【社会人・軟式】北陸ガスが優勝 新潟の“レジェンド”たちが活躍 読売旗県大会

第69回読売旗争奪新潟県軟式野球大会が17、18日と柏崎市佐藤池球場でおこなわれ、北陸ガス(新潟)が優勝し、大会14連覇を果たした。準優勝は胎内市役所(下越)、3位はミラクルパワーズ(下越)、セレクト(中越)だった。大会の最優秀選手には決勝戦で4打点を挙げた北陸ガスの切手孝太選手(日本文理高-杏林大)が選ばれた。

<決勝>
北陸ガス5-2胎内市役所
北ガ 100 000 103 |5
胎内 000 101 000 |2
(バッテリー)
北ガ:古村、吉川-品田、須坂
胎内:比企、横山-山田


1回表、北陸ガス・切手孝太選手(日本文理で09年夏甲子園準優勝)が先制中前適時打

北陸ガスの先発・古村祐也投手(県央工で08年夏に甲子園出場)

胎内市役所の2番手・横山龍之介投手(日本文理で06年選抜8強、元阪神)

8回表、切手選手と横山投手の日本文理先輩後輩対決が実現 結果はセカンドゴロ

9回表、北陸ガス・切手選手が満塁の走者一掃となる右線適時二塁打を放つ

優勝した北陸ガス

準優勝・胎内市役所

最優秀選手に輝いた北陸ガス・切手孝太選手

◇北陸ガス・石崎朋宏監督の話◇
「先輩方の伝統を途切れさせることなくホッとしている。どちらが勝ってもおかしくない展開だったが、日頃の練習の成果、負けないという選手の気持ちが出た。切手はプレー、試合中の野球に対する姿勢が素晴らしく、負けたくないという気持ちが伝わってきて使いたくなる選手。昨季は国体県予選で落としている(新潟証券に敗退)ので、県内無敗で県代表になろうと選手たちと誓い合って練習している」

◇北陸ガス・切手孝太選手の話◇
「(9回の勝ち越し打は)真っ直ぐをカットしたつもりがいい所に落ちてくれた。無死満塁から2死満塁となり、あそこで0点だと流れが悪くなると思った。(先輩の横山投手に)何とか食らいついていこうと思った。偉大な先輩を相手に勝負でき、こういうことを求めて新潟に帰って来た。投手の古村(県央工)、吉川(新潟工)は高校時代は同期でライバルだったが、今は後ろで守ることができ、こういうことができるのも野球の面白さ。国体、天皇杯出場を目指して頑張りたい」

◆胎内市役所・信田尚武監督の話◆
「横山は今季は終盤の抑えでの起用方針。軟式では低めに集めないとバットに当てられてしまう。本人もまだ戸惑っているが、低めに集まるようになればそう打たれないと思う。冬のトレーニング方法も阪神時代の体幹トレーニングなどを選手に伝えてもらい、いい刺激になっている。国体(出場なし)、天皇杯(1回)の出場を目標にしている。また全国官公庁野球大会で全国優勝を目指している」

◆胎内市役所・横山龍之介投手の話◆
「まだコントロールが思うようにいかない。思った場所に投げることができていない。今まで1日2試合に投げることがなかったが、徐々にペースを掴めてきた。プロは負けても次の試合があるが、トーナメントは1試合勝負。1球1球丁寧に、かつ大胆に投げることを心掛けたい。プロ引退した直後は仕事に集中しようと野球はやめようと思っていたが、こういう形で続けることができ楽しいし、地元で投げることができて嬉しい」

<準決勝①>
胎内市役所4-2セレクト
(バッテリー)
胎内:河内、穐谷、横山-山田
セレ:山田、辺見-田中

<準決勝②>
北陸ガス7-1ミラクルパワーズ
(バッテリー)
ミラ:中村、渋谷-清田
北ガ:中河、門藤-品田


準決勝 胎内市役所の2番手で登板した穐谷正人投手(中越高で94年夏甲子園16強)

準決勝 北陸ガス・中河達哉投手(佐渡高で08年夏の新潟大会準優勝)


準決勝 ミラクルパワーズの木津良選手(新発田農で98年春夏甲子園出場)

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【早起き野球】日本一の新潟市早起き野球大会が開幕

日本一の規模を誇る「第49回新潟市早起き野球大会」(新潟市などが主催)が18日に開幕し、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアムで開会式がおこなわれた。今年の大会には去年より12チーム少ない185チームが参加。参加人数は約3700人にのぼる。新潟市によると「2位の熊本市を30チームほど上回り、今年も参加チーム数が全国一」だという。

185チームの代表が参加した新潟市早起き野球大会の開会式

開会式には185チームから約400人が参加。大会名誉会長の篠田昭新潟市長が「今年も全国一の規模を誇る大会となり、新潟のレジェンドが続いていくことになった。大会を通して皆さんの野球を愛する心を広めていってほしい」と激励した。選手宣誓ではJA全農にいがたの伊藤直人主将が「歴史ある大会でプレーできる喜びを噛み締め、正々堂々1試合1試合全力で戦い抜きます」と誓った。大会は信濃川、日本海の各グループの1~3部と、壮年の部にわかれて、新潟市内の各会場で7月までおこなわれる。

選手宣誓をおこなうJA全農にいがたの伊藤直人主将

(取材・撮影・文/岡田浩人)