【社会人野球】新生バイタルネットが始動 佐藤新監督「新たな歴史を作る」

社会人野球のバイタルネット(新潟市)は13日、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアムの室内練習場で全体練習を開始し、2016年シーズンをスタートさせた。昨年11月に就任した佐藤英司新監督(37)が掲げた今年のスローガンは『Let’s get started(さあ、始めよう)』・・・「新たな歴史を作ろう、という意味を込めた」という新指揮官のもと、昨年出場できなかった全国の舞台での飛躍を目指す。

佐藤英司新監督(中央)のもと新たなスタートを切ったバイタルネット

バイタルネットは新潟市に練習拠点を置き、都市対抗3回、日本選手権6回の出場を誇る北信越地区の社会人野球チームの強豪。しかし昨季は夏の都市対抗と秋の日本選手権の出場を逃し、三富一彦前監督が「世代交代を図りたい」と退任。11月に野球部OBである佐藤英司氏が新監督に就任した。

巻き返しを期す2016年初となる全体練習ではダッシュなどの基礎体力強化の練習の後、投手陣はキャッチボールとブルペン投球、野手陣はティー打撃とマシン打撃などのメニューで汗を流した。

短距離ダッシュで汗を流すバイタルネットの選手たち


ブルペン投球をおこなう5年目の江村知大投手(長岡高-早稲田大)

佐藤監督は「監督としては1年目となるが今年絶対に結果を出すという気持ち。具体的には都市対抗、日本選手権への出場と全国の舞台での2勝以上が目標。投手出身だった三富前監督と違い、自分は野手出身。特に走塁面での細かい部分で積極的に相手にプレッシャーを与えられる野球を採り入れたい」と意気込みを示した。

バイタルネットは3月にキャンプをおこない、4月上旬のJABA静岡大会を皮切りに各大会で公式戦を戦いながら5月の中旬から始まる都市対抗予選に照準を合わせる。7月の都市対抗、11月の日本選手権という全国大会への出場と勝利を目指す。

(取材・撮影・文/岡田浩人)