【ルートインBCL】新潟の赤堀新監督が就任会見 新入団4選手も決意語る

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは9日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで元近鉄投手の赤堀元之新監督(44)の就任会見と、新入団4選手の入団会見を開いた。赤堀監督は「リーグ優勝と独立リーグ日本一を目指したい」と決意を述べた。先月28日のドラフト会議で指名された新入団の4選手はそれぞれ「地域とチームのために頑張りたい」「NPBを目指す」など力強く目標を語った。
赤堀新監督(中央)と新入団4選手(左から前川、髙井、桑田、仲村の各選手)

赤堀新監督は会見の冒頭、「地域の活性化、青少年の健全育成に貢献しながら、チームと選手のさらなるレベルアップを図り、サポーターに夢と感動を与えたい」と話した。藤橋公一社長は投手コーチ兼任での2年契約を結んだと明かした上で、「来季も投手中心の人を監督に据えたいと考えた中、指導力、実績、人柄を含めて赤堀氏に決めた」と監督就任要請に至った経緯を説明した。

就任会見で質問に答える赤堀元之新監督

◎赤堀元之新監督への質疑(要旨)◎
Q新潟からのオファーを受けた時の心境は
赤堀「11月下旬に電話で話があった。独立リーグは以前福井へ研修に行った時に見て、NPBを目指して選手が一生懸命頑張っているという実感を受けた。オファーを受け、監督としてやってみたいと思った」
Q新潟の印象と目標は
赤堀「新潟は選手の時に何度か試合で参加させていただき、温かみのある所と思っている。食べ物がおいしい印象。チームの目標は、もともと新潟はここ数年強い。その強さをもう一度再認識し、リーグ優勝と独立リーグ日本一を目指し頑張りたい」
Q来春の開幕へ向け最初に取り組みたいことは
赤堀「まずは社会人として挨拶と礼儀をしっかりしていきたい。普通に挨拶するのではなく、しっかり挨拶することを取り組みたい」
Q背番号は
赤堀「89番。個人的なことだが4歳の長女が8月9日生まれ。ゴロ合わせで「やきゅう」(89)の意味もある」
Q投手出身だがどんな野球を目指すのか
「まずは点を与えないチーム作り。そのためにはバッテリーでしっかりコミュニケーションを取ることが大事。それだけでは点を与えないようにはできないので、守備も重点に練習を重ねたい」
QNPBを目指す選手に伝えたいこと
「現状の自分のレベルを考え、選手にレベルアップをしてもらいたい。その上でNPBのドラフトにかかるような選手にしたい。NPBの投手は精神面も違う。チャンスでいかに力を出せるか。メンタル面もしっかりしたい」
Q他チームの監督で縁があるか
「ほとんどBCの監督、富山の吉岡監督、群馬の川尻監督、埼玉の星野監督は一緒のチームでプレーしているので気心は知れている。一緒に戦ってリーグを盛り上げたい」


新入団4選手(後列)の入団会見

また新監督就任会見に続いて、新入団4選手の入団会見もおこなわれた。先月の関東と関西のトライアウトを経て、ドラフト指名された仲村竜之介捕手(25・沖縄・ビッグ開発BC)、桑田真樹外野手(22・桜美林大)、髙井俊投手(19・見附市出身・東北高卒、悠久山栄養調理師専門学校)、前川哲投手(18・柏崎市出身・新潟産大附高)の4人が抱負を述べた。前巨人育成投手で3年ぶりに新潟に戻る雨宮敬投手(27)は都合により会見を欠席した。

仲村竜之介捕手(背番号13)
「指名していただいたことへの感謝の気持ちと全力プレーを心掛け、地域とチームに貢献したい。一社会人として行動し、全力でプレーする。投手としっかりコミュニケーションをとり、投手の良さを引き出せるよう心掛けたい。(理想は)古田(敦也)さん。強気なリードと勝負強い打撃を見ていただけたら」


桑田真樹投手(背番号3)
「新しい環境で野球をやらせていただき感謝している。地域に貢献することが目標。ベストを尽くして結果を出す。理想は立浪さん。シュアな打撃が特徴で、自分も目指してたくさんヒットを打ちたい。父(真澄さん)からは『何事にもベストを尽くすこと』と言われ続けてきた。独立リーグで終わらせるつもりはない。その上を目指して頑張りたい」


髙井俊(すぐる)投手(背番号23)
「少し遠回りしてやっとこの大きな扉が開けた。地元で野球をやらせていただき、全力でプレーする。トライアウトで拾っていただいたという気持ち。しっかり意識を持ち取り組んでいきたい。目標は直球でガンガン押す投球、強気で逃げずに投球すること。目標は高校の先輩であるダルビッシュさんのような投手。NPBに一番近いチームが地元にあったのでトライアウトを受けた。合格させていただいたので、自分のプレーで新潟県の方に元気を与えていければ」


前川哲投手(背番号18)
「少しでもサポーターの皆さんに応援してもらえるよう、元気よく礼儀正しくプレーしたい。18歳で若い選手なので、元気よくハツラツとプレーしたい。目標は金子千尋投手。左右上下に変化球を投げたい。勝負どころでは直球を見て欲しい。地元球団に入れたことは嬉しい。野球が職業にできると思いこの道を選んだ」

新潟アルビレックスBCは今季、後期優勝を果たしたものの、4年ぶりに上信越地区優勝を逃した。来季は赤堀新監督のもと、3月中旬にチームでの合同練習を開始し、4月上旬の開幕に備える。

<赤堀元之新監督の就任会見動画>
https://www.youtube.com/watch?v=KbNPSakUVok

<2015新入団選手 入団会見>
https://www.youtube.com/watch?v=y922P-rphZ0

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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