【ルートインBCL】新潟が地区優勝逃す 群馬に逆転負け

ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは24日、新潟市のみどりと森の運動公園で上信越地区チャンピオンシップ第6戦を群馬ダイヤモンドペガサスと戦い、3-5で逆転負け。対戦成績2勝3敗1分で上信越地区優勝を逃した。新潟が地区優勝を逃すのは4年ぶり。新潟に勝った群馬と北陸地区を制した石川が26日からのBCリーグチャンピオンシップを戦う。


群馬に逆転負けを喫し、サポーターに挨拶する新潟アルビレックスBCの選手たち

◎上信越地区CS第6戦の試合結果◎
新潟3-5群馬
群馬 000 002 300 =5
新潟 200 001 000 =3
(バッテリー)
群馬:○ザラテ-広神
新潟:田村、●上野、佐々木、渡辺貴、渡辺雄-平野

◎戦評◎
2連敗から1分けを挟んで2連勝し、地区優勝に逆王手をかけた新潟。先制したものの群馬の強力打線に終盤逆転負けを喫し、4年連続の地区優勝はならなかった。
新潟は初回、相手投手の暴投で先制すると、6番・足立の中前適時打でさらに1点を加えた。
試合前に円陣を組む新潟アルビレックスBCの選手、スタッフ


1回裏、新潟が6番・足立尚也選手の中前適時打で2点目を挙げる

新潟の先発・田村(日本文理高出身)は5回まで1安打8奪三振と好投したが、6回に味方の失策と死球、暴投で無死2、3塁とピンチを招き、群馬の4番・井野口に中前2点適時打を浴び同点に追い付かれた。新潟の先発は2年目の田村勇磨投手(日本文理高出身)


6回表、群馬が無死2、3塁から4番・井野口祐介選手の中前適時打で2点入り同点に

同点とされた新潟は6回裏、四球と犠打で2死2塁のチャンスを作ると、8番・萩島が左前適時打を放ち、勝ち越した。
しかし群馬は7回表2死から4連打で3点を奪い逆転。新潟は群馬の先発・ザラテに7回以降無安打に抑えられ敗れた。6回裏、新潟が2死3塁から8番・萩島寿哉選手の左前適時打で再びリード


7回表、群馬打線に再び逆転されマウンド上に集まる内野陣とギャオス内藤監督


9回裏、打席に向かう青木智史選手 ライトフライに倒れ、これが現役最後の打席となった


4年ぶりの上信越地区優勝を決め喜ぶ群馬ダイヤモンドペガサスの選手たち

◆新潟・ギャオス内藤監督の話◆
「選手のおかげで第6戦までできて誇りに思う。群馬の発想力でちょっとしたスキを狙われた。田村はしっかり投げてくれたが、(群馬の)ザラテに最後まで投げ切られた。(田村は)中3日だったが内野陣のちょっとしたミスで力が入った。(6回は)同点で何とか切り抜けてくれた。(攻撃は)ザラテが尻上がりに調子が上がった。先制できたのは大きかったが・・・。土壇場でのスキをきっちり(群馬が)狙ってきた。新潟の投手陣は真っ向勝負をして投球ができた。(敗退は)悔しいが限られた選手の中でみんなががんばってくれた。(監督の進退は)きょう終わったばかりで何とも言えないが2年契約なので今後考えていきたい。悪天候の中、足を運んでくれたサポーターに感謝したい」

◆新潟・稲葉大樹主将の話◆
「本当に悔しい。最後まで応援してくださったサポーターの皆さんに感謝しかない。群馬の打線が凄かった。序盤の2点で勝てるとは思っていなかったので、さすがだなと思った。群馬の気持ちが勝ったのではないかと思う。キャプテンをやらせていただき感謝している。逆に若手に日本一を味わせてあげられなかったという悔しさがある。(自身のキャリアについては)白紙で今は何も考えていない」

◆今季での現役引退を表明している新潟・青木智史選手の話◆
「このシリーズで負けるつもりはなかったので、勝てる試合を落とし悔しい。日本一を必ず獲れるチームだと思っていたので、ここで去らなければいけないという現実が悔しい。(9回の打席は)ここで点が入らなければチームが終わってしまうので何とかチャンスを作りたいという気持ちだった。何とか塁に出ようと挑戦する気持ちで打席に立った。人間的にも野球人としても成長できた7年間だった。この環境や支えてくれた人、サポーター、全ての人に感謝の気持ちでいっぱい。悔いはない。今後は新潟県内の企業に就職して一社会人として新たなスタートを切る予定。違った形でみんなの活動をサポートできるように自分自身がんばっていきたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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