【大学野球】慶応大と明治大が三条市で育成試合 地元・新潟医福大との対戦も

三条市の三条パール金属スタジアムで16、17日の2日間、「第1回大学野球サマーリーグ」(主催・実行委員会)と題した特別試合が開催される。東京六大学野球の慶応大学と明治大学の次世代主力選手(1、2年生を中心とした若手)が三条市で育成試合を戦う。今秋から関甲新学生野球連盟1部に昇格する地元の新潟医療福祉大学と、同じ関甲新1部で一昨年の大学日本一の群馬・上武大学との対戦も予定されているほか、当日は会場で慶応大と明治大のグッズ販売などもおこなわれる。

「第1回大学野球サマーリーグ」のポスター

このサマーリーグは三条パール金属スタジアム(指定管理者・丸富)が2013年から慶応大と「スポーツ施設とまちづくりに関する共同研究」をおこなう中で、同大野球部OBで研究者の松橋崇史助教と繋がりが出来たことがきっかけで実現した。

この育成試合をPRするため、慶応大と明治大の選手とマネージャーの学生3人がこのほど新潟入りしている。来県したのは慶応大4年で内野手の國富建大さん(22)と同大3年のマネージャー・上原玲風さん(20)、明治大3年のマネージャー・日吉達也さん(20)。3人にこのサマーリーグを三条市で開催する意義について尋ねた。

左から慶応大の上原玲風さんと國富建大さん、明治大の日吉達也さん

慶応大の内野手・國富建大さんは岡山城東高の出身で、今春のリーグ戦で背番号13で公式戦出場を果たした。「野球を通じて世の中に貢献しよう、という慶応大らしい思いをこのサマーリーグで実現できればと思います。六大学も含めて中央の大学チームが地方に出向いて試合をする機会は少ないので、とてもいい機会になると思っています。今回の試合がきっかけで大学野球界、日本の野球界が変わっていくきっかけになれば」と意義を強調する。

慶応大のマネージャー・上原玲風さんは慶応女子高出身で、今春までNHKのアナウンサーとして新潟放送局に勤務していた上原光紀さんの妹。「新潟には何度か遊びに来たので縁を感じます」と話す。「慶応大の野球部には現在、新潟県出身者がいません。新潟と東京は新幹線でつながっていて距離も近いので、中学生やその保護者の皆さんにも興味を持ってもらうきっかけになればと思います。一からこのイベントを作っていることに意義を感じています。今後も2回、3回と続けていければ」と力を込めた。

明治大のマネージャー・日吉達也さんは今夏も甲子園に出場した名門・静岡高出身。「1、2年生といった試合出場機会の少ない下級生が観客のいる球場で試合ができ、光が当たるのはいいモチベーションになるはず。自分自身も地方の静岡県出身で、東京六大学の試合を見たのは大学に入学してから。もっと早く見に来ていればよかったと思っていました。応援も六大学の魅力。身近に六大学を感じてもらえれば嬉しい」と話す。

16日(日)は13時から慶応大対明治大の試合がおこなわれる。17日(月)は10時から慶応大対新潟医療福祉大、13時から明治大対上武大の試合がおこなわれる。チケットは当日販売のみで、入場料は内野席1000円、外野席500円、高校生以下は無料で、売り上げは選手育成協力費として寄付される。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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