過ぎる。「毎日洗濯をしてくれる親には感謝している」と話す。斎藤のケガでBチームの4番打者から昇格した。「自分が代打で出る時は流れが悪い時。自分の一打でチームの流れを変えて勝利に導けたら」と力を込める。

記録員・常山達平(3年) 六日町中 163センチ55キロ 右投左打

小2で野球を始める。中学までは内野手。「甲子園に行きたかった」と中学の仲間と一緒に中越へ。中越は代々選手が記録員としてベンチに入ることから、先輩に教えられ記録員も務めるようになり、去年秋からベンチに入りスコアを付ける。練習では率先して打撃投手なども務め、チームを陰で支えてきた縁の下の力持ち。「プレーで貢献できないので、少しでもチームの力になれれば」と屈託のない笑顔を見せる。

マネージャー・野川綾乃(3年) 長岡東中

中学まではソフトテニスをプレーしていた。3年前の夏、新潟大会決勝で同じ中学の先輩が中越でプレーしていたため球場に応援に駆け付けた。その時に中越の野球部に心が惹かれた。「メンバーに入ることができなかった部員たちが一生懸命応援していてカッコよかった」と話す。グラウンドを訪れるOBへの対応や選手のサポートに追われる日々だが、「選手たちの目標に少しでも近づけるようサポートして、任された仕事は全力でやりたい」と意気込む。試合当日はアルプススタンドで応援する。

(取材・撮影・文/岡田浩人 撮影/嶋田健一)


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