【高校野球】春の新潟県大会4日目 2回戦…昨秋覇者・文理はコールド勝ち

第128回北信越高校野球・新潟県大会は30日、2回戦がおこなわれた。6球場で16試合が予定されていたが、雨のため3球場の4試合があす1日に順延となった。鳥屋野球場の第1試合では、昨秋優勝の日本文理が新発田農に8-1で7回コールド勝ち。第2試合では昨夏の県代表・新潟明訓が12-2で新潟西をくだした。

<鳥屋野球場 日本文理8-1新発田農>
新発田農は2回裏、四球、二塁打、四球で満塁とし、1番佐竹淳史選手のサードゴロで併殺崩れの間に1点を先制した。
しかし日本文理は3回表、9番小太刀緒飛選手の右越え三塁打でチャンスを掴むと、1年生で1番の星兼太選手が左越え二塁打で同点に。さらに3番の小林将也選手のレフト前ヒットで逆転。4回に1点、5回にも1点を追加した日本文理は、6回に無死満塁から押し出し四球とワイルドピッチで2点を加え、3番小林選手のレフト前タイムリーでさらに1点を加えた。守っては背番号1を付けた2年生小太刀選手が公式戦初先発。6回を投げ被安打3、自責点0ながら四死球が5と課題を残した。


2安打した日本文理の1年生・星兼太選手

日本文理の背番号1・小太刀緒飛選手

日本文理の大井道夫監督は「小太刀は3回くらいから落ち着いた。ただ無駄な四死球が多かった。星は凡打してもタイミングが合っている。3年生にもう少し奮起してもらいたい」とコメント。2安打の星選手は「初戦で緊張した。(セカンドフライの)一打席目は結果を出そうとしてしまった。(同点打のレフトオーバー2ベースの)二打席目は開き直った」と振り返り、「一番バッターという立場で流れを作っていく意識で打席に立っていきたい」と今後の抱負を語った。初先発の小太刀選手は「緊張してしまった。走者が出たことに動揺して無駄球が多かったのがきょうの課題。3回に自分が3ベースを打ってから気持ちが楽になった。四球が多かったのできょうは60点」と反省していた。

<鳥屋野球場 新潟明訓12-2新潟西>
新潟明訓は1回表、死球と悪送球、ワイルドピッチ2つで1点を先制。2回には満塁のチャンスに1番本間辰吉選手のレフト前タイムリー、3番で主将の竹内薫風選手のライト前2点タイムリーで序盤から優位に試合を進め、3回に1点、5回に3点を追加し8点をリードした。
新潟西は5回裏2死から四球で走者を出すと、2番土田達也選手がライト前ヒットを放ち、ライトからサードへの悪送球の間に1点を挙げ、3番藤間駿太選手のショートゴロ悪送球の間にさらに1点を返した。新潟明訓は公式戦初登板で初先発の3年生左腕・斎藤優樹選手が6回を投げ被安打4、5四死球、2失点で自責点は0。7回からは同じく3年生左腕の宮坂隼選手が走者を出さないパーフェクトリリーフ。9回にダメ押しの4点を追加して試合を決めた。


初先発の新潟明訓3年・斎藤優樹選手

新潟明訓の本間健治郎監督は「3年生にはこの春はしっかりやってもらうと言ってきたので、斎藤、宮坂の2人の投手で1つ勝てたことはプラス。2年生投手の村山、漆原に頼ってしまうところがあるが、3年生の力が劣っても、背負い切れないものを1、2年生に背負わせては夏は上に届かない。そういう意味で3年生に奮起してもらいたいと考えている」とコメント。公式戦初登板の斎藤選手は「変化球がカウントを取れた。2死からの四球やストレートの四球が多かったので今後はなくしたい。公式戦でここまで投げることができ、自分の中で変わるきっかけになったと思う」と手応えを感じていた。

◆試合結果◆
<鳥屋野球場>
日本文理8-1新発田農(7回コールド)
新潟明訓12-2新潟西

<五十公野球場>

新津5-0新発田
新潟工6-3村上

<五泉球場>
新発田中央9-2新潟青陵(7回コールド)
新津南12-3新潟江南(8回コールド)

<悠久山球場>
中越4-1長岡高専
長岡商6-5柏崎工(延長11回)
帝京長岡10-2上越総合技術(7回コールド)

<佐藤池球場>
糸魚川10-1高田北城(7回コールド)

<三條機械スタジアム>
分水10-3高田商(7回コ―ルド)
十日町6-0小出

◆1日に順延◆
阿賀野-東京学館新潟(鳥屋野10:00)
新発田商-新潟東(五十公野10:00)
新潟産大附-糸魚川白嶺(佐藤池10:00)
上越-柏崎(佐藤池12:30)

(取材・撮影・文/岡田浩人)