【高校野球】準決勝第2試合 日本文理×巻 結果

◆試合結果◆

巻      000000000  0
日本文理  00001005×  6

巻)①佐藤
文)①飯塚


巻・佐藤悠人投手


日本文理・飯塚悟史投手

◇日本文理・大井道夫監督の試合後コメント◇

「飯塚はスピードを殺して彼本来のピッチングではないけど今日は合格点。場合によっては継投を考えていたが、飯塚に自信をつけさせるためにもにも最後まで、と思っていたら追加点を取ってくれて、思い切って最後までいけということになった。前半もうちょっと打って欲しかったけど、相手のピッチャーも良かったからしょうがない。5回に1点取ったのは大きい。緊迫した試合で先制点をとられた方の選手はこたえる。先制点が先に巻にいっていたら流れは変わっていたと思う。8回の連打は文理の伝統。それを子どもたちが先輩を見習ってしっかり受け継いでくれている。決勝戦の相手、村上桜ヶ丘は第1シード。胸を借りるつもりでぶつかっていくだけ。椎野投手は変化球がいいし、直球も走っているから、いいピッチャーで、うちのバッターの力を試すにはちょうどいい」

◇日本文理・飯塚悟史投手の試合後コメント◇

「今日は強気でいった。春からゆっくり投げる練習をしてきた。投げ急いでいるところが多かったので『ため』を作って自分のリズムでやりなさいと監督から教わった。そのためにバッターに立ってもらって自分でカウントを設定し、ここでの決め球を自分で考えて思い切って投げる練習をしてきた。今日はグランド整備で間があった後、6回から相手の目先を変えるためにフォークを使った。四球が多いのが課題。詰めが甘い。もっと自分のピッチングができるようにしたい。打撃の方はこの大会で当たっていなくて、大井監督から『思いっきり振れ。気持ちの問題だ』と檄を受け、今日は思いっ切り振っていった。みんなに迷惑をかけてばかりだったので、今日は自分が引っ張っていくんだという気持ちだった。明日の決勝は全ての力を出し切りたい」

◆巻・清水一弥監督の試合後コメント◆
「前半に点を取りたかった。日本文理の飯塚投手は球が荒れていたが、変化球を振らされてしまった。中盤、バッターに打席の立つ位置を変えるなど工夫をさせたが通じなかった。投手の佐藤は最後は単調になってしまい打たれたが、それまでは自分の投球ができていた。センターのエラーがあったが、そこまではみんなでよく佐藤を盛り立てていた。去年は日本文理に勝ち、準々決勝でエコスタに来て満足感のようなものがチームにあったが、今年はそうではなかった。精神的に未熟な子どもたちが失敗を重ねてここまで変わって、成長できた」

◆巻・佐藤悠人投手の試合後コメント◆
「序盤はいい形でできたが、先制されてからずっと流れが向こうで、最後は自分が打たれてしまった。でもみんなが最後まで諦めないで、自分たちらしい野球ができた。(日本文理には)春も負けていて今回こそ勝ちたかったが自分が打たれて完敗だった。(疲れは?)それはなかった。もっと長く野球をやりたかったが、自分が打たれてしまった。最後まで諦めずみんなで食らいついていた。自分の投球に満足はしていない。悔しい方が大きい。(今後は)これから進路を決めたい。ここまでたくさんの人に支えられ野球をできた。自分一人ではここまで野球はできなかったので、感謝の気持ちでいっぱい」

◆先発オーダー◆
<先攻・巻>
1丸山煕 二
2山保海 遊
3安尻善晴 一
4長谷川優太 中
5川畔涼 捕
6笹川隆二 右
7泉田啓彰 左
8佐藤悠人 投
9澤野勇生 三

<後攻・日本文理>
1星兼太 中
2渡辺龍平 左
3飯塚悟史 投
4小黒一輝 右
5渡辺大雅 二
6白石貴誉 遊
7小林将也 一
8鎌倉航  捕
9池田貴将 三


【高校野球】準決勝第1試合 村上桜ヶ丘×新潟工 結果

◆試合結果◆

新 潟 工  0002000   2
村上桜ヶ丘 2141001×   9
(7回コールド)

(投手)
工)①増子→⑱小山→⑧小口
桜)①椎野


新潟工の先発・増子遼投手

村上桜ヶ丘の先発・椎野新投手

3回途中から登板した新潟工⑱小山克巳投手(1年)

◇村上桜ヶ丘・松田忍監督 試合後コメント◇

「あまり序盤から点数が入るとは思っていなかったので、初回に点数を取れて子どもたちが伸び伸びできた。椎野は前回から比べると力みがあったのかな。『この回が大事だよ』と普段あまり言わない言葉を(点数を取られた)4回に椎野にかけたのがいけなかったかな(笑)。(村上桜ヶ丘は初の決勝戦進出だが)やっと決勝にきたなという感じ。明日はメインイベントなんで思い切ってお祭り騒ぎができるという気持ち。子どもたちと春から目指した野球に関しては、要所要所でまだまだというところがあるが、選手たちがうまくやってきたのでここまでくることができた。相手はまだわからないが、接戦の中でどうやって勝つかということ、取られても諦めない。離しても安心しない、最後までいい試合で締めくくりたい。継投についても考えていたが、『星野、次行くぞ』といったところで、試合が終わってしまい、星野をマウンドで経験させることができなかったのが心残り。特別故障している選手もいないので、普段通りの野球ができている。今日は長谷川がいいバッティングをしてくれた、そのまま明日も入って欲しい。明日も椎野先発するかどうかはどうかはこれから考えるが、明日はどちらが出ても、0点で抑える事はできないと思うのでピッチャー陣総出で立ち向かわなければならない」

◇村上桜ヶ丘・椎野新投手の試合後コメント◇

「今日の先発はおとといの試合後に言われました。昨日は軽いキャッチボールとストレッチをした。今日はあまりよくないピッチングでした。浮いた球を打たれてしまった。4回に監督に『この回が大事だよ』と言われて必ず抑えようと思ったが、点数を取った後で少し油断した。最後7回裏の攻撃、2塁ランナーを返そうと思って打席に入ったが、二塁打を打ってもコールド勝ちとは思わず、スタンドの歓声でコールド勝ちだとわかった。決勝戦は村上から多くの方が応援してくれているので明日は必ずいい試合をしたい。気持ちの甘さを出さないように、自分の持っているものを全て出したい。140キロは出そうと思えば出せるが、力んでしまうと出ないので、自分の体と相談しながらじゃあないと難しいですね」

◆新潟工・三田克則監督の試合後コメント◆
「完敗。椎野投手からは想定よりは打てた。(対策は)振ってここまできたチームなので、直球に負けるなと指示した。(準々決勝の)新発田戦よりはやられている感じはなかったので、このまま付いていければと思っていたが、点を取られる方が多かった。ほんの少しの制球ミスを相手が逃さなかった。(4強は)増子が頑張ったから。(14年ぶりとなる)久々の4強で頑張ったと言われているが、甲子園を目指してやってきた。これからもやっていきたい」

◆新潟工・増子遼投手の試合後コメント◆
「エース番号を背負っているのに役割を果たせず、みんなに申し訳ない。絶対に甲子園に行こうと思っていた。(中学の時のように)またみんなと全国の舞台に立とうと思っていた。(初回から)右手人指し指のマメが潰れてしまった。アクシデントはあったが、そこで踏ん張れなかったのは自分の実力。(今後は)この悔しさを忘れず、次の野球に繋げていきたい。社会人でやるのが希望」

◆先発オーダー◆
<先攻・新潟工>
①白井康太 遊
②柄沢拓巳 左
③佐藤和哉 三
④笹川大範 右
⑤小口直弥 中
⑥増子遼  投
⑦江口正義 捕
⑧稲月友輔 二
⑨寺島拓朗 一

<後攻・村上桜ヶ丘>
①須戸吉隆 三
②倉島拓也 右
③長谷川智哉 一
④野澤和希 仲
⑤河内涼  捕
⑥波多野将三 左
⑦松内亮太 遊
⑧椎野新  投
⑨飯野絢也 二

(取材/岡田浩人)