【BCL】初の抽選で新潟が19歳安井を獲得 村松高の小林は練習生に 合同トライアウト

埼玉県で13日におこなわれたルートインBCL合同トライアウトとドラフト会議で、新潟アルビレックスBCは日本航空石川高出身で一昨年まで四国IL・高知に所属していた安井蓮内野手(19)をリーグ初の競合抽選を経て指名した。また新潟はトライアウトを受験した村松高3年の小林稜投手(17)を練習生として獲得することを決めた。
3ショット
リーグ初の抽選の結果、当たりくじを引いた赤堀元之監督(中央)と安井蓮内野手(右)
左は練習生が内定した小林稜投手(村松高3年)

安井内野手は大阪府出身で、現在は石川県在住。日本航空石川高で投手、内野手を務め、2014年に四国アイランドリーグ・高知入りした。入団1年目の8月頃、右肩を痛め手術。高知を退団後、昨年はリハビリに努めた。

実戦テストを受ける安井蓮内野手

小林投手は184センチの長身から投げ下ろす変化球が武器で、昨春の県大会1回戦の新発田商戦で5回コールド参考ながら完全試合を達成。3回戦では第3シードの十日町を相手に力投を見せ、延長サヨナラ勝ち、チームのベスト16進出の原動力となった。

実戦テストでマウンドに上がった小林稜投手

新潟の赤堀元之監督は「(安井内野手は)守備もよく肩も強い。どこでも守ることができる。(抽選は)残り物に福があった。(小林投手は)まだこれからの選手。体ができていない部分があるが、伸びる可能性が十分にある」と期待を寄せた。

安井蓮内野手は「指名され嬉しい。右肩手術もあり1年間ブランクがあったが、まだ野球がやりたくて周囲の応援もありトライアウトを受けた。母校の室内練習場で練習をしてきた。(持ち味は)守備でこれからも磨いていきたい。セカンド、サード、ショートならばどこでも大丈夫。行けと言われたらどこでも行けるようにと思っている。新潟はホームスタジアムが凄くきれいでプレーしてみたかった。強いイメージ。競合していただいたのは嬉しいこと」と喜びをにじませた。

練習生となる小林稜投手は「素直に嬉しいが、あくまで通過点。練習生から登録選手、そしてNPBへと上を目指したい。(高校野球を)引退した直後からよりレベルの高いBCリーグでやりたいと思っていた。ブルペンでは(球速120キロ台が出て)自分のフォームで投げることができたが、マウンドでは(110キロ台で)腕が振れていなくて置きに行っていた。まだまだ頑張らなければいけない」と話した。

(取材・撮影・文/岡田浩人)