【NPB】26日から日本シリーズ開幕 巨人・加藤健捕手が出場資格40選手入り

NPB日本野球機構は24日、巨人と楽天が対戦する日本シリーズの出場資格を持つ各40選手を発表した。新潟県関係では巨人・加藤健捕手(32・新発田農高出身)が出場資格選手入りしている。40選手の中から25人がベンチ入りする。日本シリーズは26日(土)18:30からKスタ宮城で第1戦がおこなわれ、シリーズが開幕する。

巨人・加藤健捕手(新発田農高出身)

(文/岡田浩人)


【NPB】ドラフト会議 巻高出身の相沢晋投手が楽天から指名 椎野投手は指名なく大学進学へ

NPBプロ野球ドラフト会議が24日、東京・港区でおこなわれた。

新潟県関係では巻高出身で日本製紙石巻の相沢晋投手(26歳)が楽天から8位指名を受けた。相沢投手は171センチ、71キロの右投げ。巻高2年の2004年夏の新潟大会で準優勝。3年の2005年夏はエースとして活躍し、3回戦で優勝した新潟明訓に延長戦の末敗れた。高校卒業後、石巻専修大学、社会人の日本製紙石巻で活躍し、ことし7月の都市対抗野球ではチームの3年ぶりの全国大会出場に貢献、ベスト8に進出を果たした。

県内の高校生で唯一プロ志望届を提出していた村上桜ヶ丘高の椎野新投手(18歳)は指名がなかった。学校で松田忍監督とドラフト会議の様子を見守った椎野投手は、会議終了後に会見した。今後の進路については大学進学を希望し、「4年間しっかり頑張りたい。最終的な目標はプロ入り」と話した。松田忍監督は「現時点ではまだ力が足りなかったが、明確な目標ができたはず。体をいかした、力で抑え込める投手を目指して、大学で成長してほしい」とエールを送った。

ドラフト会議の様子を見守る村上桜ヶ丘高・椎野新投手(左)と松田忍監督

また独立リーグ・BCリーグで上信越地区優勝を果たした新潟アルビレックスBCの選手も、昨年に続き指名がなかった。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】日本文理が北信越制覇 来春甲子園を確実に

第129回北信越高校野球大会は21日、決勝がおこなわれ、日本文理(新潟1位)が6-5で東海大三(長野1位)をくだし優勝した。日本文理が秋の北信越大会で優勝するのは2008年秋以来の5年ぶり(10季ぶり)3回目。日本文理は来春の選抜大会出場を確実にするとともに、11月16日から始まる明治神宮大会への出場を決めた。

◆21日の決勝の結果◆
東海大三 103 001 000 00  |5
日本文理 003 100 100 01× |6(延長11回サヨナラ)

(投手)
東海大三 ⑪中村-⑱平林(6回~)
日本文理 ①飯塚

日本文理が序盤の4点差を追い付き、延長戦でサヨナラ勝ち。持ち前の勝負強さを発揮した。
日本文理はエース飯塚悟史が先発。初回に1点を先制され、さらに3回にも東海大三打線につかまりヒット4本を集中され3点を追加される苦しい立ち上がりだった。

日本文理の先発・飯塚悟史投手は序盤で4失点と苦しい投球だった

日本文理は3回裏に反撃。竹石の犠飛で1点を返した後、なお走者2人を置いて6番・池田貴将が左越え二塁打を放ち2点を追加。この回、3点を返す。さらに4回には2番・黒台騎士(ないと)の右前適時打で同点に追い付いた。

5安打4打点と勝負強さを発揮した日本文理・池田貴将主将(右)

6回に1点を勝ち越されたものの、7回に追い付いた日本文理。試合は5-5のまま延長戦にもつれ込んだ。

延長11回裏、日本文理はヒットと2つの四球で1死満塁のチャンスをつかみ、6番・池田が左越え適時打を放ちサヨナラ勝ち。日本文理が北信越大会で優勝を飾った。

延長11回裏、日本文理の6番・池田貴将主将が左越えサヨナラ打を放

北信越大会を制覇し校歌を歌う日本文理ナイン

◇日本文理・大井道夫監督の話◇
「ほっとしている。神宮大会でリベンジしたいと思っていたので、これで神宮に行けるというのが正直な感想。子どもたちが最後まで諦めず、こういうゲームができるようになったのは精神的に強くなったのかなと監督の私が感心している。4点差つけられたので、あそこで慌てたらバタバタしちゃうのでまずは1点取ろうと。(3回は)普通は送りバントはしないんだけど、あそこで1点入って落ち着くだろうと。池田は主将として引っ張っていなかきゃいけないという気持ちが見えた。打順を上げなきゃかな(笑)。飯塚は前半悪かった。力がある選手だけにまだ物足りない。11回はこの回で決めるぞと。重盗はサイン。ここで勝負と思った。神宮大会は過去2回とも初戦負け。何とか先輩のリベンジをこの選手たちがしてくれると思う。(選抜へは)選ばれても恥ずかしくない力を付けて、冬の期間にもう1ランク上のチームになって選ばれたら頑張りたい」

◇日本文理・池田貴将主将の話◇
「11回はおまえが決めろと周りから言われたが、準決勝と同じように繋ぐ気持ちを忘れずにいった。打った瞬間は犠牲フライ十分という感じで決まったと思った。チャンスで回ってくるのは何かの縁。次の試合でもしっかり打っていきたい。飯塚がしっかり放ってくれたので助けたかった。文理は神宮大会で1勝もしていないので、文理OBのために絶対勝って歴史を塗り替えたい。(選抜甲子園へは)出させてもらえるなら勝ちにこだわってやっていきたい」

◇日本文理・飯塚悟史投手の話◇
「これまでは自分の世界に入りがちな部分があった。今は周りを見ようと心掛けている。技術面ではこの2日間は抜け球が多かった。1週間空いた時の調整を自分なりに考えなくてはいけない。(7回のピンチは)ここで1点取られたら向こうのペースと思ったので1点も取られたくなかった。1点取られてもみんなが打って取り返してくれる。それが心強く、優勝につながったと思う。全国制覇が夢。神宮大会で全国制覇に向けて頑張りたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


【高校野球】雨で北信越決勝順延 日本文理が室内で調整

第129回北信越高校野球大会は20日に予定されていた決勝戦が雨のため順延となった。日本文理(新潟1位)と東海大三(長野1位)による決勝は、21日(月)午前10時から福井県営球場でおこなわれる。試合中止を受け、日本文理ナインは20日午後3時から福井市内の福井工業大の室内練習場で約2時間の調整をおこなった。

福井工業大の室内練習場で汗を流す日本文理ナイン

ナインはランニング、柔軟体操で体をほぐした後、マシンを使った打撃練習、ティー打撃、簡単な守備練習などで汗を流した。前日の準決勝を延長戦の末にサヨナラ勝ちし、来春の選抜甲子園出場に大きく前進したとあって、選手たちの表情は一様に明るかった。ただチームの目標である北信越大会の優勝を目前にし、選手は気を緩めることなく打撃練習では鋭い打球を飛ばしていた。

池田貴将主将は「改めて打撃や守備を確認できて、いい休養となった。万全の状態で決勝に臨める。(大一番の)準決勝では勝つことができたが自分たちの目標は北信越大会で優勝し、神宮大会に出場し優勝すること。いい練習ができている」と落ち着いた表情を見せた。

ティー打撃をおこなう鎌倉航選手(左)と池田貴将主将(右)

北信越大会1回戦から1人で投げ抜いているエース・飯塚悟史投手は、軽いキャッチボールを行った後、ブルペン入り。直球を中心に40~50球を投げ込んだ。飯塚投手は「思ったより疲れはきていないので体は問題ない。自分の中でいいフォームを確かめることができた。(東海大三については)1番打者から9番打者までスキのないチームという印象。1人1人集中して投げたい」と表情を引き締めた。

ャッチボールをおこなう飯塚悟史投手(右)とその姿を見守る大井道夫監督(左)

ブルペンで捕手を座らせ投げ込む飯塚悟史投手

大井道夫監督は「飯塚は準決勝は気負い過ぎたせいか本来の投球ではなかったが、決勝はいい投球をしてもらいたい。打撃は普段通り打ってもらえればいいし、そんなに心配はしていない。(東海大三は)エースの高井投手がスライダーをコースにきっちり放るタイプで、それにウチの打者がどう対応するできるか。飯塚に前半5回までは1、2失点で試合を作ってもらいたい。前半に点を取れればいいが、このチームは後半に点を取るのが特徴。後半に一気に点を取る展開になればいい。県大会から競った試合をしていたせいか、競った展開でも選手は焦らない。ウチがまだ勝っていないのが神宮大会。だから何としても神宮大会に出て、勝って新潟の歴史を作りたい」と意気込みを話した。

北信越大会の決勝戦、日本文理×東海大三は21日10時から福井県営球場でおこなわれる。日本文理は5年ぶり3度目の北信越制覇に挑む。

(取材・撮影・文/岡田浩人)